![](/genre/files/2022/12/25404127_m-770x578.jpg)
お世話になった上司や知人が定年を迎えると、退職のお祝いに何を渡せばよいか悩むこともあるでしょう。定年退職時のお祝いの選び方や、おすすめのアイテムを紹介します。プレゼントを渡すときのマナーや、NGとされるプレゼントについても見ていきましょう。
目次
定年のお祝いは退職後の状況に合わせて選ぶ
定年のお祝いは、贈る相手の状況に合わせて選ぶのがポイントです。退職後の状況が分かっていれば、ある程度必要なものが推測できます。本人の好みも合わせて、喜んでもらえるお祝いを選びましょう。
退職後に再就職する場合
近年は、定年退職後に働く人も増えています。仕事で使えるものを渡すと実用的でしょう。働いている人に渡すプレゼントであれば、何を渡せばよいのかイメージもしやすいはずです。自分が仕事で使っているものや便利だと思うものの中からチョイスしてみるのもよいでしょう。
再就職先の仕事内容に合わせたものや、本人が好んで使っているアイテムを贈るのもおすすめです。また、仕事内容を問わずに使える手帳や名刺入れなど、小物類もプレゼントに適しています。
再就職先が決まっているなら、花束をチョイスするのも定番です。退職祝いと合わせて、新しい環境に踏み出すお祝いもできます。
退職後はセカンドライフを楽しむ場合
退職後に再就職予定がなく、今後は自由なセカンドライフを楽しむ予定であれば、ビジネス関連のお祝いは避けましょう。仕事に関係するものを贈っても使い道がない可能性があります。
本人の趣味に合うものや、仕事以外の楽しみに使えるアイテムがおすすめです。例えば退職者の趣味が登山であればアウトドア系のグッズを選ぶなど、喜んでもらえそうなものをピックアップしましょう。
相手の趣味や好みを事前にリサーチしておくとプレゼント選びがしやすいはずです。退職直前に慌てないよう、定年を意識する頃にさりげなく聞くとスマートでしょう。
趣味が分からない場合は食べ物や食器類など、これからの自由時間でゆっくり楽しんでもらえそうなものを選ぶとハズレがありません。
花を贈る場合のポイント
定年退職のお祝いに花束を贈るときは、花の種類やサイズをしっかり検討しましょう。相手の負担にならない大きさで、よい意味を持つ花を選ぶのがポイントです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
状況に合わせた大きさをチョイス
花束を渡す場合、贈る側の気持ちとしてはできるだけ大きく華やかにしたいと考えてしまいます。しかし、持ち帰って飾る側にとっては、サイズが大きすぎると負担になります。
職場で花束を渡して持ち帰ってもらう場合は、問題なく持ち帰れるサイズを選びましょう。電車やバスで通勤している場合、花束が邪魔になってしまうこともあります。持ち帰る際に不便がないよう、同僚と相談して花束の大きさを調整するとよいでしょう。
ただし、定年退職する人が自身の車で通勤している場合であれば、大きい花束を持ち帰ることも可能かもしれません。サイズについては、相手の状況に合わせて検討するようにしましょう。
定年退職のお祝いにおすすめの花
定年退職のお祝いには、花の種類にもこだわりましょう。定番の花束には、バラやユリ、胡蝶蘭などがあります。どの花も豪華な見た目と魅力的な花言葉が特徴です。
バラは色によって花言葉が変わります。ピンク色なら『感謝』、赤なら『愛情』とお祝いにも適した言葉です。ユリの花言葉には『純粋』『威厳』などがあります。凛と咲く姿が美しく、お祝いの花としてもぴったりでしょう。
胡蝶蘭には『幸福が飛んでくる』という花言葉があり、定年退職後の明るい未来が想像できます。
まずはメインの花を決めて、複数の花を組み合わせるとボリュームも十分です。花言葉に絡めたメッセージカードを添えて、今までの感謝を伝えましょう。
定年退職のお祝いで贈るべきではない花
定年退職のお祝いで花を贈るときは、避けた方がよいものもあります。相手を困惑させないよう、花選びには注意しましょう。
バラはお祝いに適した花として知られていますが、とげがついたままで贈ると意味合いが変わってきます。とげが人間関係やつながりを傷つけるといわれ、縁起がよくありません。
