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DIMEトレンド大賞の選考委員が語る2022年のヒット商品の傾向

2022.12.14

2022年を振り返り、話題になったモノ・コトを、読者投票をもとに表彰する、「小学館DIMEトレンド大賞」。全6部門の部門賞に輝いた商品・サービスなどの中から、最終選考委員の4名が、栄誉ある金賞と大賞を選出した。

【発表番組はコチラ】

第35回小学館DIMEトレンド大賞 選考委員

「未来のヒットの種が撒かれた1年」

放送作家・脚本家
小山薫堂さん

「仮想現実とリアルの使い分け時代に」

フリーアナウンサー
宇賀なつみさん

「街から商品が消える体験が新鮮」

音楽クリエイター
ヒャダインさん

「トレンドがよりミニマルにシフト」

DIME編集室長
安田典人

 2022年は、読者投票をもとに全7部門から各3つの部門賞を選出。選考委員の4名が、各部門の金賞、大賞を選出した。

安田 初めに「IT・ビジネス部門」から進めたいと思います。今年は渋谷区公認の配信プラットフォーム『バーチャル渋谷』を中心に、メタバースが一気にブレークし始めた〝元年〟ともいえる1年でした。

宇賀 性別、国籍、人種の垣根がなく、アバターで参加できるのは今の時代にマッチしていますね。仮想空間で、ゼロから新しいものが次々に生まれるプロセスも新鮮でした。

小山 現状イベント以外は過疎っていますが、この状況をクリエイターがどんなアイデアで乗り越えていくのか、楽しみです。

ヒャダイン この1年、クイックコマースの『Oni GO』は、よく利用しました。本当に5~10分後に配達してくれるので、あまりの速さに〝怖ッ〟と思ったことも(笑)。配送料に300円かかりますが、買い物に出かける人件費として考えれば、決して割高ではないですね。

小山 配達エリアが広がれば来年以降一気に来る可能性があると思います。

安田 情報共有ツールの『Notion』も本格的に浸透するのは来年ですね。

宇賀 「ライフスタイル部門」では、電動キックボードのシェアリングサービス『LUUP』を使う人が目立ってきました。先日ヨーロッパに出かけたら、多くの人が電動キックボードで移動していましたし、何より乗っていて楽しい。個人的にはEV以上に普及しそうな気がします。

ヒャダイン インバウンドが戻ってくれば、観光需要は急拡大しそうです。街中を走るスペシャルな体験としても広がってほしいなあ。

安田 新しいモビリティでは、日産初の軽自動車EV、『日産サクラ』もたくさん売れました。外装・内装ともにクオリティーが高く、補助金を利用すると低価格で買える価格面にもメーカーのがんばりを感じます。現在、満充電の走行距離は約180㎞とまだまだですが、EV普及のきっかけになったと思います。

小山 元年感があるのは『LUUP』ですけど、『日産サクラ』や『FIAT 500e』など小さいEVが増えたことがうれしいですね。欲しいのはゴルフクラブ『STEALTH』です(笑)。

安田 「日用品部門」では、月経や出産など、女性の健康課題をテクノロジーで解決するフェムテック商品の認知度が広がり、高機能で低価格なユニクロの『エアリズム吸水サニタリーショーツ』がヒットしました。

宇賀 手にしやすい商品だとは思いますが、洗うのが大変で抵抗のある人もいるのではないかと思います。

小山 『ナイトミン 耳ほぐタイム』は、ネーミングといい、着眼点といい、まさに小林製薬っぽい商品ですね。

宇賀 耳を温める気持ちよさに驚かされますね。安眠を促すという機能面も皆さんがハマった理由だと思います。ただ時代的に〝使い捨て〟という点が気になりました。

ヒャダイン 確かに。SDGsの観点では、技術の新しさも加味されたタイガー魔法瓶の『真空断熱炭酸ボトル』は時代にマッチしていますね。

小山 炭酸系飲料の消費が上がっている市場に、商品を投入する企画力もすばらしいと思いますね。

ヒャダイン 「食品部門」はやはり『ヤクルト1000』ですね。

安田 過去3年、トレンド大賞はサービスやコンテンツが受賞しています。今後も国民的ヒット商品の台頭に期待したいですね。

宇賀 ストレス軽減や睡眠の質向上といったトレンドを手頃な価格で実現していることも強み。品不足もあり手土産でも喜ばれました(笑)。

安田 エビデンスのある機能性食品という信頼感がありますし、長い開発期間を経ていい製品を作って結果を出した点も評価したいですね。

小山 冷食ブームもあって『冷凍 日清本麺』シリーズもヒットしましたね。消費者の想像範囲を超えた、1歩先を行く商品が出れば、国民的ヒットになると思います。

ヒャダイン 相模屋食料の『うにのようなビヨンドとうふ』は、地球環境にやさしい代替食品の一種です。うに好きの私からすると、味の進化を期待したいですね。

小山「家電部門」では『AndroidTV機能搭載 チューナーレス スマートTV』に時代を感じました。テレビなのにテレビ機能はついていないコロンブスの卵のような商品です。

宇賀 テレビでネット動画などを視聴する人が圧倒的に多いZ世代のニーズに合っていますね。

ヒャダイン 大手家電メーカーでは作りにくい商品を、量販店が低価格なオリジナルで出すことも、今どきの新しい流れだと思います。

安田 革新性ではパナソニックのセパレート型コードレススティック掃除機『パワーコードレス』。ダストボックスをスティック本体から分離した発想は斬新でした。

ヒャダイン「エンタメ・カルチャー部門」は任天堂の『スプラトゥーン3』がよかったですね。人を傷つけず、課金もないという、トレンドに逆行したヘルシーさで、老若男女を楽しませたのはすごいこと。日本のゲームもまだまだいけると確信しました。

宇賀 私は『ちいかわ』です。Twitterから始まり、単行本化、アニメ化されグッズが大ヒットするサクセスストーリーも今っぽい。

小山 映画は『トップガン マーヴェリック』ですね。個人的には、トレンド大賞の贈賞式にトム・クルーズからメッセージが届くことを期待しています。選考の結果は、ぜひ配信をご覧ください(笑)。

選考基準と3つの過程

[PROCESS 01]読者投票
本誌とWeb『@DIME』で読者が考えるヒット商品を募集

本誌DIMEと『@DIME』で、9月より、今年のトレンドを象徴する商品やサービスを、ジャンルごとに読者の皆様から募集した。

[PROCESS 02]読者投票を基に編集部で厳選
7つの部門と各部門賞の最終候補を選考

読者投票を集計した後、投票結果に基づき、編集部全員で7つの部門から各部門賞を選出。金賞と大賞は最終選考委員4名に委ねられた。

[PROCESS 03]4名の最終選考委員で金賞、そして大賞を決定
2時間以上の議論を経て決定!!

4人の最終選考委員が集まり、各部門の候補に挙がった商品&サービスについて議論。金賞、そして大賞を選んだ。

取材・文/安藤政弘 撮影/黒石あみ

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