6割弱が食品の過剰除去に心あたり、過剰除去しがちな食品は「野菜」
食品ロスの要因の一つに過剰除去がある。6割弱の人が食品の過剰除去を「している(56.4%)」ことがわかった。さらに、食べられる部分まで捨ててしまっていると感じる食品では、4人に3人が「野菜(75.2%)」と回答。2番目に回答数が多かった「肉(11.3%)」に対し、6倍以上の人が「野菜」を選択した。野菜は肉や魚に比べて、切り分けられて販売されているものが少ないため、自身で切ったり剥いたりする際に、過剰除去してしまう“切りすぎ問題“が起こっているようだ。
■過剰除去されがちな野菜ランキング1位「キャベツ」 2位「にんじん」「ブロッコリー」 4位「レタス」
過剰除去されやすい食品は野菜であることが明らかになったが、その中でも具体的には「キャベツ(38.2%)」という回答が最も多く、続いて、「にんじん(27.0%)」「ブロッコリー(27.0%)」「レタス(20.3%)」という結果だった。
また、7割が調理する過程で野菜の食べられる部分を捨ててしまった経験があった。その理由や状況をたずねたところ、「どこまで食べていいのか判断に困って、確実な部分を食べるため、それ以外の部分を捨てる時がある(岩手県・43歳女性)」「固い茎の部分は調理に時間がかかるため、捨ててしまうことがある(千葉県・39歳女性)」「その部分が食べられるということを知らなくて(千葉県・25歳男性)」「腐らせてしまったり、食感が気に入らないものなどは捨ててしまう(北海道・31歳女性)」といった意見があった。
■3人に1人は野菜の切り方・剥き方を改善する余地があることがわかった
野菜の過剰除去を防ぐために、普段から野菜の切り方や剥き方を工夫できている人は、全体の6割以上だった。逆に、週に2回以上自身で料理をする人でも、3人に1人は工夫ができていないことが明らかに。
工夫している人に対して、内容を聞いた質問では、「皮を剥かずに食べられるもの(にんじん、ジャガイモなど)はそのまま使う」「葉や皮などの、料理に使わない部分を別の料理や調味料に利用する」と回答した人が半数を超えた。