何もかもがびっくりするほど値上がりして、買い物に行くのが恐ろしくなる今日この頃だが、明るいニュースもある。あの無印良品が、500円以下の商品を中心に販売する新業態店をスタートさせたのだ。店名はズバリ「無印良品500」(覚えやすい!)。
その1号店となる「無印良品 500 アトレヴィ三鷹」が、2022年9月30日、JR三鷹駅構内の「アトレヴィ三鷹」4階にオープンした。
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500円以下の商品を中心に販売する新業態店「無印良品500」
1号店「無印良品 500 アトレヴィ三鷹」(JR三鷹駅構内4F)営業時間:10:00~21:00
「無印良品 500 アトレヴィ三鷹」の売場面積は55坪(181.82 m²)と、通常の無印良品と比べてコンパクト。売り場面積をコンパクトにし、駅ナカや駅チカ、街中など、日常的に来店しやすい生活圏に出店していくという。
店舗で販売している商品のうち、500円以下の日用品・消耗品は約7割で約2000アイテム。全体では約3000アイテムを販売しており、2023年春夏シーズンは約100アイテムの新商品を販売する予定。
店舗で販売する商品のうち、500円以下の日用品・消耗品が約7割
アイテム数を絞ったことで、新しい”売れ筋”が見えてきた
株式会社良品計画によると、このような新業態をスタートさせたのは、食品をはじめ多くの生活必需品の価格高騰が続く状況も理由のひとつだという。
「弊社は1980年の無印良品スタート時から『品質の良い商品を手に取りやすい価格で提供し続ける』ことを目指してまいりました。40年で磨き上げた商品の中には500円以下のものがたくさんあります。500円以下の商品を中心とした店舗を、エキナカなど暮らしに寄り添う場所で出店することでお客様のお役に立ちたいと考えました」(「無印良品500」店長 森杏子氏)。
オープンから1カ月たったが、日用品の中でも特に好調なのが(紙類の)消耗品や、キッチン用品など。商品の数が多すぎて、今まで売場で埋もれてしまって商品の魅力・特色やよさが伝わっていなかった商品の売上が特に伸長しているという。
これが「無印良品500」人気商品トップ10!
では具体的に、どんな商品がよく売れているのか。売上上位10品を教えていただき、実際に購入して使ってみた。
① 残糸を使った軍手(49円)
日本の繊維工場で、タオルとデニムの残糸を使って作られた軍手。片手毎の販売(左右共通)。
「なんといっても価格が安い。1点49円。片手毎に購入できるので、どちらか片方だけあればいいという場合に便利です、左右の手どちらでもお使い頂ける作りになっているので、使う時に迷わずに済むのも嬉しいポイントです」(森店長)。
49円という衝撃価格だが、残糸を使ったことで絶妙なグラデーションがあらわれ、むしろ高級感すら感じられる。タオルの残糸も使用されているせいか、一般的な軍手よりも柔らかく、ゴワゴワ感やチクチクする感じがないのもありがたい。