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薬局経営関係者の7割以上が「調剤薬局業界の先行きは良くない」

2022.12.08

地域の人たちの健康を支える薬局。しかし近年は、ドラックストアの進出やネット薬局の参入などの影響もあって、経営状態が悪化している薬局も少なくないのではないだろうか。

M&Aキャピタルパートナーズはこのほど、薬局の経営に携わっている105名を対象に、調剤薬局の事業承継に関する実態調査を実施。その結果をグラフにまとめて発表した。

71.4%が調剤薬局業界の先行きは「良くない」と回答

「Q1.調剤薬局業界の先行きについて、どのように感じていますか」(n=105)と質問したところ、「全く良くない」が16.2%、「あまり良くない」が55.2%という結果になった。

「Q2.Q1で選択肢を選んだ理由について、具体的なエピソードを交えて教えてください。(自由回答)」(n=105)と質問したところ、「とても良い:最近は薬局もだいぶ対応が柔軟になっているため」や「全く良くない:年々改定の度に報酬の獲得が難しくなっている」など94の回答が得られた。

<自由回答・一部抜粋>
・38歳:とても良い:最近は薬局もだいぶ対応が柔軟になっているため。
・35歳:とても良い:在宅業務を中心にしていけば、点数はつくと思う。
・53歳:やや良い:国の方針に速やかに対応しているから。
・23歳:やや良い:コロナ禍だが患者の数は上昇している為。
・48歳:あまり良くない:小さな薬局に負担の大きい制度改定が多い。
・46歳:あまり良くない:対人シフトによる人材確保の必要性、隔年毎の診療報酬改定による収入減、薬価差益の縮小。
・61歳:あまり良くない:電子処方箋が出始めると大手に患者が流れると思う。
・36歳:全く良くない:薬価の引き下げが続き売り上げの低下、薬価差益の縮小が続いているにも関わらず、人件費は高騰し、経営が大変な状況に進んでいるから。
・46歳:全く良くない:年々改定の度に報酬の獲得が難しくなっている。
・38歳:全く良くない:薬局の数が多すぎる、淘汰されると思う。

約5割が薬局経営の見直しを検討、約3割は既に実施

「Q3.今後、薬局経営の見直しを実施する意向はありますか」(n=105)と質問したところ、「既に実施している」が26.7%、「実施する意向がある」が45.7%という結果になった。

4割以上が「薬剤師の人材不足」や「差別化の必要性」を理由に薬局経営の見直しを実施

Q3で「既に実施している」「実施する意向がある」と回答した人に、「Q4.薬局経営の見直しを実施する理由を教えてください(複数回答)」(n=76)と質問したところ、「薬剤師の人材不足だから」が42.1%、「競合や参入企業との差別化が重要になると思うから」が40.8%、「医療が逼迫しており、薬局でも負担軽減が必要だから」が36.8%という結果になった。

薬局経営の見直しにおける今後の脅威/課題、「調剤報酬改定」が63.8%で最多

「Q5.薬局経営の見直しに際し、今後の脅威/課題に感じることを教えてください(複数回答)」(n=105)と質問したところ、「調剤報酬改定」が63.8%、「ドラックストアの進出」が40.0%、「Amazon薬局の参入」が39.0%という結果になった。

薬局経営の見直しの際、約9割が「IT」や「医療機器」への多額の設備投資に懸念

Q5で「多額の設備投資」と回答した人に、「Q6.設備投資が必要なジャンルを教えてください(複数回答)」(n=23)と質問したところ、「IT(通信情報、レセコン等)」が95.7%、「医療機器(自動分包機、自動監査機等含む)」が87.0%、「建物付属設備(リフォーム含む)」が60.9%という結果になった。

現在の薬局の後継者の状況、31.4%が「親族内承継」、22.9%が「第三者承継」

「Q7.ご自身が運営する薬局の後継者のご状況を教えてください」(n=105)と質問したところ、「親族内承継」が31.4%、「第三者承継」が22.9%という結果となった。

43.8%が身の周りで実際にM&Aを経験した薬局の経営者がいると回答

「Q8.ご自身の周りで実際に「第三者承継」であるM&Aを経験された薬局の経営者はいますか」(n=105)と質問したところ、「はい」が43.8%、「いいえ」が56.2%という結果になった。

44.8%が今後、M&Aを検討

「Q9.今後、あなたはM&Aを検討しますか」(n=105)と質問したところ、「検討する」が44.8%、「検討しない」が55.2%という結果になった。

<調査概要>
調査概要:調剤薬局の事業承継に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年9月13日〜同年9月16日
有効回答:薬局の経営に携わっている方105名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。

出典元:M&Aキャピタルパートナーズ株式会社

構成/こじへい

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