小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

早期乳がんと診断された後に運動を習慣的に行なっている人は生存率が高い可能性、カイザーパーマネンテ南カリフォルニア病院研究報告

2023.01.02

適度な運動をしている乳がんサバイバーは生存率が高い

早期乳がんと診断された後に運動を習慣的に行なっている人はそうでない人よりも、死亡リスクが有意に低いというデータが報告された。

米カイザーパーマネンテ南カリフォルニア病院のReina Haque氏らの研究によるもので、結果は「JAMA Network Open」に2022年11月17日、レターとして掲載された。

習慣的な運動を行なっている人の乳がん発症リスクが低いことは既に知られている。

しかし、乳がんと診断された後の運動習慣と予後との関連については、ほとんど報告がなかった。

Haque氏らの研究によって、乳がん診断後の習慣的な運動が、全死亡(あらゆる原因による死亡)リスクを低下させる可能性のあることが分かった。

また、中程度の運動量でも、それより多く運動した場合と全死亡リスクは変わらないことも明らかになった。

この研究の対象は、1996~2012年に、初期の乳がん(ステージ0~2)と診断され、その後2年以上経過(中央値6年)した時点で生存していた女性315人〔平均年齢71歳(範囲57~80〕)を、2013年8月~2015年3月に登録。

2022年4月末の追跡期間終了、または死亡が確認されるまで追跡。登録時に行なっていたアンケート調査から把握した日常の運動量と死亡リスクとの関連を検討した。

運動量は、ジョギングやランニングなどを高強度(9点)、早歩きやサイクリングを中強度(5点)、それ以下の運動を軽強度(3点)とし、それらの実施頻度と点数を掛け合わせ、合計した点数を基に3群に分類した。

中央値7.8年(四分位範囲7.3~8.3)の追跡で、乳がんによる死亡5人を含め、計45人が死亡した。

年齢、人種/民族、乳がんのステージ、治療法、乳がん診断からの経過年数、チャールソン併存疾患指数などを調整後に、運動量が最も少ない群(97人)を基準として死亡リスクを比較検討。

その結果、運動量が最も多い群(141人)は58%有意に低リスクであり〔ハザード比(HR)0.42(95%信頼区間0.21~0.85)〕、運動量が中程度の群(77人)は60%有意に低リスクだった〔HR0.40(同0.17~0.95)〕。

この結果をHaque氏は、「乳がん診断後に適度な運動を行なうことで、生存率の点でメリットを得られることを示唆するものであり、良いニュースだ」としている。

同氏はまた、「適度な運動には、血圧、血糖値、体重のコントロールなど、多くの健康上の利点がある。われわれの研究から、乳がんと診断された後にも、運動の恩恵を受けられることが示された」と語っている。

乳がんは、早期に発見された場合は治癒する確率が高く、米国がん協会(ACS)によると、がんが乳房内に限局している患者の99%が5年後も生存しているという。

ACSのErika Rees-Punia氏は、「乳がんサバイバーに対しても、一般の人と同じように習慣的な運動が奨励されるが、運動が寿命を延ばすのに役立つかどうかという点のエビデンスはほとんどなかった」と解説。

今回の報告については、「この研究は、運動が乳がん診断後の予後を改善する可能性があるという、われわれが期待していたデータを良い具合に説明してくれた」と評している。

Haque氏とRees-Punia氏はともに、「習慣的な運動の持つ健康上のメリットについては議論の余地がない」と強調。

ただしRees-Punia氏は今回の研究の限界点として、「乳がんと診断される以前に習慣的に運動をしていなかった女性が、乳がん診断後に運動を開始した場合にも、寿命延伸効果が発揮されるのかという点は検討できていない」と述べている。(HealthDay News 2022年11月21日)

Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2798622

構成/DIME編集部

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年5月16日(木) 発売

新NISAで狙え!DIME最新号は「急成長企業55」、次のNVIDIAはどこだ!?

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。