ペットレスキューでは、現地での捜索以外にオンラインでの捜索サポートも実施。予算に応じてプランが構築できる
1997年からの活動を経て、現在その知名度も全国的に高まっているペットレスキュー。
ペット探偵の活動と言えば、現地に赴いて捜索をするというのがイメージしやすいが、ペットレスキューにはもう一つのプランが用意されている。
それがオンライン猫捜しサポート。
ペットレスキューのスタッフが、オンライン経由で飼い主さんに捜索サポートを行うというものである。
この、オンライン猫捜しサポートと出張捜索は、どう使い分けるのが最適なのかについても質問をさせていただいた。
松本 ペットレスキューさまの業務内容を拝見させていただきました。
その中に、オンライン迷子猫捜しサポートというサービスがあり、これなら地域問わずすぐに飼い主さんができる範囲で捜索に取り掛かれると感じました。
このサポートと、実際に藤原さんたちに現地入りしての捜索をお願いするという、併せ技のような使い方は可能なのでしょうか?
藤原さん まずはオンライン迷子猫捜しサポートをご利用いただきたいと思います。
最も効果的な捜し方を組み立てお伝えしますので、ご自身で作業を進めてみて進展がなければ出張依頼を検討するという選択も可能になります。
また遠方からご依頼の場合は捜索費用に加え交通費、宿泊費等の経費が嵩んでしまいます。
オンライン猫捜しサポートで発見できれば予算を抑えられる為、ご利用される方が増えています。
ちなみに、ペットレスキューのオンライン猫捜しサポートの内容は飼い主さんと猫探偵、コーディネーターで構成されたLINEグループでの捜索会議(30分で税込11,000円)。
迷子になったペットの詳細な写真や説明が記載された迷子チラシ作成(1,000枚税込14,000円。チラシ見本は上記参照)。
すぐに使える状態の捕獲器とトレイルカメラ一式(1週間レンタル税込11,000円)という料金設定になっている。
ある程度飼い猫の脱走先に目星がついている状態であれば、オンライン迷子猫捜しサポートをまずは利用してみるのも手かもしれない。
その上で、全く行先に見当もつかない場合は、現地での出張捜索を依頼する方が賢明だろう。
出張捜索ではチラシポスティング、聞き込み、情報確認、潜伏場所の特定、張り込み、そして捕獲などを行う作業。
費用は1日につき税込33,000円+経費となる。
捜索には毎回困難がつきもの。そして発見時は藤原さんらスタッフも安堵する模様…
続いて、これまでの依頼の中でもシビアだった事例や、実際に逸走したペットを捜索し、見事発見に至った際の捜索者としての立場からの思いについても話を伺った。
松本 これまで担当した案件の中で、困難だったケースや、印象深い事例などがございましたら、そのエピソードを教えていただけますでしょうか?
藤原さん 人為的に遠方まで運ばれて捨てられた。高齢や病気のためリミットがある。日数が経過していたり、数々の失敗を重ねて警戒心がMAXな状態でのご依頼等、困難と感じるケースは多々あります。
が、単に迷子になったペットを捜すだけではなくご家族がペットと過ごしてきた歴史や想いを共有する事になるので、どのケースも印象深いです。
「うちの子に限って」が脱走リスクを高めるかも…プロのペット探偵が指摘する脱走防止策とは?
前述のように、ペットレスキューではこれまで多くの案件を経てきたが、藤原さんはどの事例も、印象に残っているという話をしている。
やっぱりペットがいなくなって困惑し、専門家を頼る飼い主さんというのは、みんな自分の不手際を悔いているだろうし、またペットに会いたいと願っているものだから、これは当然だろう。
では、大切な猫を脱走からの迷子という状況に追い込まないため、飼い主に求められることは何なのか。
これについても、藤原さんに伺ってみた。
松本 ペットを飼育する世帯が年々増えていますが、そもそもペットが逸走しないために、飼い主単位で出来る努力も多いかと思います。
それでも時には逸走という事態が発生し、ペット探偵の出番となるわけですが、家庭においてそもそもペットを迷子にさせないために大切なことは何だとお考えでしょうか?
現在ペットを飼育している読者さま宛てに、これにつきまして何かコメントをいただけますとさいわいです。
藤原さん まずは危機意識を持つことかと思います。
「まさかうちのペットだけは迷子になることはないと思っていた。今迄は他人事のように感じていた」との声が数多く聞かれます。
事故に遭ったり、犯罪トラブルに巻き込まれたような感覚でしょうか。
ほんの少し意識する事。窓や玄関ドアの開け閉めに気をつけ、部屋の構造を見直すことで脱走を防止することになります。
家族の一員である愛するペットがある日突然行方不明になり、生涯において再会できない可能性もあります。
想像以上にシリアスな状態に陥るケースも多く、脱走を未然に防ぐ事が重要です。
上記のように、様々な状況を見てきた藤原さんからの忠告を聞くことができた。
筆者も猫を飼っている。
当然脱走対策も講じているが、それでも完璧にまさかの事態を防ぐことは難しい。何事にも100%完璧なことなどありえない。
ただ、家庭で出来る脱走対策は普段からどれだけ熱心に講じていても損はない。
世帯ごとに出来る努力が、ペットの脱走を防ぐことに繋がるのだから。
そしてもしも、万が一にも脱走が発覚した場合は、1秒でも早くペットと再会するためにも、ペット探偵の知恵と力を貸してもらうという選択肢も、忘れないでおきたい。
また、ペットレスキューではInstagramで常時活動の様子や発見報告を発信している。
日頃の活動内容をリアルタイムで追うことも出来るので、自宅にペットがいるという方は、ぜひフォローして具体的な活動内容を目の当たりにしておくことをおすすめしたい。
文/松本ミゾレ
編集/inox.
【取材協力】
ペットレスキュー
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メール petrescue@live.jp
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