『天赦日(てんしゃび・てんしゃにち)』という言葉をご存じですか?天赦日は、1年のうちに5回から6回ほど訪れる最高の吉日といわれています。天赦日に行うとよいことや、反対に天赦日には避けた方がよいこと、2023年に訪れる天赦日を紹介します。
天赦日とは?
日本の暦において古来より伝わる吉日の一つである『天赦日』を知っていますか?天赦日とはどういった日なのか、そして天赦日の由来について解説します。
天赦日は新たな挑戦を試みるのに最適な日
天赦日は『天が地上にある万物の罪を赦(ゆる)す日」とされており、何をやってもうまくいくといわれている、日本の暦の中でも最高の吉日です。
この日に、これまで経験してこなかったことに取り組むなど新たなことへの挑戦を試みれば、天が祝福してパワーを与えてくれると捉えておきましょう。
天赦日はそれぞれの季節にあり、年間で見ると概ね5回から6回程度あります。数少ない貴重な天赦日を狙って、新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
天赦日の由来
天赦日は、この世の神様すべてが天にのぼり、万物の罪を赦す日です。由来としては、およそ3,700年も前から中国より伝来した『十干十二支』と『陰陽五行説』をベースにつくられたものとされています。
日本においても昔から吉日として伝えられてきた言葉で、江戸時代よりもさらに前の時代から認知されていたといわれています。
日本の暦の中でも、縁起のよい日の代表的なものとして『大安』がありますが、天赦日は大安よりもさらにパワーの強い開運日なのです。
天赦日に行うとよいこととは?
新しい挑戦に向いている天赦日には、その日に実践してみるとよいことがたくさんあります。中でも特に、天赦日に行うのが望ましいことを三つ紹介します。それぞれの理由や詳細を見ていきましょう。
体をゆっくりと休める
天赦日に行うとよいことの一つに、『体をゆっくりと休める』ということがあります。日々、仕事や家事・育児などで忙しい人は、疲れた体をしっかりと休めて自分を労わりましょう。
縁起のよい天赦日に体を休めてしっかりとリフレッシュできれば、次の日から心機一転気持ちも切り替わり、よいスタートが切れるかもしれません。しっかりとエネルギーをチャージするのに最適な日であるといえます。
神様があなたを赦す日が天赦日です。余計なことはあれこれ考えず、贅沢な1日を過ごしてみてはいかがでしょうか?
財布を新調する
財布を新調するのもおすすめです。天赦日に財布を新しくすると金運がアップするといわれています。財布にもさまざまな種類がありますが、金運を上昇させる財布の選び方を紹介します。
財布の選び方の一つ目は、『長財布を選ぶ』ということです。二つ折りのタイプや小さな財布はお金が逃げていくと考えられています。ただし、これは言い伝えに過ぎないため、自分が気に入る財布を選んだとしても問題はないでしょう。
二つ目は、『開運の効果があるとされる色を選ぶ』ということです。金色や黄色は、特に強い金運をもたらすカラーとして人気があります。また、黒色の財布は財布からお金が出ていかないよう、浪費が抑えられる効果があるとされています。
入籍・結婚式を挙げる
入籍・結婚式の日取りを設定するのに天赦日はおすすめです。天赦日は万物の罪が赦される日なので、結婚などのお祝いごとにも向いています。入籍や同居を開始するなど新しいスタートを切るのにも最適で、幸せが長続きすると言い伝えられています。
その他、結婚に関連することでは、両家の顔合わせや結納などを執り行う日を天赦日に設定するのもおすすめです。
お互いが出会って結婚するまでの過程では、さまざまな障害がつきものです。天赦日はこれらの障害を取り除いてくれる最良の日のため、天赦日を狙って日取りを決めるとよいでしょう。
天赦日にしてはいけないこととは?
天赦日に行うとよいことについて先ほど解説しましたが、反対に、天赦日に避けた方がよいことはあるのでしょうか?
