価格高騰を感じる食品1位「野菜」、野菜の中での1位は「たまねぎ」
食品を含め、身の回りで値上げラッシュが相次いでいる。値上げを感じる食品について質問したところ、1位は8割弱の人が回答した「野菜(76.2%)」だった。2位以降は「小麦・小麦製品(55.8%)」「果物(38.8%)」が続いた。また、野菜の中でも6割以上が価格高騰を感じているのは、「たまねぎ(61.4%)」、2番目に多かったのは、「キャベツ(29.8%)」という結果だった。
■野菜の価格高騰対策ができている人は3割程度。対策は「割引品を買う」という回答が最多
栄養のバランスを考えると、野菜は食卓に欠かせない食材であることから、価格の高騰は一大事と言える。何か対策や取り組んでいることがあるのかという質問では、全体の約3割が「ある(32.8%)」と回答、一方で何もしていない人の方が多いという結果だった。
「ある」と回答した人を対象に、具体的な内容を聞いたところ、「割引品を買うようにしている(62.2%)」「比較的安い野菜に置き換えている(46.3%)」と回答した人が多くいた。
さらに、野菜の価格高騰を受けて購入頻度に変化があったかを質問。「変化はない(57.2%)」という回答が最も多く、頻度が増えたという人は少数派で、約3割の人は、頻度が「減った(5.8%)」「どちらかというと減った(24.0%)」と回答した。
「食品ロスと野菜の価格高騰に関する調査」によって、「過剰除去」をしてしまいがちな食品及び、価格高騰を感じる食品が、ともに「野菜」であることが明らかになった。野菜の価格高騰への対策の上位には「野菜の購入金額を抑える」ことに意識が向いていた。
一方で、対策の中に購入金額への意識に該当しない「切り方や剥き方を工夫する」という声もあった。しかし、その割合は3割弱と下位に留まっている。野菜をムダなく調理することは、食品ロス対策の一環になることに加え、野菜にかける費用を意識せずとも、調理過程の工夫次第で多くの食卓を救うことができる可能性を秘めていると言えるのではないだろうか。
<調査概要>
・調査方法:WEBアンケート調査
・調査テーマ:食品ロスと野菜の価格高騰に関する調査
・調査対象者:全国の20~50代男女
週に2回以上自身で料理をする人 計500名
・調査期間:2022年7月11日~14日
・調査主体:貝印株式会社
・調査機関:株式会社ネオマーケティング
出典元:貝印
構成/こじへい