■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪
2022年12月1日から5日まで、仕事の関係でシンガポールに出かけてきた。
実に3年ぶりの海外旅行である。さて、久しぶりの海外旅行ということもあり、張り切ってシンガポール土産を購入してきたので、前回に引き続きシンガポール土産を紹介していこうと思う。
中編となる今回はシンガポールを訪れる人が必ず立ち寄る「シンガポール・チャンギ国際空港」でお土産を購入できるお薦めのショップ2店を紹介しようと思う。
シンガポール・チャンギ国際空港について
最初にシンガポール・チャンギ国際空港について触れておこう。
シンガポール・チャンギ国際空港はシンガポールのみならず、東南アジアにおける有数のハブ空港となる空港である。シンガポール都心から20㎞北東に位置するがMRT(ラピット・トランジット)を利用すれば20~30分程度で行くことができる。
1981年の開業以来、高い評価を受けており数々の賞を受賞する空港でもある。
ターミナルは現在1~4まで存在し、その他にターミナル5が現在建築中となっている。特筆すべきはそれらのターミナル間の中央に位置する2019年オープンの複合施設「Jewel(ジュエル)」である。
飲食店や土産店はもちろんのこと、庭園、ウォーキングトレイルなど数時間過ごせる観光スポットとなっている。
特に施設中央にある天井から水が落ちる滝は屋内の人工滝としては世界最長のものであり、シンガポールを訪れたら欠かさずに目にしてもらいたい。
夜間はプロジェクションマッピングも利用した光と音のショーも楽しむことができる。
なお、シンガポールの硬貨にはシンガポールを代表とする建物等がデザインされており、1ドルにはマーライオンがデザインされている。
シンガポール・チャンギ国際空港は20セントにデザインされているので、機会があればチェックしてみて欲しい。
シンガポール・チャンギ国際空港のお薦めショップ
◆TWG Tea(紅茶専門店)
TWG Teaはシンガポール発の紅茶ブランドである。
実は日本にも実店舗(自由が丘など)があるため、必ずしもシンガポールにいかないと購入できない紅茶ブランドではないが、現地で購入することで安く手に入れることができるので紅茶好きの人にとってはお薦めだ。
ロゴには「1837」の数字が書かれておりいかにも歴史のありそうなブランドに見えるが、この数字はシンガポールに商工会議所が作られ紅茶貿易が開始された年を示している。
TWG Tea自体の創業は2008年と比較的新しいブランドである。ちなみに「TWG」は「The Wellness Group」の略である。
さて、こちらで購入できる紅茶の種類は数多くあるが、タイプとしては大きく分けて茶葉が缶に入ったタイプとティーバッグに入ったタイプの2種類がある。
前者の方が種類も多く新作が早く発売される印象はあるが、使いやすさの点ではやはり後者のティーバッグに軍配が上がる。
今回私が購入したのもティーバッグタイプの『VANILLA BOURBON TEA』である。
TWG Teaのティーバッグはガーゼ生地でしっかり包まれているのが特徴で、値段が張る分高級感もあるため、他の人へのお土産としてもお薦めできる。
ちなみに今回購入した『VANILLA BOURBON TEA』はノンカフェインタイプの紅茶となる。
店員さんに尋ねればノンカフェインの種類をピックアップしてくれるので、妊娠中・授乳中でカフェインを気にする人に購入する際はその辺りも確認すると良いだろう。
『VANILLA BOURBON TEA』の価格はSGD 26.17ドル(約2,700円)。シンガポール・チャンギ国際空港のターミナル1~4の各ターミナルに実店舗がある。
◆BACHA COFFEE(コーヒー専門店)
先ほど紹介したTWG Teaはシンガポール発の紅茶ブランドとは言え、日本にも実店舗があるため稀少性の点では少し下がってしまった感がある。
もしシンガポール・チャンギ国際空港のターミナル1を利用するのであれば是非訪れてみたいのがこちらのBACHA COFFEEの方である。
ターミナル1では先ほどのTWG Teaから他の店を1つ挟んだ並びに位置しているがこちらのブランド、日本未上陸なのである。
せっかく海外に来たのだから国内では買えないものを探したい人にとって強くお薦めしたいショップだ。
店内はご覧のように数えきれないくらいのコーヒー豆が入った缶が並んでおり、リクエストすると取り出して豆の匂いを嗅がせてもらうことができる。
我が家ではノンカフェインのコーヒーを飲むようにしているので、その希望を店員さんに伝えたところ実に7種類ものカフェインレスコーヒーを提案してもらい、その中でも一番酸味を抑えた種類をリクエストさせてもらった。
日本ではコーヒー豆を自家焙煎している店舗ですらカフェインレスの種類は1つしかないところばかりなので、いかにこの店の品ぞろえが豊富であるかが分かろうというものだ。
予め缶に詰められて販売されている種類もあるが、店舗内にあるものはいずれも豆と粉のどちらかで50gから購入することができる。
私はカフェインレスの「Addis Ababa」という名前のものを購入した。
ちなみに名前はエチオピアの首都に由来している。味については思ったほど苦味はなかったが、確かに酸味は感じずコーヒーが苦手な人でも飲める味付けの印象を感じた。
特徴的なのは風味で、まるでピーナッツバターのような匂いが豆からも淹れたコーヒーからも漂う、なかなか日本では出会うことのないコーヒーであった。
余談であるが、購入した際に貰えるショッピングバッグがまた造りがしっかりした高級感のあるデザインになっており、内側に至ってはご覧の通り黄色のゴージャスなデザインとなっていた。これだけで購入して良かったと感動してしまう筆者であった。
「Addis Ababa」の価格は50gあたりSGD 9.82ドル(約1,000円)で購入した。
なお、実店舗は日本未上陸であるが海外の他の国(フランスなど)では実店舗が存在するほか、オンラインショップがあるのでどうしても日本にいながら購入したいという人はそちらを利用してみるのも良いだろう。
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文/Wataru KOUCHI
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