天赦日にしてはいけないことは特にない
結論から述べれば、天赦日にしてはならないことは特にありません。強いていえば、物事を終わらせる・辞めるといったことには不向きであるとされています。
例えば、お店を閉店したり、会社を退職したりすることなどが挙げられます。ただしこれは解釈の仕方によって変わるものであり、閉店や退職が新しい人生の始まりであると自分自身が捉えているのであれば、問題はありません。
つまりは前向きに物事を考えられる人であれば、天赦日に何かしらの物事を終わらせても大丈夫といえるでしょう。
天赦日と一粒万倍日の違いとは?
日本の暦では『一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)』というものがあり、この日も天赦日と同じように吉日とされています。そもそもどのような日なのか、そして両者の違いについて解説していきましょう。
一粒万倍日とは?
一粒万倍日は、『もみの一粒から一本の稲ができ、その稲が成長することで何万倍ものお米が収穫できる』ということから、ほんのわずかしかなかったものが大きく増えていくことを表しています。
天赦日と同じく、人生において新たなスタートを切るのに適した日であるといわれています。この日に行うこととしては、結婚に関係すること・財布の新調・引っ越し・転職などがおすすめです。
反対に、借金をするなどマイナスになることは、一粒万倍日に行うのに適さないとされています。基本的に一粒万倍日は吉日ではありますが、マイナスなことを行ってしまうと苦労がいずれ万倍になるともいわれるため、気をつけた方がよいでしょう。
とにかく、前向きな事柄を中心に取り組んでいくのが望ましい日といえます。
天赦日と一粒万倍日の違い
似通った意味をもっている印象のある天赦日と一粒万倍日ですが、両者はそれぞれどのような点が違うのでしょうか?
まず、1年に訪れる回数が異なります。一粒万倍日は、月に5日から6日程度あるのに対し、天赦日は年に5日から6日程度しかありません。一粒万倍日と比較して天赦日は回数がごくわずかな貴重な日で、暦のうえでは最大の吉日と捉えられています。
「何か新しいことに挑戦して絶対に成功を収めたい」と考えている人は、稀に訪れる『天赦日と一粒万倍日が重なる日』を狙ってみるのがおすすめです。最強開運日とも称される絶好のラッキーデーです。
2023年の天赦日はいつ?
ここまで天赦日に焦点を当てて詳しく解説してきましたが、2023年の天赦日はいつなのか気になった人も多いのではないでしょうか?2023年の天赦日を一覧で紹介します。また、天赦日と一粒万倍日が重なる2023年の最強開運日も見ていきましょう。
2023年の天赦日
2023年の天赦日は6回訪れ、以下の日程となっています。
- 2023年1月6日(金)
- 2023年3月21日(火・祝)
- 2023年6月5日(月)
- 2023年8月4日(金)
- 2023年8月18日(金)
- 2023年10月17日(火)
以上が、2023年の天赦日の一覧です。
唯一、3月21日が春分の日であり祝日となっています。結婚式を挙げるなどの日取りを設定するのにぴったりなので、結婚の予定がある人はこの日を狙ってみてもよいかもしれません。
また、6月もジューンブライドで一般的に人気が高い月です。平日ではありますが、6月5日も結婚式を挙げるのに向いているといえるでしょう。
2023年の最強開運日
最後に、2023年において天赦日と一粒万倍日が重なる日を一覧で紹介します。最強の開運日であるこの日は、人生において新たに重要な決断をしたり、一大イベントを行ったりするのにふさわしい日といえます。何かを新しく始めたいと思っている人は、この最強開運日を狙ってみるのがおすすめです。
2023年の最強開運日は以下の通りです。
- 2023年1月6日(金)
- 2023年3月21日(火・祝)
- 2023年8月4日(金)
2023年は二つが重なる日が3日のみ訪れます。一度逃したら次の日まで少し日が空くため、しっかりと頭に入れておきましょう。特に、3月21日は祝日により休みの人が多いので、このチャンスをものにしない手はありません。是非これらの日を狙って、自身の人生の新たなスタートを切ってみましょう。
構成/編集部