DIME1月号では「マネしたくなる!最強の仕事基地」を特集しています。厳選されたガジェットからこだわりのインテリア、すぐマネできる実用テクなど目からウロコとの空間作りのヒントが満載です。
机上の作業スペースはいつでも広々!デスクの底面収納を活用する快適デスク
映像ディレクター
エガワさん
フリーランスの映像ディレクターとしてテレビ番組、撮影などを担当。自身が運営しているYouTube「egawachannel」では好きなガジェット情報を発信中。
ワークスペースの位置/6畳の洋間
デスク環境のために使った総額/約100万円
デスク沼歴/約2年 在宅ワークの頻度/週2日程度
デスクはファッションと同じ。整うほど気分も上がる
フリーの映像ディレクターであるエガワさんが〝デスク沼〟にハマったきっかけはマウス。どこへでも持ち歩ける『MacBook Pro』ひとつで動画編集の仕事をしてきたが、コロナ禍に自宅で作業する時間が増えたことを機に、ロジクール『アドバンスド ワイヤレスマウス MX Master3』を導入したところ、作業効率が劇的に上がったという。
「それ以降、モニター、キーボードと揃え始めたら、快適な作業環境をどんどん追求したくなって。気がついたらこうなってました(笑)」
黒を基調とした配色にしているのは「カメラなどの機材に黒いものが多く、統一しやすい」という理由のほかに、自身がもともと「モノトーンのファッションが好きだった」から。「主になるアイテムを決めて、それに合わせて買い揃えていくのは、デスクもファッションも同じ。気に入ったアイテムをコーディネートできると、気分が上がるのも同じですね」。
気分が上がる環境でなら、長時間の作業も苦にならないという。
実は整理整頓が苦手なエガワさん。ラックなどのモジュールを組み合わせて収納スペースを作れるデスクや、周辺機器をスッキリ接続できるドッキングステーションなど「アイテムに助けられているところも多い」とか。
仕事で頻繁に使用することの多いヘッドホンやケーブル類は、手の届く位置にセッティングした有孔ボードに引っかけて収納する工夫もしている。ケーブルを結束する際には太さや長さに合わせて2種類の『GEAR TIE』を使い分けるなど、機能的な作業環境づくりへのこだわりは尽きない。
「そもそも『GEAR TIE』のようなアイテムの存在や、サイズが選べることを知らなければ、使うこともできない。だから、モノ選びで一番大切なのは情報収集です。好きなアイテムに出会えるまでAmazonをチェックしたり、ほかの人が公開しているデスクツアー動画も参考にしたりしています。そうやって、ひとつずつ買い揃えていけば、自然と快適なデスクが出来上がると思いますよ」
POINT【1】有孔ボードを活用しいつでもガジェットはスタンバイOK
壁面にはイケアの人気アイテム、有孔ボードの『スコーディス』を使用。必要に応じて使用する『MacBook Pro』用スタンドなどの様々なガジェットや小物、ケーブル類などを引っかけておき、すぐに使えるようにしている。
POINT【2】底面の引き出し&ラックでケーブル類やタブレットを整頓
デスクは、天板裏に埋め込まれた4本のレールに様々なモジュールを装着。トレイや引き出し、電源、ケーブルホルダーなどをオプションで追加している。
ゴチャゴチャになりがちなケーブルをすっきり収納できるメッシュ素材のケーブルホルダー。内側に面ファスナーがあり、ケーブルがずれないように固定できる。
厚さ5cmのスリムなトレイに『iPad mini』などを収納。引き出しの背面にはケーブル用の穴も設けられているため、引き出しに入れたまま充電できるのが便利とのこと。
ヘッドホンは欠かせないアイテム。仕事で使っているゼンハイザーの開放型ヘッドホンは、ケーブルを短いものに変更し、Eono製のヘッドホンフックに引っかけている。
POINT【3】スマホの専用アプリで部屋の明かりを調整
照明にはフィリップス『Hue』シリーズを使用中で、デスク用は60Wタイプ、天井用は100Wタイプ。いずれもスマホ用アプリの操作で明るさを調整できるほか「くつろぐ」「集中する」「やる気を出す」といった〝ライトレシピ〟をシチュエーションに合わせて使い分けられる。
POINT【4】マイクは省スペースのスタンドでセッティング
