減少傾向が続く年賀状、プリンター保有者は年賀状の送付率が高い傾向
日本郵便は2023年用の年賀はがきの当初発行枚数を前年比約1割減の約16.4億枚と発表。年賀はがきの発行枚数のピークは2003年の約44.6億枚。それ以降は多少の増減はあるものの減少傾向がつづき、この20年間で約1/3近くまで減少した。
年賀状の発行枚数減少の背景には、メールやSNSの普及が大きいと見られ、経費節減のために宣伝PR用年賀状を取りやめる企業・店舗が増えている影響もあると言われている。
確かに発行枚数は大幅に減少しており、年賀状離れの加速が進んでいるように見えるが、個人の年賀状送付率は大幅に減っているのだろうか。
インク革命.COMでは、プリンター保有者500人を対象にアンケート調査を実施。年賀状送付の実態に迫った。
昨年(寅年)の年賀状を送った人は87.8%、2023年(ウサギ年)の年賀状を送る予定の人は?
2022年の年賀状を送った人は500人のうち439人(10人中約9人)であった。20枚以上送った人が75%で5人に1人が100枚以上送っているという結果に。保有しているプリンターを有効に活用し年賀状を作成している人が多いようだ。
年賀状を送る理由としては、「日頃連絡が取れない方に挨拶をして先方の様子を確認したい」「親戚・友人との付き合いを大切にしたい」「普段はLINE・メールなので新年くらいはハガキにしたい」など。
年賀状を出す相手を決めているケース、SNSとハガキの使い分けをしている様子が見受けられた。
また、85.3%の人が年賀状をパソコンで作成するとのこと。プリンターユーザーはパソコンでオリジナルのデザインなど工夫して、宛名書きもパソコン内の住所録を活用して印刷している人が多いと思われる。
「昨年送った」より10%減りはするが、「まだ決めていない」の10.8%をいれると昨年送った人の87.8%とほぼ同率に。
昨年まで年賀状を交換されていた人からは、今年も年賀状が届く可能性がある。もらってから慌てないように、年内に年賀状の用意をしておくのも良いかもしれない。
年賀状をもらうとうれしいか聞いたところ、86.0%の人が嬉しいと回答し、やはり年賀状をもらうとうれしい気持ちになるよう。
「SNSで連絡取り合っている相手から年賀状が届くとサプライズのようでうれしい」「その人ならではのオリジナル年賀状が届くとうれしい」など、SNS+ハガキの交流、SNSでは味わえない思い出や嬉しさの共有と、日本の年賀状文化はすたれているどころか、恒例行事として楽しんでいる人がまだまだ大勢いるようだ。
関連情報:https://ink-revolution.com/index.php/220-23.html
構成/Ara