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「猫にじゃまされて仕事ができなかった」のに客が満足して帰るコワーキングスペースが鹿児島にあった!

2022.12.08

パワハラ、セクハラ、モラハラにとどまらず、最近では色々なハラスメントが報告されている。そんな中「ネコハラ」という言葉も耳にする。これは「猫ハラスメント」の略であり、猫が飼い主の作業の邪魔をしてしまう行為のことを愛を込めてこのように呼んでいる。「こらこら、仕事ができないじゃないか〜。でも可愛いから許す!」と、「〇〇ハラスメント」と呼ばれるものの中では唯一、された側に喜ばれているものだ。

そんなネコハラを受けられるコワーキングスペースが鹿児島県指宿市に開設された。

保護猫がキッカケで誕生した「coworking space necohara」

ネコハラを受けられる「coworking space necohara」。代表の鍵山めぐみ氏によると、「猫カフェ」とは違うものだという。「猫カフェは人間のための施設、necoharaは猫のための施設」とのことだ。開設しようと思ったキッカケを聞いた。

「保護猫がいるスペースの構想は以前からありましたが、実際に行動に移すきっかけになったのは、6匹の地域猫を保護したことです」

訳あって、それまで住んでいた場所で暮らすことができなくなった6匹の猫を保護することになった鍵山氏。その猫たちは、元野良とはとても思えないほどの人懐っこさで、新しい場所にもすぐに馴染んだという。

「猫たちはとても人懐っこく、初めて会う人にもすぐ寄っていきました。猫たちはただ甘えたくて寄ってくるだけですが、その猫たちに癒され、喜ぶ人間がたくさんいます」

「中にはお金を払ってでも、猫たちと触れ合いたいと思ってくれる方もいるだろう」と考えた鍵山氏。保護猫たちが暮らしていける場所を作り、なおかつ、そこで猫たちの生活費を生み出せたら…と「coworking space necohara」の設立に至ったとのこと。

ネコハラが発生しやすいイベントの開催

通常は、コワーキングスペースとしての利用が主であるが、定期的にイベントも行っているという。

「現在は、月に1回程度、猫のいる空間でヨガをする『ネコハラヨガ』というイベントを開催しています。今後も、ネコハラとの親和性が高いイベント、言い換えると、ネコハラが発生しやすく、猫も人も楽しめる企画を開催する予定です」

近く「編み物教室」の開催も検討している、と鍵山氏。確かに、猫たちが喜んで邪魔をしてくれそうだ。「coworking space necohara」を利用したい方は、LINEか電話で予約を入れてから伺うのが良いとのこと。予約サイト兼ホームページは、年内には完成予定だという。

利用者からの反応は…?

10月に「coworking space necohara」を開設してから1か月が経過。反響はどのようなものだろうか。

「猫に邪魔されて作業できなかったり、猫に気を取られて作業できなかったりと、大体の方は作業がはかどらずに帰られます。ですが、多くの方が『また来ます』と言ってくださるので、みなさんご満足いただけていると思っています」

開設時に鍵山氏はTwitterにて「ネコハラを受けたくて来店するなんて酔狂な人は、芯から猫好きに決まってます」と呟いていたが、その読みは当たっていたようだ。

今後の展開

施設の今後の展開について、鍵山氏は次のように話す。

「『coworking space necohara』は、猫のための施設です。猫が暮らすための場であり、猫が生活費を稼ぐ場であり、猫が里親さんを探す場所でもあります。 総じて保護猫活動の一助になればと思っているのですが、将来的に、この趣旨を汲んだ支店や提携店舗など、取り組みの拡大ができたらと思っています」

さらに、鍵山氏は、保護猫の課題解決のためには、行政の力が不可欠だと思っているが、現状、あまり課題意識を持ってもらえていない状況だと話す。

「私たちの活動が注目されることで行政の協力も得やすくなりますので、引き続き認知度を高める努力をしたいと思っています」

猫好きだからこそ生まれた発想である「coworking space necohara」。多くの猫好き達によって、このような活動の認知度が広がり、より多くの保護猫が幸せに暮らせたら何よりだ。

画像提供・取材協力/「coworking space necohara」
https://instagram.com/hachiwarenouen2

取材・文/まなたろう

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