小麦をはじめとする食品の値上げにより、お米への注目が高まっている。おうちで炊く白米の味にこだわる家庭が増えている中で“もっと極上の白米を食べたい”という生粋のお米好きにおすすめなのが、昔ながらのかまどに学んだ炊き技で、米本来のうまみを最大限に引き出す、パナソニックのスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 「SR-VSX1シリーズ」だ。
今回は白米推し&沸騰力では「SR-VSX1シリーズ」にヒケをとらない、アナウンサーの福澤朗さんと共に、「SR-VSX1シリーズ」のもつ独自技術と炊き上げた白米の味わいをジャッジした。
<POINT 1>独自の炊き技「可変圧力おどり炊き」でかまどを越えるおいしさに挑む
「SR-VSX1シリーズ」に備わった様々な炊き技の中で、大きなカギとなる技術が、激しく水を対流させることでお米一粒ごとにしっかり熱を伝える“おどり炊き”だ。お米本来のうまみを引き出し、おいしくしかもふっくら炊き上がる。開発陣が目指したのは、ずばり、昔ながらのかまどの炊き方、炊きあがりだ。
そもそもかまどで炊くごはんはなぜおいしいのか。そのヒントは火力にあった。薪をくべて火を起こすかまどは、炎の温度が約1000℃、底面も約300~400℃に達する。この釜の水分が吹きこぼれるほどの大火力で、すべてのお米の粒に熱を行き渡らせていることが旨みにつながる。このかまど炊きの沸騰力を再現するために開発されたのが「可変圧力おどり炊き」だ。圧力を1.2気圧まで高め105℃に沸点を上げた高圧状態から、一気に減圧してエネルギーを放出することで、かまど炊きの爆発的な沸騰を再現した。一定の圧力を長くかけ続けると、お米同士がくっつき仕上がりがベタッとなるが、「可変圧力おどり炊き」でお米をムラなく加熱することにより、ベタつかず、ハリと甘みのある、みずみずしいごはんができあがる。
また、高圧状態から一気に減圧すると、お米の内部からにじみ出る旨み成分「おねば(でんぷん)」を蒸気と一緒に逃がしてしまう。この「おねば」だけを釜の中に戻す“壁”と、蒸気だけを逃がす“減圧弁”のダブルで、お米の旨みを余すことなく釜に封じ込めているのも、炊き技のポイントだ。
さらに、旧式の釜は“羽釜”と呼ばれるように、かまどに釜を固定するための“羽”がついている。羽の部分は釜を固定するだけではなく、かまどの内部から立ち上る炎をふさぎ、火力を羽釜の下に集中させ、激しい対流を起こす役目も担う。そんなお米の対流もまた、かまどで炊くお米のおいしさの秘密。「SR-VSX1シリーズ」では、大火力IH技術を使い、釜の底と底側面に設置したIHコイルへの通電を高速で繰り返し集中加熱することで、激しい泡の熱対流を発生させ、泡が米と米との間にすき間をつくりお米を均一に加熱する。
かまど炊きの大火力と対流を、可変圧力と大火力IHという2つの技術で再現を目指し、かまど越えのおいしさに迫る「おどり炊き」を実現させた。
福澤ジャッジ
「今日は全国1億2千万人のお米ファンの代表として、『SR-VSX1シリーズ』の炊飯技術のお手並みを拝見したいと思います。
かまどのおいしさを、火を用いず、炊飯器で実現すべく、不可能を可能にした技術力は、文字通り“ファイアー”! 『おどり炊き』というネーミングにも躍動感がありますね。お米がおどっているシーンを想像すると、どうです? 炊き上がりへの期待が高まり、自然と食欲がわいてきませんか。余談ながら、私は世代的に“おどる=ダンシング”といえばABBAです。ABBA世代からすると『おどり炊き』のネーミングにはとてもハッピーな印象があり、幸せな気持ちでごはんを食べられるんじゃないでしょうか」
<POINT 2>“おどり炊き”を支える賢い技術
