■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪
2022年12月1日から5日まで、仕事の関係でシンガポールに出かけてきた。実に3年ぶりの海外旅行である。
これまで2回に渡りシンガポールで購入してきたお土産を紹介してきたが、後編となる今回はシンガポールで手に入るシンガポールならではのお土産たちを紹介していこう。
「ジャマル・カズラ・アロマティクス」の香水と香水瓶
シンガポールというのは実に多様な人種が暮らす国である。
宗教としては仏教が約43%と最も信仰されている宗教であるが、キリスト教と並んで次点に来るのがイスラム教である。
シンガポールにあるアラブストリートにはその中心的存在としてサルタンモスクが有名であるが、このストリートにあるジャマル・カズラ・アロマティクスもまた有名なショップの1つである。
ジャマル・カズラ・アロマティクスは名前が示す通り香水ショップである。
創業は1993年と比較的新しいが、150種類以上の香水とその品ぞろえは豊富であり、しかも販売されているものはムスリム向けの香水としてアルコール非使用という特長を持っている。
今回私が購入したのはこちらの『ESTEEM』という名前の香水である。
日本語にすると「尊重・尊敬・敬意」の意味になる。
店員さんとしてはしきりに「日本人にはこれが人気」と幾つかの香水をお薦めしてくれるのだが、こちらからリクエストすれば希望したものも嗅がせてくれるので、気になったものがあれば臆せず訊いてみよう。
同ショップで併せて購入したのがこちらの香水瓶である。
店内には色とりどりの香水瓶が並んでおり、中には動物のデザインをしている香水瓶などもあった。
ひとつひとつハンドメイドで製作されているようで、同じように見えるデザインでも高さがまちまちなのも面白かった。
今回私が購入したのは最も容量の少ないXmlのタイプで、ご覧の通り金色掛かった色と、捻りの入ったハンドルが特徴のタイプである。
もちろん本来はこの中に香水を入れてしようするわけだが、香水瓶自体が飾って様になることも狙ってこのタイプを選択した。
シンガポールらしいかどうかは若干怪しいが、このお店を訪れたからこそ購入できるものとしてお土産候補としてはピッタリと考えている。
購入すると緩衝材と共にこのような箱に入れて渡してもらえる。価格はSGD 14ドル(約1,400円)。
「The Cookie Museum」のチョコバー
「The Cookie Museum」とはいかにも欧米の響きの店名だが、シンガポール発のクッキー専門店である。
シンガポールにはショッピングモールが数多くあり、そうしたモールにも店舗が入っているのでシンガポールに出かけたらどこかでは遭遇するはずだ。
「The Cookie Museum」の名物はお洒落な缶に入ったクッキーであるが、訪れたタイミングがクリスマス前ということもあり季節限定の製品が並んでいたので、今回はこちらの季節限定品を子どもへのお土産として購入した。
中に入っているのはナッツをふんだんに使用したチョコバーで、恐らく木の幹を表現しているのだと思う。
透明カップの底に見えるのは雪を模したシュガーであり、他にもクリスマスツリーと白クマのフィギュアが入っており、このカップ自体がクリスマスのワンシーンを表現したジオラマとなっているわけだ。
ちなみに中に入っているフィギュアには何パターンか用意されており、他にはトナカイが入っているもの、ペンギンが入っているものなどもあり、見比べながら選ぶのも楽しい時間であった。価格はSGD 28ドル(約2,800円)。
「FOSSA」のチョコレート
シンガポールらしいお土産を購入したいのなら「FOSSA」のチョコレートもお薦めだ。
「FOSSA」はシンガポール最初のクラフトチョコレートブランドだからである。
マダガスカル産カカオを使ったチョコレートに見せられた創業者3人によって立ち上げられたブランドであり、ブランド名もマダガスカルに生息する動物の名前にちなんでいる。
今回購入した「FOSSA」のチョコレートたちがこちらである。
このブランドはシンガポールのティーブランドとコラボレーションしたお茶シリーズ、日本の素材を使ったシリーズなどひと味もふた味も違ったラインナップが揃っており、どれも気になって選ぶのに苦労した。
パッケージも凝ったデザインになっており、所々エンボス加工がされているなど高級感のある仕様となっているのでお土産としてもピッタリだ。
なお、価格はSGD 14.80ドル(約1,500円)と結構高めなのでバラまき用のお土産には向かないかもしれない。
街中のお土産ショップで取り扱いがある他、私は「ナショナル・ギャラリー・シンガポール」のミュージアムで販売されているものを購入した。
なお、オンラインショップ「TOMOE SAVEUR」からなら日本にいても購入することができる。どんな種類があるかの情報もこちらのオンラインショップから確認してみてもらいたい。
文/Wataru KOUCHI
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