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説明の上手な人がやっているプレゼンの必勝テクニック「4段階のテンプレ」

2023.02.08

「上手な説明には「コツ」があります」26万人超の登録者を擁するビジネス系YouTuberのハック大学 ぺそ氏は言います。
説明が下手な人は、なぜ、同じ失敗を何度も繰り返すのか? それは、根本的な「考え方」「思考」に欠陥を抱えているからで、「ちょっとしたテクニック」を身に付けて、上手に使い分けられるようになれば、誰だって説明力はぐっと上がるそうです。外資系金融機関に勤める現役ビジネスパーソンである同氏がビジネスの最前線で出会った「説明が上手い人」がどんな話し方をしているのかを観察し、導き出した著書『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』から「説明下手な人の特徴」を一部抜粋・再構成してお届けします。

ハック大学ぺそ著/アスコム
『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』

業界関係者の集まるプレゼン発表の場で

[×]「我が社のサービスの強みは●●です。AIによる業務自動化が急務と言われている現代においてこのサービスの重要性はますます高まっています。」

参加者の課題をすっ飛ばし、自社のアピールポイントをまず強調する。

[○]「ここにお集まりの皆さまにとって最近のお困りごとと言えば××だとうかがっています。我が社のサービスは、その課題を解決するお役に立ちます。」

事前に取材や調査ができているため準備も万端。サービスのアピールがより強力にできる。

プレゼン必勝法「4段階のテンプレ」を押さえよう

 プレゼンというと、華やかなショーや軽妙なやりとりのセンスがものを言うと考えている人もいるかもしれませんが、それは100%誤解です。

 センスが不必要とまでは言いません。しかし、「準備>センス」が絶対の法則です。むしろ、就活当初の私のように、「トーク力や場の盛り上げには自信を持っている人」ほど、実は危ないのです。自分への過信のせいで準備を軽視し、詰めが甘くなり、「まあ、あとは当日の現場のノリでなんとかなるだろう」と侮って、手薄になってしまうからです。

 プレゼンは、日時も、場所も、参加者も、そして発表する内容や目的も、事前にほぼ全て決まっていて、当然プレゼンする人もそれをわかっています。だからこそ、プレゼンは準備が完璧にできていて当たり前ですし、万が一プレゼン本番の現場で、相手から「この人、ちょっと準備不足だな」と思われてしまえば、実際にどれだけセンスがある人でもほぼその時点でアウト、先につながるチャンスはなくなるでしょう。

 では、まず基本として何を準備するべきなのでしょうか。

■「メッセージ性」と「論理性」を確保する

 プレゼンで説明する内容にも、当然流れがなければなりませんが、その前に、プレゼンをする相手と目的を考えれば、何を訴えるべきなのか、どこを強調し、注目してもらいたいのかはおのずと決まってきます。画期的な技術やアイデアなのか、コストパフォーマンスなのか、環境や地域社会への気づかいなのか……訴えるポイントが決まれば、そこがもっとも目立つような流れを構成します。

 まず重要なのは、メッセージ性のあるストーリーの組み立てです。

 プレゼンは、単純化すればメッセージの伝達です。最終的に訴えるポイントが「結論(=提案)」なので、あとはその「結論」を相手が採用したくなるような「問題提起」と採用すべき「理由」の3要素が存在すれば流れは成立します。

 シンプルな説明であればこれだけでも十分なのですが、プレゼンの場では、それだけだと淡々としすぎ、メッセージ性が弱い恐れがあります。そこで、「問題提起」や「理由」を肉付けするための体験談や具体例、データなどを整え、プレゼンの内容や資料に使うといいでしょう。

 論理性の確保には、ピラミッドストラクチャーが役立ちます。細かな説明はロジカルシンキングの話になってしまうので、私の著書『ハック大学式 最強の仕事術』(ソシム)などを参考にしていただければと思います。これらを使えば、漏れや抜けを防ぎ、説明の論理構成を担保できるようになります。

■流れは「テンプレ」を活用する

 プレゼンは理路整然さが重要ですから、構成は基本的にテンプレで構いません。もっとも汎用性の高い構成は、「問題提起→提案→理由→結論」です。

 問題提起は、「相手にとって何の課題を解決すべきか」を示すこと。提案は、「問題解決のための仮説や解決案」。理由は「提案をした理由や優位性の根拠」、そして最後の結論は、「提案を具体的に相手がどうすればいいか、こちらがどう関わるかの簡潔な再確認」となります。これがもし環境対応への新技術売り込みのプレゼンならば、

・「問題提起」……今や御社だけでなく大部分の企業は環境対応を迫られている
・「提案」……その解決に大きく役立つ新しい技術を開発した
・「理由」…… 技術の優位性、先進性や根拠となるデータについて、採用した場合の改善予想など
・「結論」……したがって、御社がこの新技術を採用すれば問題解決に役立つ

 のような4段階の流れになります。

 流れの骨格が決まったら、「メッセージ性」や「論理性」を考えながら、繰り返し肉付けをしていきます。その際、相手に応じてカスタマイズすることも考えます。まず筋を決め、その後で相手の納得感を高める補強をするのが準備の基本です。

☆ ☆ ☆

自らのビジネスへの向き合い方を再検証し、気づきとともに、正しいテクニックを学べば格段に身に付きやすくなるはず。筆者がビジネスの現場で「説明が上手い人」から学び、実際に試して確実に役に立つことを証明できたスキルだけを厳選した『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』。ぜひ「考え方」と「テクニック」の両方を学んで、ビジネスの荒波を乗り越える力を身に付けてほしい。

ハック大学ぺそ
ビジネス系YouTuber、1988年生まれ。主にYouTubeチャンネル「ハック大学」を通じて、仕事術、キャリア戦略などビジネスに役立つ情報を発信。チャンネル登録者数は25万人を超える。チャンネルにアップされた動画のなかでも、説明に関する動画は人気のコンテンツ。専業YouTuberではなく、普段は外資系金融機関に勤める現役のビジネスパーソンで、年収は約2000万円。著書に『行動が結果を変える ハック大学式最強の仕事術』(ソシム)、『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(アスコム)がある。

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