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願いごとを叶えてくれたのはあくまで自分!頭のいい人が実践している目標達成に向けた心構え

2023.02.03PR

東大、フランス国立研究所、MENSA(全人口の上位2%の知能指数を持つ人が入会できる国際グループ)などで世界のさまざまな「頭のいい人」を見てきた脳科学者・中野信子氏。そんな中野氏が「物忘れを防ぐ『検索タグ記憶法』」「『誰かのために』が脳に快感と若さをもたらす」「挫折がなくなる『やらないことリスト』の作り方」など、仕事や勉強、人生がうまくいく脳を活用した31の習慣を解説した著書が世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみたです。

本稿ではこの本から一部を再編集、「世界で通用する、本当に賢い人たち」が実践している少し意識を変えるだけで、誰にでも今日からできるコツをお届けします。

中野信子著/アスコム
世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた

願いごとを叶えてくれたのは流れ星ではなく自分である

流れ星に願いごとをすると、その願いが叶うのはどうしてか、知っていますか?もちろん、流れ星が願いを叶えてくれるのではありません。自分がいつもそのことを思い続けているから、願いは叶うのです。

流れ星は、一瞬で流れて消えてしまいますよね。光っている時間は、0.5秒くらい

だそうです。何か願いごとを言おうとして、すぐに思いつかずに「えっと……」と考え込んでいたら、あっという間に流れ星は消えてしまいます。

でも、そこでもし、願いごとを言うことができているとしたら、それはいつも自分が「そうなったらいいなあ」と願うことができている証拠。自然と自分がそういう方向に向かっているのです。だから、流れ星に願いごとが言えた時点で気持ちは本気。夢の実現に、確実に近づいているわけです。

もう一つ、実感としてわかりやすい例え話をしましょう。砂漠にたった一本立っている看板に、なぜか頻繁に衝突事故が起こることがあるといいます。他には何もない砂漠なのだから、避けて走ることなんて簡単にできそうですよね。それでも、何台も衝突してしまうのだそうです。なぜだと思いますか?

それは、運転手がその看板を見つめ続けてしまうからなのだといいます。車を運転する人はわかると思いますが、車というのは運転手の視線が向いている方向に進んでしまう性質があります。そのために、何もない砂漠で看板に激突してしまうということが起こってしまいます。

看板に激突というのはいい例ではなかったかもしれませんが……、これは、車の運転に限ったことではないのです。私たちの人生も同じことで、人間は自分の見ている方向にしか進んでいかないのです。

もちろん、その間には走りにくい道もあれば、障害物もあり、さらには道の途切れているところなんかもあると思います。でも、それでもやっぱり、「その方向に行きたい!」と思っている方向に、何とかして進んでいってしまうのが人間の性質なのです。

目標達成をずっと考えていると達成のための知恵も湧いてくる

私が受験生だった頃の話をしましょう。東京大学の二次試験では、二日目の午後に理科の試験があります。午後ということはつまり、お昼休みにちょっとだけ最後の勉強をする時間があるのです。ここで私は、ある予備校が全国的に実施していた模擬試験の物理の問題を眺めていました。

そして、試験開始になりました。私は問題用紙をめくり、その瞬間、「え!?」と思いました。さっき見た問題とほとんど同じ問題が出題されていたのです。1点、また1分1秒が合否を左右する難関大学の入試で、これは私が合格するにあたって非常に有利に働いたと思います。

このことを、単純に「中野さんは運がいいんですね」と片付けてしまう人もいるでしょう。でも、そのような捉え方をする人は、いつまで経っても目標にたどりつくことができない人なのではないでしょうか。それどころか、誰かが出す良い結果だけにいつも目が行って、人をうらやむだけの面白くない人生を送ってしまうかもしれません。

ちょっと言いすぎかもしれませんが、この出来事を自分で振り返ると、「運が良かった」というよりも、「目標を定め、そのことをずっと考えている中で、そのためにどうすればよいかという知恵が生まれた。その結果、合格できた」と思うのです。

知恵というのは、例えばこの場合なら模擬試験を受けて情報を収集すること、頻出しそうな問題を選択して試験当日に持っていくこと、試験直前にそれを見返す時間を確保することです。

よく考えてみてください。これらは、私でなくとも誰にでもできることです。また、運の良し悪しも関係ありません。

でも、別のことに誘惑されて本来の目標を忘れてしまったり、自分はどうせ合格できないからいいや……という気持ちになってしまったりして、この条件が一つでも欠けてしまったとしたら、どうでしょうか。そうしたら、いくら模擬試験で似た問題が出題されたとしても、それは本番の試験で良い点数を取ることには結びつきません。

正直な気持ちで望むことでないと夢はなかなか実現しない

私はこのとき、合格という一つの目標を心から定めていたので、それに対して、あらゆる準備をするのがまったく苦になりませんでした。試験のための勉強も、目標に一歩一歩近づいていくような実感があって楽しかったです。また、受験仲間との交流や情報交換も、〝戦友〟との絆が深まるような気持ちがして、学生生活が豊かになりました。

まず、本当に自分のやりたいこと、達成したい目標は何なのかを、自分自身に尋ねてみてください。意外と、誰かと比べてとか、奥さんに言われてとか、自分以外のところに理由がある場合が多いんじゃないでしょうか。

自分が心底から望まないことだと、目標に向かって迷わず一直線に進むことはできないと思います。

流れ星が流れてきたときに「これを叶えたい!」と思えるくらい、心から願える目標が見つかれば、ぐっと力が出てきます。また、知恵も湧いてきます。

人間は、本当に自分がやりたいことなら、自然にそれを達成してしまうものなのです。まずは、それを自覚していくことが大切です。

☆ ☆ ☆

脳のパフォーマンスは使い方や習慣次第で大きく変わります。「世界で通用する、本当に賢い人たち」が実践している『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』を参考に脳の上手な使い方を学んでビジネスに活用してみてはいかがでしょうか。

中野信子(なかの・のぶこ)
1975 年、東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学工学部応用化学科卒業。同大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。科学の視点から人間社会で起こりうる現象及び人物を読み解く語り口に定評がある。現在、東日本国際大学特任教授、京都芸術大学客員教授。著書に『脳はなんで気持ちいいことをやめられないの?』『人は、なぜ他人を許せないのか?』(アスコム)、『サイコパス』(文藝春秋)、『空気を読む脳』『ペルソナ脳に潜む闇』(講談社)、『キレる!』『「嫌いっ!」の運用』(小学館)など多数。また、テレビコメンテーターとしても活躍中。

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