充電ケーブルは、とんでもなくかさばる。
しかし、外出時にはこれが欠かせない。最近ではモバイルバッテリーのシェアサービスというものもあるが、あれは有料だ。
どこかの電源カフェで、タダで充電できるに越したことはない。
というわけで、筆者は今日もケーブルを持ち歩いている。
しかしMakuakeから提供された(というより貸してもらった)『KableCARD 2.0』を持参すれば、ほぼ毎日悩まされている「ケーブルゴチャゴチャ問題」からようやく解放される。
これは確かにいいものだ! と本気で感じた製品だ。
現代人を悩ます「ケーブル問題」
まるで手帳のような見た目の『KableCARD 2.0』。
実際にこの製品には紙のメモが内蔵されているのだが、注目すべきはやはりケーブル類だろう。
Type-C to Aケーブルに3種類のコネクタを付け替えることで、合計6通りのケーブルに早変わりするというものが搭載されている。
「なぜ6種類も必要なの?」という声もあるだろう。
現状、一口に「USBプラグ」と言っても主要規格は3種類ある。
USB-A(出力)、micro-USB(入力)、そしてUSB-C(出力と入力)。そこへApple製品のLightningがなだれ込んでくるわけだから、状況はどうしても混沌としてしまう。まるでプロレスのバトルロイヤルだ。
筆者自身の環境を見てみると、普段使いのスマホはiPhone、ゲームをする時はAndroid OSのゲーミングスマホ(筆者はゲームメディアでも執筆しているため、これは仕事道具でもある)という具合だ。
そしてゲーミングスマホからノートPCへデータ送信する際は、入力としてのUSB-C端子を使う。
故に筆者の机の上は、いつも以下のような画像の有様。見るも無残な光景である。
それを僅か50gのガジェットが、一挙解決してくれるというわけだ。
デスク周りが一気に片付く!
なお、『KableCARD 2.0』の収納ケースはワイヤレス充電パッドとして活用することもできる。
これにスマホを立てかけ、動画を視聴することももちろん可能。ノートPCのUSB-Cポートに接続して使ってみると、誇張抜きでデスク周りがスッキリする!
いや、マジでこれは別世界だぞ。それまでゴチャゴチャと長いケーブルを何本も持ち歩いていた自分は、一体何だったのか。労力を無駄に浪費していた、ということか?
とりあえず『KableCARD 2.0』が1個あれば、充電の際に難儀することは恐らくないだろう。
旅行や出張でこれを携帯するのもいいが、日頃から利用する充電アイテムとしてデスクの上に置いておくのもアリだ。
直視厳禁の補助灯
『KableCARD 2.0』にはLEDライトも内蔵されている。出力は1W、置いた場所に反射させるような向きで設置されているのが特徴だ。
これを補助灯として使う手もあるらしい。
Makuakeのページではこのあたりがイマイチ分からなかったので、実際にライトを照らしてみた。
ここで筆者は失敗をしてしまった。LEDライトを直視してしまったのだ。
眩しいなんてもんじゃない! その後しばらく、ライトの残像が目に焼き付いてしまったほど。
クリリンや天津飯が使う太陽拳って、多分こんな感じじゃねぇか……という戯言はさておき、だからこその「間接照明」ということか。
ともかく、明るさについては申し分ない。暗い環境でスマホを操作する際、この間接照明が役に立つだろう。
こうなったら、個人的に『KableCARD 2.0』を入手してしまおうか?
前述の通り、今現在筆者の手元にある『KableCARD 2.0』はあくまでも借りたもの。
記事を書き終えたら返さなくてはならない。我々の業界での「製品貸出期間」の相場は、まぁ半月といったところ。
しかし『KableCARD 2.0』の場合は、何ヶ月とこれを携えてからようやく真価を理解できるものではないかという気がする。
本来であれば「このような窮地を『KableCARD 2.0』が救ってくれた!」という、年に数回くらいしか起こらないような場面を筆者自身が経験するべきかもしれない。
海外旅行の必需品
そんな『KableCARD 2.0』だが、Makuakeでは4,980円という価格で予約を受け付けている(12月13日時点)。定価は5,980円。
全人類を巻き込んだパンデミックは、ようやく一段落を迎えようとしている。
日本人が海外へ旅行する、ということも以前より難しい行いではなくなった。
『KableCARD 2.0』のようなガジェットの需要は来年からさらに増えるはずで、同時に「数種類のケーブルをひとつにまとめる」製品が続々と開発されるだろう。
『KableCARD 2.0』の出資者への配送は来年2月を予定している。
【参考】
「薄く、軽く、スマートに」絡まった充電ケーブルもすっきり!常備する多機能カード。-Makuake
取材・文/澤田真一