かまどの炊き技を目指した「おどり炊き」の本丸をつとめるのは可変圧力だが、おいしいごはんの炊き上げのサポートにも画期的な技術や機能が使われていた。
●全面発熱6段IH
ご覧のように釜自体にも技術が隠されていた。釜全面を包み込むように釜の底からふたに至るまで6段のIHが搭載されている。大火力を最適なタイミングでお米の芯まで伝えることで、お米のおいしさが最大限に引き出されるという。
●ダイヤモンド竈(かまど)釜
おいしいお米を炊くために最も大切な条件が高温加熱だ。自社で一貫生産したこだわりのダイヤモンド竈(かまど)釜は、羽釜の発熱性とかまどの蓄熱性を両立。加えて軽さ、丈夫さといった毎日の使いやすさも兼ね備え洗米にも使える。
●圧力センサーでお米の鮮度を見極め(※1)
圧力センサーが釜の中の圧力を検知し、お米の鮮度にマッチした炊き方を自動調整する「鮮度センシング」機能を採用。水分が少ない乾燥米は180℃スチームでパサつきを抑え、ハリ、甘味、粘りのある新米のようなおいしさに炊き上げ、水分量の多い新米は、250℃スチームによってごはんの水分を飛ばし、べたつきを防ぎ、ハリのあるごはんに。
●多彩な炊き分け
銘柄や、鮮度、食感、出来栄えに合わせて、圧力やスチーム量を調整する多彩な炊き分けに対応。例えば「銘柄炊き分け」なら、産地の方と連携しながら銘柄の分析や、炊く・試食を繰り返し、おいしさを引き出す炊き方をプログラムした全国63種類の銘柄米を登録。品種を選ぶだけで、銘柄のおいしさを引き出した最適なごはんに炊き上げる。
福澤ジャッジ
「銘柄に合わせた炊き方ができる機能はうれしいですね。銘柄、鮮度にこだわって、炊き方を変えることができるというのは、僕らの業界からすると理想的なMC(司会者)といえると思います。ゲストによって、すぐに盛り上げ方や、仕切り方を切り替えられるような……。超一流のMCは本能的に相手のタイプを察知して常にいい場面に仕上げていくことができます。“銘柄炊き分け”はそういう能力をもった炊飯器だと思います。私ですか? いえいえとんでもない。まだまだ勝手に自分が好きな炊き方をしちゃうタイプ(笑)。『SR-VSX1シリーズ』のようなアナウンサーになりたいです」
<POINT 3>キッチンポケットアプリ連携「出来栄え炊き分け(※2)」
「SR-VSX1シリーズ」は、パナソニックの「キッチンポケットアプリ(※3)」と連携していることも大きな魅力となっている。機能のひとつ、「出来栄え炊き分け(今年流)」は、毎年、収穫の時期に、その年の出来栄えに合わせて炊き方のプログラムをアップデートできるサービスだ。お米の収穫は気象状況によって変化するが、例えば冷害や日照り不足でパサついたお米は粘りを引き出し、猛暑でべたつき気味のお米は粘りを抑える炊き方を提案。新しい情報が配信されると、ポップアップ通知がくるので、毎年おいしいごはんが食べられる。
情報更新の操作は炊飯器本体で簡単にでき、アプリからお好みの銘柄の炊き方を直接炊飯器に送信する機能も備えている。
この他、簡単な問診に回答するだけでおすすめの銘柄を教えてくれる「銘柄コンシェルジュ」や、外出先から予約中の炊きあがり時刻を変えられる「予約時間変更」といった便利な機能もアプリから利用できる。
福澤ジャッジ
「便利だけではなく、毎年、情報がアップデートされる点は素晴らしいですね。買った瞬間がピークじゃなくて、どんどん進化させて育てることができる。家電の性能がまた一歩人間の技に近づいた気がしますね」
<POINT 4>丸洗いできる部品設計でお手入れラクラク
多彩な機能をだれでも簡単に使いこなせる「SR-VSX1シリーズ」。炊飯後のお手入れも時短で簡単にできる。より便利な機能として、おどり炊きの加圧・減圧の技術を使って、炊飯後の気になるにおいを低減する「お手入れ機能」も採用されている。
