2023年度の初詣の時期が近づいてきた。新型コロナへの不安は未だ払拭できていないが、心配のない範囲内で「来年こそ初詣に行こう!」と考えている人も多いのではないだろうか。
そこで保険相談サービスを提供する保険マンモスは、男女500人を対象に、2023年度の初詣の予定と、キャッシュレス賽銭についての調査を実施。回答結果をグラフにまとめて公開した。
初詣で祈願すること第1位は家内安全、お賽銭は5円~10円が最多
「2023年は初詣に行く予定はありますか?」と伺ったところ、「行く予定」と回答した人は66%であった。未だ新型コロナの影響による自粛は続いているが行動制限もないということで、初詣の参拝者は2021年頃から増加傾向にあるようだ。
もちろん「行く予定」と回答した人全員が、お正月の三が日に参拝するとは限らない。そもそも初詣を行う時期「松の内」の解釈も、地域によって異なる。
松の内
・1月1日~15日(関西地方)
・1月1日~7日(関東地方)
さらに近年は新型コロナ対策で「分散参拝」が呼びかけられており、神社側も参拝者が三が日に集中しないよう様々な配慮をしている。
2023年の初詣ではどんなことを祈願するのだろうか。回答結果の第1位は「家内安全」で、2位が「無病息災」であった。家族揃って元気で過ごせることは、だれにでも共通する願いなのだろう。
そして3位が「金運上昇」で、これも神様への願い事としてはオーソドックス。加えて安産・合格・商売繁盛など、個別の願い事を予定している人もいた。
次に「初詣はどのような神社仏閣に行く予定ですか?」と尋ねたところ、一番多かった回答が「毎年決まったところ」という結果に。近所や地域の神社仏閣と答えた人も多く、混雑してない場所を選ぶ人が大多数であった。
「お賽銭はあくまでも志(こころざし)」と言われても、一年の願いをかけるものだけに、金額が十分かどうかも気になるところ。
「初詣に行く予定」と回答した331人にお賽銭として予定している金額を尋ねたところ、一番多かったのが「5円~10円」であった。日常的なお参りでお賽銭をあげる時には、縁起を担いで5円玉(ご縁)がよく用いられるが、初詣も例外ではないようだ。
アンケート結果によると、5円の他にも10円・100円・500円の硬貨を用いる人が大多数で、1,000円や5,000円以上の高額紙幣を奮発する人は少数派。
キャッシュレス賽銭やオンライン初詣はアリかナシか
最後に今回のアンケート対象者全員に、話題の「キャッシュレス賽銭」の是非についても尋ねた。
実はキャッシュレス賽銭は、新型コロナ以前から導入が始まっている。特に外国人の参拝者が多い観光地では、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済に対応する神社仏閣も増えているのだ。
近年は新型コロナの影響で、混雑緩和に一役買ってくれるキャッシュレス賽銭への注目度が高まっている。
キャッシュレス賽銭
賽銭箱の付近もしくは敷地内の別の場所に設置されたQRコードを、自分のスマートフォンで読み取ってお賽銭を納めることができる。またこの他にもインターネットを通じて、遠隔で参拝できる神社仏閣も存在する。
オンライン初詣、ヴァーチャル参拝
スマホやPCを使って、自宅で神社仏閣にお参りできる。ご祈祷のメールオーダーや、お守りやお札の通販にも対応している。
今回のアンケート結果では、「キャッシュレス賽銭は良くないと思う」と答えた人が287人で、「良いと思う」という回答を少し上回る結果となった。近年のキャッシュレス化の波に新型コロナの影響が加わっても、「お賽銭は現金派」が根強いようだ。
キャッシュレス賽銭について「良いと思う理由」
ではキャッシュレス賽銭の賛成派・反対派それぞれの意見を聞いてみよう。まずは賛成意見から紹介する。
・感染症対策になる
・混雑緩和に役立つ
・小銭に触れないので衛生的
・防犯対策
・外国人でも利用しやすい
・賽銭泥棒を防げる
・小銭の処理は大変そう
小銭の準備は面倒なもの。また混雑時に遠くからお賽銭を投げることを、負担に感じる人もいるようだ。また、キャッシュレスが新型コロナ対策に役立つことを主張する人が多かった。その他にもキャッシュレス決済の安全性や、インバウンド効果に言及する人も。
賛成派の人は、普段からキャッシュレスを使い慣れている人が殆どなのだろう。キャッシュレスがお賽銭に導入されることについても抵抗を感じることなく、スムーズに受け入れている人が多いよう。
キャッシュレス賽銭について「良くないと思う理由」
では対するキャッシュレス賽銭反対派の人は、どのように考えているのだろうか。
・キャッシュレスでは実感が湧かない
・お賽銭を投げたい
・チャリーンという音が好き
・その場でお祈りしないと意味がない
・神様に対して失礼
・バチが当たる
キャッシュレスに反対する多くの人は、そもそも賽銭箱に現金を投げ入れる行為そのものに、大きな意味を感じている人が多いようだ。賛成派の人は「お賽銭をする気持ちはキャッシュレスでも現金でも同じ」と考えるが、反対派はそうではないと反論している。
これは気持ちの問題だけに、両者の溝はなかなか埋まりそうもない。またキャッシュレスという決済手段に不安を感じる人や、まだその環境にない人もいた。
調査概要
調査日:2022年11月4日~2022年11月10日
調査方法:インターネットによる選択・記述式回答
調査人数:500人
関連情報:https://hoken-mammoth.com/corp/
構成/Ara