その他、白い菊を単体で贈ると仏花や不幸を連想してしまう人もいるため、避けた方がよいといえます。また、花言葉がよくないもの、退職祝いに適さないものも贈らないように気をつけましょう。
おすすめプレゼント【グルメ】
相手の趣味や好みが分からない場合でも、食べ物なら退職祝いとしてプレゼントしやすいでしょう。好き嫌いやNGな食べ物さえ分かっていれば、失敗が少ないお祝いです。おすすめ商品を見ていきましょう。
門永水産「かにみそバーニャカウダ&かにみそトマトジャン BOXギフト2個入」
日持ちのする食べ物で、少し贅沢な調味料を贈りたいときにおすすめなのが『かにみそバーニャカウダ&かにみそトマトジャン』です。
お酒のおつまみとしてはもちろん、野菜をおいしく食べたいときにも向いています。鳥取県境港で水揚げされた紅ズワイガニのかにみそがたっぷり詰まった、2種類のディップソースです。
かにみそバーニャカウダの方は、野菜のディップソースに適しています。かにみその濃厚な味わいと、ガーリックの風味が食欲をそそるでしょう。
かにみそトマトジャンは爽やかなトマトやバジルに加えて、かに身やかきエキスが含まれています。スパイシーな味付けで、料理のアクセントとしてもぴったりでしょう。
- 商品名:門永水産『かにみそバーニャカウダ&かにみそトマトジャン BOXギフト2個入』
- 楽天:商品ページ
とらや「羊羹・最中詰合せ 3号」
甘いものが好きな人には、上品なとらやの羊羹・最中詰合せがおすすめです。羊羹は賞味期限が製造から1年と長く、最中も24日持ちます。
羊羹・最中詰合せ 3号は、5種類の小型羊羹と3種類の最中の合計14点が入った詰合せセットです。とらやの羊羹は定番の人気商品として知られており、高級感があるため和菓子好きの人には喜んでもらえるでしょう。
複数の味が楽しめるギフトセットのため、最後まで飽きずに楽しんでもらえます。和菓子が好きかどうかをチェックしておく必要はありますが、普段のお茶菓子としても使いやすい羊羹と最中のセットなので、退職時のプレゼントとしても最適といえます。
- 商品名:とらや『羊羹・最中詰合せ 3号』
- 楽天:商品ページ
旭酒造「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 感謝木箱入り 720ml」
お酒好きな人には、おいしいと評判の日本酒をチョイスするのもよいでしょう。『獺祭』は飲みやすさから多くの人に注目されるブランドで、香りや味わいにもこだわっています。
こだわりの酒米である山田錦を使用した吟醸酒は、すっきりとしながらも余韻が残る味わいです。日本酒に興味がある人にとっては、嬉しいプレゼントでしょう。感謝の文字が入った木箱入りの日本酒は、退職祝いに適しています。
磨き二割三分は、獺祭ブランドの中でも人気の高い商品です。お酒の味へのこだわりが強い人にも楽しんでもらえるでしょう。
- 商品名:旭酒造『獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 感謝木箱入り 720ml』
- Amazon:商品ページ
おすすめプレゼント【ゆっくり過ごす】
定年退職後は、現役で働いていたときと比べて趣味や生活を楽しむ余裕が増えていきます。退職後の生活を彩るアイテムをプレゼントすれば、喜んでもらえるはずです。定番のアイテムを紹介します。
Business Leather Factory「ブックカバー四六判ソフト」
読書が趣味の人には、ブックカバーをプレゼントするのがおすすめです。本をきれいな状態で保てるだけでなく、おしゃれに読書が楽しめます。高級感があって手触りもよい本革のブックカバーは、外出時の読書にも適しています。
文芸書や単行本などに使われる四六判サイズであれば、幅広い本に使えるでしょう。文庫サイズのブックカバーもあり、相手がよく読む本に合わせて贈れます。
好みに合わせてソフトカバー・ハードカバーの選択も可能なため、その人に合うタイプを選択しましょう。
- 商品名:Business Leather Factory『ブックカバー四六判ソフト』
- Amazon:商品ページ
ツインバード「ホットシートマッサージャー HOT BEAT」