①約800gと軽くて丈夫。そのまま洗米もできる内釜
②片手で取り外して丸洗いできるワンタッチふた加熱板
③取り外しやセットが簡単なうまみ循環タンク
④汚れを拭き取りやすいステンレス製のクリアフレーム
⑤凹凸のない拭きやすい天面パネル
<POINT 5>インテリアに調和するデザインとカラー
パナソニック『スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101』
オープン価格
SPEC●サイズ: W27.5×H23.4×D36.1cm、7.7kg●炊飯容量: 0.09L~1.0L(0.5~5.5合) ●消費電力: 約1210W
操作しやすい大型のタッチパネル液晶を搭載するなど、使いやすさを高めながら、最近の住居のインテリアとの調和を考えたデザインと色を採用している。カラバリはブラックとホワイトの2色展開
福澤ジャッジ
「よくぞ真っ黒にしたなと思いました。私は晩年のジャイアント馬場さんと全日本プロレス中継の実況の仕事をしていましたが、馬場さんは『強いレスラーは最終的に黒いタイツをはく』という理念を持っていました。ご本人はイメージカラーが赤でしたから赤いレスリングタイツのままでしたけれど、『本当に強い人間は黒を履くべきだ』と常々おっしゃっていました。すべての色を混在させると黒になるように、強さを持ち合わせた人やモノは黒くなるということです。炊飯器でも極めたものには黒が似合う。もちろん、ふたを開けた時に白米の美しさが際立つという楽しみもあります」
いよいよ「おどり炊き」を使って炊き上げたごはんを試食
福澤さんと「SR-VSX1シリーズ」のポイントをチェックしている間にごはんが炊きあがった様子。今回は「コシヒカリ」を銘柄炊き分けで炊飯したが、新米のいい香りがふわふわっと部屋中に広がり食欲がそそられる。ふたを開けると何ともみずみずしい白米。福澤さんみずからお茶碗にごはんをよそい、この時を待ちかねたばかりに試食をした。
福澤ジャッジ
「粒立ちがよくて、ツヤ感があってみずみずしいですね。僕はやや硬めの、水分量がそれほど多くない白米を、噛み締めて味わいたいタイプなんですが……。
う~ん、この硬さはとてもしっくりきます。しかも噛みしめるほどに旨みと甘みが増し、舌の上で米の味が動いていく。じっくり味わって、これほどおいしい白米は久しぶりですね。いやぁ、本当においしい!
私の朝食メニューはごはんに半熟の目玉焼きをのせ、キムチ、そして胡麻、刻みねぎ、純米酢をいれて、メレンゲのようにふわふわにした納豆を乗せて食べるのが定番です。いつものお惣菜と一緒にこの白米で味わってみたいですね。このコシヒカリ『SR-VSX1シリーズ』で炊かれて喜んでいると思いますよ」
プロフィール
アナウンサー 福澤 朗(ふくざわ あきら)
1988年早稲田大学第一文学部を卒業し日本テレビに入社。「全日本プロレス中継」、「全国高等学校クイズ選手権」など数々の人気番組で司会をつとめた。2005年にフリーに転身。現在「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京)や「世界卓球」(テレビ東京)など幅広い番組で活躍中。ニックネームは「福澤“ジャストミート”朗」
※1:全てのコース・銘柄に対応しているわけではありません。パナソニック社独自基準評価。お米の量、銘柄、保存状態、水の量などの使用条件によって異なります。
※2:全てのコース、銘柄に対応しているわけではありません。キッチンポケットアプリの「今年流」によるプログラムの更新が必要です。
取材・文/安藤政弘 撮影/ANZ
動画制作協力/シオン