スイッチオンで数十秒で温かくなる
あれほど暑かった夏も遠ざかり、冬が到来した。
筆者の住む青森は雪が積もり、防寒の備えをしたが、気温が上がってほとんど融けてしまった。寒いことは寒いが、手袋をして自転車に乗ると、手がムレて不快になるのがこの時期。
こうした中途半端な気温のとき(あるいは手袋をしても寒いとき)に、自転車好きにおすすめしたいのが、新発売の「キックエンゴ―・ヒートグリップ」。
自転車のハンドルグリップが発熱するというアイデア商品だ。
この幅広のハンドルグリップは、内部に「ポリイミドヒーター」を組み込み、グリップ全体がじんわり温かくなる構造。
ポリイミドヒーターとは、ステンレス箔とポリイミド樹脂を一体化した発熱体で、高いエネルギー効率で迅速に熱を帯びる性質がある。
そのため、スイッチを入れたら、グリップが数十秒で温かくなる利点をもつ。温度は45度、53度、63度の3段階で調節可能(設定温度はLEDの色で表示)。
普通の使い捨てカイロは53度なので、カイロを握ったまま自転車をこげるような感覚なのがGood。
充電はUSB Type-Cで行なう。製品にケーブルが2本付属しているが、既にお持ちの同一規格ケーブルでもOK。
また、モバイルバッテリーからでも充電が可能。3時間半~4時間でフル充電になり、2~4時間使用できる。なお、グリップ本体は自転車に装着したままで、バッテリー部分だけ取り外して充電できる。
バッテリー部分を取り外して充電できる
■人間工学的に疲れにくい構造
「キックエンゴ―・ヒートグリップ」は、握る部分の内径が22.2mmで、まっすぐになっている自転車のハンドルに対応している。
この内径は一般的な自転車におおむね適合するが、形状がブルホーンハンドルだとNG。
自分の自転車が適合するか、念のため事前チェックしておきたい。
装着は、自転車のハンドルグリップを取り外し、本製品を取り付け、付属の六角レンチで固定するだけの簡単設計。
通常のハンドルグリップよりも幅広で、最初のうちは違和感があるかもしれないが、すぐなじむ。
人間工学的な設計で、手の平のほぼ全面を接触させるため、疲れにくいという。
実際に使ってみると、もう元のハンドルグリップに戻れないくらい快適。筆者のように、寒風の中を長距離走るようなサイクリストなら、重宝したくなる一品だ。
斜めの部分に手の母指球を当てるのがコツ
「キックエンゴ―・ヒートグリップ」は、正規代理店のセトワークスより、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」にて予約販売中(~12月30日)。興味のある方は早めにチェックしておこう。
編集部注:記事掲載時には、記載のリターンが売り切れてしまっている場合があります。立案会社の問題でプロジェクトが頓挫する可能性や支援金が戻らなくなるリスクも稀にあります。購入に当たっては、お客様ご自身でご判断いただきますようお願い致します。
文/鈴木拓也(フリーライター)