家でくつろぎながら疲れを癒せるマッサージ機は、定年後のゆったりとした生活に適しています。長年仕事を頑張ってきた労りの気持ちを込めて、贈りましょう。
HOT BEATはシートタイプのマッサージ機で、椅子の上などに置いてマッサージできるのが魅力です。固定ベルトを使えば、ふくらはぎのマッサージもできます。
ヒーター付きで、温めながらマッサージができるのも特徴です。凝りやすい肩や背中などをじっくり温めて、マッサージ機能でほぐせます。
退職後の楽しい生活をイメージさせるマッサージ機をプレゼントすれば、きっと喜んでもらえることでしょう。
- 商品名:ツインバード『ホットシートマッサージャー HOT BEAT』
- 楽天:商品ページ
イッタラ「レンピ グラス クリア ペア」
フィンランド発のメーカーである『イッタラ』のペアグラスは、日常使いにもぴったりのシンプルなデザインが特徴です。お酒やアイスコーヒー、デザートグラスと幅広い用途に使えます。
容量約340mlとたっぷり入るグラスは、軽くて扱いやすい定番のアイテムです。日常的に使えるシンプルなグラスは、人を選ばずプレゼントできるでしょう。
普段からグラスとカップを使い分けているおしゃれな女性や、晩酌が好きな人にぴったりの定年退職祝いです。
- 商品名:イッタラ『レンピ グラス クリア ペア』
- Amazon:商品ページ
おすすめプレゼント【ビジネス関連】
定年後もビジネスを続けていく人に贈るなら、仕事で使えるアイテムがおすすめです。次の仕事内容が分かっていれば、関連するプレゼントもよいでしょう。これからも仕事を続けていく人に贈りたいプレゼントを紹介します。
きざむ「名入れ 革製カジュアル名刺入れ」
名刺入れは、ビジネスシーンで活用できるアイテムです。きざむの革製カジュアル名刺入れは、場所を取らないカードサイズで最大20枚まで収納できます。マグネットで開閉できる、手軽な作りも魅力です。
名入れタイプの名刺入れは、豪華なイメージと実用性で人気です。ローマ字とかな文字・漢字に対応し、贈る相手に合わせた名入れができます。定年祝いの記念品としてもぴったりでしょう。
相手の好みやイメージでカラーが選べるのも特徴です。カラーバリエーションが豊富で、好みの色も見つけやすいでしょう。
- 商品名:きざむ『名入れ 革製カジュアル名刺入れ』
- Amazon:商品ページ
THE WOW「木製USBメモリ(32GB)&Pubreボールペンセット」
実用性の高いUSBメモリとボールペンのセットは、事務仕事からプライベートまで使いやすいアイテムです。
普段使いできるパソコン周りのアイテムなら、ガジェット好きな人や事務仕事をこなす人に幅広く受け入れられるでしょう。普段から仕事でパソコンを使いこなしている人であれば、問題なくプレゼントできます。
木製USBメモリとボールペンのセットはおしゃれで珍しく、他の人と被らないデザインです。名入れにも対応し、エレガントな筆記体も選べます。オリジナリティのあるプレゼントを探しているなら、検討してみましょう。
- 商品名:THE WOW『木製USBメモリ(32GB)&Pubreボールペンセット』
- Amazon:商品ページ
【要注意】定年退職祝いにNGなプレゼント
定年退職祝いには、避けた方がよいプレゼントもあります。縁起が悪いものやイメージのよくないものを贈らないよう、NGとされるアイテムを知っておきましょう。最近では気にしない人も多いですが、相手に喜んでもらうためにも気配りは必要です。
手切れを表す「ハンカチ」
ハンカチには別れや縁を切る意味合いがあり、定年退職のお祝いには不向きなアイテムです。漢字で書くと『手巾』となり、手に使う布切れという意味から『手切れ』を連想させます。
手切れという言葉にはこれまでの関係性を終わらせる意味があり、別れをイメージしやすい退職時には注意が必要です。プレゼントした意味を勘ぐられてしまう可能性も考えて、贈るのは避けた方がよいでしょう。
ギフトとしては値段も手頃で使いやすく、人を選ばないアイテムです。退職祝いでも候補に上がりやすいですが、贈る相手の強い希望がなければ避けておきましょう。
靴下やスリッパなどの「踏むもの」
靴下やスリッパは使い勝手のよいアイテムですが、定年退職のお祝いには不向きです。足の下に敷くものには『踏み台にする』という意味があります。
