吉野家は高級店!
エアコンの効いたフードコートで食べる場合、1食60~80バーツ(約236~315円)ぐらいと少しだけ上がります。またレストラン形式の店であれば1食150バーツ(約590円)ぐらいから。
吉野家や大戸屋などお馴染みのチェーンのバンコク支店もあります。しかし日本では私たち庶民の味方であるこれらの店、タイでは「中級レストラン」に属します。
値段は日本よりも少し高めのぐらいの設定です。また水は有料でサービス料金が加算されることもあります。食費を抑えたい場合は、日本に帰国するまでグッと我慢したほうがいいのかもしれません。
タクシーは超格安、しかし……
今度は交通機関です。タイではタクシーが格安で利用できます。なんと初乗り35バーツ(約138円)から。バンコクの2つの国際空港から市内まで200~300バーツ(約788~1,180円)ぐらいです。
しかし、乗車拒否は当たり前、メーター使用を拒否してぼったくり値段を要求してくるなど、その評判は最悪です。今は配車アプリのサービスがタイでも普及していますので、料金は少し高めになりますが、そちらの使用をお勧めします。
また良いタクシー運転手と出会えたとしても、世界的に悪名高いバンコクの渋滞があります。BTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)などであれば、時間を無駄にすることなくスムースに移動が可能です。1日券はBTSが140バーツ(約550円)、MRTは120バーツ(約472円)です。
また一番お金がかからないバスなら8バーツ(約31円)から乗車できます。ただ時刻表もなく、英語も通じませんので観光客の利用にはレベル高めです(笑)。
疲れた体を癒すマッサージで〆!
タイの古式マッサージ。もともと伝統医療として寺院で行われていたのが起源です。今でもその総本山であるワット・ポー寺院(巨大な寝釈迦で有名)でマッサージを受けることができます。
また市内の至る所にマッサージ店があり、料金は1時間250バーツ(約984円)ぐらいからです。旅の疲れを癒すのに最高! それも日本の価格の5~6分の1程度で済みます。
さて、観光に絡んだ物価のお話をしてきましたが、タイに暮らしている私の実感を最後に話させてください。
先述のように、人件費が安いことから屋台やマッサージは今でもお得。しかし、ちょっとした生活用品(ノート、ペン、服等)が意外と高め。
その上、質は良くありません。DAISOがタイ全土に100店以上あるのですが、値段は60バーツ(約236円)と日本の2倍以上です。
それでも人気なのは、現地企業の製品が質がいかに悪いかの証明だと思います。日本のように流通経路やしっかりしていなくて、工場や小売店で働くの人の稼働能力の低さが料金と質に影響しているのだと推測しています。
何が安いか高いかを見極めると、よりお得にタイ滞在を楽しめることと思います!
梅本昌男(海外書き人クラブ会員)
フリーライター。タイや東南アジア諸国の記事をJAL機内誌などの媒体に書く。単行本『タイとビジネスをするための鉄則55(アルク)』。NHKラジオへの出演や写真ACのモデルの仕事なども行っている。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員