マラソン世界記録保持者、エリウド・キプチョゲなど世界のトップランナーが愛用しているCOROS(カロス)のスマートウォッチ。2020年に日本上陸を果たしてから、その操作感の良さと堅牢さから着実にファンを増やしています。そのカロスから、心電図計測機能と最新GPSを搭載した最新モデル「エイペックス2プロ」が登場。2週間ほどじっくり使用してその使用感をチェックしました。
直感的操作のデジタルダイヤルと正確なGPS
現在、さまざまなブランドからスマートウォッチがリリースされていますが、トップアスリートをも満足させる時計はあまりありません。しかしこのカロスのスマートウォッチは、マラソンはキプチョゲ、トレイルランニングのトップランナー、キリアン・ジョルネなど、各種目のトップアスリートに愛用されている、まさに本物のスマートウォッチと言える時計です。
このエイペックス2プロは、ロードランニングにもトレイルランニングにも使用できる万能なスマートウォッチになっています。
モニターサイズは1.3インチ。軽さと堅牢さを併せ持つ本体はサファイヤガラスとチタン合金で構成され、重量は53g。前モデルよりも2倍の耐傷性を実現しているとのこと。耐久性が高いので、安心してガンガン使うことができます。またボディの右側に3つのボタンを搭載したシンプルなデザインを採用しています。
操作はカロスの特徴でもある真ん中のボタンを回して操作するデジタルダイヤルを採用しています。タッチパネルでも操作はできますが、ダイヤルのほうがグローブを着用しているときでも操作しやすく、秋冬のシーズンは便利だと思います。
さて、このスマートウォッチの大きな特徴のひとつが、位置情報の正確さです。GPSやみちびきなど、5つの主要な衛星システムを利用できるほか、2つの周波数帯で位置情報を受信する技術を搭載し、高いビルの間や山間部の谷沿いなど受信が困難な場所でも自身の位置を正確に追跡することができます。
※スマートウォッチには現在捕捉している衛星が表示されます。
またマップをダウンロードすれば、スマートウォッチだけでも自分の位置が確認できます。マップの拡大/縮小も素早くできるほか、タッチパネルでマップが動かせます。最大で25mまで拡大でき、細かい路地まで表示されるので、スマホなしでも見知らぬ土地でのランニングが行えるでしょう。
バッテリーのもちも十分。通常の使用で30日間。標準のGPSを使用して75時間、位置情報がかなり正確な2周波帯のGPSを使用した場合でも26時間と、充電の心配はいらないロングバッテリーを搭載しています。実際に2周波数帯モードを起動して3時間ほど使用してみましたが、使用量は10%ほどだったのでカタログ値どおりに使用できるようです。