主にビデオ会議用というマイクは、周囲の騒音を拾いにくく、音声がクリアなSHUREの『MV7』を使用。マイクアームは当初不要と考えていたが、使わない時にはスッキリと折りたためてデスクを広く使えるという理由から、エルゴトの『WAVE MIC ARM LP』を導入した。
POINT【5】スマホなどにつなぐ端子はテーブルの端にちょい掛け
モニター下のデッドスペースには、ケーブルをマグネットで固定できるアンカーの『Anker Magnetic Cable Holder』を配置。充電で頻繁に使用するケーブル類もスッキリ収まる。マグネットの強度が高くないので、引っかけるケーブルの数を少なくするなどの工夫にも余念がない。
POINT【6】ペンが置けるマウスパッドでメモ書きをスムーズに
様々な素材や大きさのマウスパッドを試して行き着いたのが GROVEMADEのレザータイプ。背面がコルクになっていてマウスを操作している際に滑りにくい。ペンホルダーを備わっていて『Apple Pencil』を収納できるのもポイント。『iPad』ですぐにメモ書きができる。
〈Favorite Item〉立って仕事して集中力をアップ!
昇降デスクの天板を高くして立って作業すると集中力が持続しやすいとか。脚部にはキャスターも備え、ビデオ会議の際に向き(背景)を変えるのに役立つ。
[デスク]プレダクツ『DESK-METRO/FlexiSpot E7』
受注生産160cmタイプ:16万9400円(セット価格)
天板の底面には4つのレールが備わり、オプションのラックなどを取り付けられる昇降デスク。既製品は140cmまでだが、ワイドな160cmモデルを別注。
[チェア]エルゴヒューマン『エルゴヒューマン プロ オットマン EHP-LPL-KM-11』
15万1800円(Amazon価格)
オプションが豊富で、クリエイターに人気の高いシリーズのオットマン付きフラッグシップモデル。長時間作業における腰などの負担軽減には欠かせない。
[モニター]LG『35インチ曲面型大画面 高解像度ウルトラワイドモニター 35WN75C-B』
6万8994円(Amazon価格)
コスパの高いフレームレスのワイドディスプレイにエルゴトロンのモニターアームを接続して使用。映像編集時にはタイムラインを横方向に広く表示できる。
[キーボード]ロジクール『KX850FT MX MECHANICALワイヤレス メカニカル
パフォーマンス キーボード 茶軸』オープン価格(実勢価格約2万1400円)
編集作業に必須のテンキーが付いたフルキーボード。いろいろ試した結果をふまえて、タイピングミスが少ないと感じたメカニカルタイプをチョイス。
[マウス]ロジクール『アドバンスド ワイヤレスマウス MX Master 3』
1万3500円(Amazon価格)
高い操作精度や高速スクロール対応に加えて、複数のファンクションボタンにショートカットを割り当てられるのがポイント。作業の効率化に貢献している。
この2年間でデスク環境が一変!捨てたもの、残したものは?
2021年までは木製天板の背面にDIYしたケーブル収納用ラックなどを取り付けていた。ライトやモニターなどは引き継ぎつつ、ほかのアイテムは一新したという。
取材・文/太田百合子 イラスト/泰間敬視
※オープン価格のものは実勢価格を記載しています。
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2022年10月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
DIME2023年1月号では「マネしたくなる!最強の仕事基地」を大特集!
2022年11月発売のDIMEでは「マネしたくなる!最強の仕事基地」として、ガジェット系YouTuberやインフルエンサー、さらには家具メーカーに「理想のデスクの作り方」を総力取材! 作業効率が超アップするガジェットや、一気に見栄えがよくなる工夫などを紹介しています。さらに、付録は「携帯型スティック加湿器」! スリムな形状なので持ち運びやすく、必要なのは水を入れた容器とUSB電源だけ。勢いよく噴射する強力ミストで、身の回りの潤いを保つようにしてください。