定年退職する目上の人に贈ってしまうと、『足蹴にする』『踏み台にする』というメッセージとなり、よくありません。
靴下やスリッパだけでなく、敷物や靴なども同じように贈るものとしてはよくない意味合いがあります。失礼なプレゼントと受け取られないためにも、贈らない方が無難といえるでしょう。
女性に贈りがちな「櫛」
身だしなみを整えるアイテムとして櫛は実用性が高く、女性へのプレゼントとして検討する人も多いでしょう。しかし、お祝いとしては不向きです。
櫛(くし)という発音から『苦』や『死』を連想させ、縁起が悪いと考える人もいます。『く』や『し』が入るアイテムは、なるべく避けた方がよいでしょう。
最近では櫛をヘアコームやヘアブラシと呼ぶことも多く、あまり気にしない人もいます。しかし、目上の人に対するお祝いで、相手が気にするか分からない状況では別のものを選んだ方が安心です。
下に見ている印象を与える「下着」
下着類は『下』という言葉通り、相手を見下すようなイメージのアイテムです。お祝いのプレゼントとしては、あまりよくない印象を与えます。
『下着も買えないほどお金に困っているように見える』と悪い意味に受け止められるケースもあります。目上の人に渡すのは失礼に当たるため、避けましょう。下着と同じような意味合いで、現金類を渡すことも失礼に当たります。
直接肌に身につける下着は、デリケートなものです。異性の場合は、セクシャルな印象を抱かせてしまう原因にもなります。言葉やイメージの問題だけでなく、プレゼントとして渡すには難易度が高いものと考えておきましょう。
定年退職のお祝いを渡すときのマナー
定年退職のお祝いを渡すときは、基本的なマナーがあります。適切なタイミングや熨斗の有無など、覚えておきたいマナーを見ていきましょう。ちょっとした心遣いで、印象がぐっとよくなります。
お祝いを渡すタイミング
定年退職のお祝いを渡すタイミングは、一般的に退職日当日です。別途送別会が開催されるなら、そのときに渡してもよいでしょう。
本人の負担を考え、退職祝いが集中する最終日を避けて渡すのも気が利いています。当日に持ち帰りが必要な荷物の多さや、他の人からのプレゼントの量がどれくらいになりそうかなどを確認したうえで、検討しましょう。
ただし、退職のお祝いは退職日が近づいたタイミングに渡すのが最適です。早いタイミングで渡してしまうと、退職を急かしているような印象を与えます。
出張や勤務日が被らないなど特殊な事情がある人以外は、早くても退職日の数日前くらいに渡すことを目安に考えておきましょう。
熨斗(のし)について
定年退職のお祝いにも、熨斗は必要です。特に目上の人に対してプレゼントを贈るときは、失礼のないようマナーに気をつけて渡しましょう。
熨斗の水引は蝶結びを選びましょう。蝶結びは『複数回あってもおめでたい祝いごと』に使われる結び方です。定年退職は一度きりですが、これから新しく第二の人生が始まるという意味で蝶結びが使われます。
表書きの言葉は、『御礼』『御祝』などが一般的です。一般的に退職を祝うことは失礼に当たるため、本人の退職に対する考えが分からない場合は『御礼』が無難でしょう。 本人が定年を喜んで受け入れているケースでは、職務を最後までやり切ったという意味合いで『御祝』を使っても問題ありません。
水引の下にはプレゼントを受け取る側ではなく、贈る側(自分)の名前をフルネームで記入します。
渡すときは感謝の言葉と一緒に
定年退職のお祝いは、これまでの感謝の言葉を伝えて渡すと印象がよくなります。せっかくプレゼントを用意したのであれば、気の利いたお礼の言葉も考えておきましょう。
『長い間ありがとうございました』『大変お世話になりました』といったねぎらいの言葉を伝え、一緒にお祝いの品を渡します。円満な定年退職であれば、退職を祝う言葉でも問題ありません。
時間が許す場合は、これまでのエピソードを加えて『○○の際は声をかけていただき、ありがとうございました』のように、自分らしいお礼の言葉を伝えるのもおすすめです。
お祝いの場面であることを忘れず、『折れる』『枯れる』『割れる』のように縁起の悪い印象の言葉は避けましょう。『ご苦労様でした』といった、目下の相手にかける言葉も失礼に当たるため、注意が必要です。
構成/編集部