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安くて使いやすいあのaiwaが戻ってきた!激安スマホ、タブレット、スマートウォッチの実力はいかに?

2022.11.24

40歳以上の人なら、一度は手にしたことがあるかもしれない、「アイワ」のオーディオ製品。

筆者も〝ダブルカセットデッキ〟を1980年代に買いました。最近はCDを利用する機会もめっきり減る中、カセットテープなんて……と思いきや、懐かしアイテムとして、令和の若い世代にウケている、そんな話も耳にしますが……。まぁ、昭和・平成レトロアイテムではあります。

1980年代、1990年代のオーディオ製品群の中で、コスパの良いミニコンポやヘッドホンステレオでヒットを連発! 当時の若者から絶大な支持を得たアイワが、令和の時代に、デジタルデバイスメーカー「aiwaデジタル」として復活したのです。

IT製品の開発、製造を行うJENESIS(ジェネシス)株式会社がデジタル分野における「aiwa」の商標使用権を取得し、2022年9月にスマホやタブレット、スマートウォッチといったデジタル製品をリリース。令和の〝ハイコスパ・デジタルデバイス〟ブランドとして再興しました。

そこで今回、「aiwaデジタル」第1弾となるデバイスの中から、Androidスマホ「JA2-SMP0601」、Androidタブレット「JA2-TBA1001」、スマートウォッチ「JA2-SMW0001」を実際に試し、本当に〝僕らの「アイワ」〟が戻ってきたのか? 検証してみます。

公式ストア価格1万6800円の超格安エントリースマホ「JA2-SMP0601」

スマホ「JA2-SMP0601」は、aiwa公式ストアでの販売価格が1万6800円(オープン記念価格)の、エントリーモデル。ディスプレイは6.5インチの大画面IPS液晶を採用し、解像度720×1600となります。

本体の質量は約190gで、ディスプレイサイズからすると比較的軽いと感じるはずです。背面に若干膨らみがあって、手になじみやすいのも好印象です。

ボディにはサラッとした手触りのマットな素材を採用していますが、指紋がちょっとつきやすいのが気になります。

側面のボタン類は右側に集まっていて、一般的なAndroidスマホと同じく、上に音量調節ボタン、下に電源ボタンという配置になっています。これは、普段使っているスマホから買い替えても戸惑うことが少ない、○なポイントです。

背面カメラは1300万画素のメインと、200万画素のマクロという2眼でできています。決して高性能とはいいませんが、まぁ、今どき必要十分な画質。シャッタースピードやオートフォーカスの速度も標準的。価格を考えれば不満はありません。

QRコードを読み取るモードなども用意されているため、決済などにも便利。日常生活で、「これは不便だなぁ」と感じるシーンは、正直、あまりないでしょう。

メインカメラにて撮影

マクロカメラで撮影

ナイトモードがなく、夜景の撮影は暗め

メモリは2GB、ストレージは32GBと少々控えめ。CPUにはエントリーモデル向けのUNISOC T310を採用。まあ、とにかく安価に購入できるのが魅力のスマホです。これは80年代、90年代のアイワにつながる、若者でも買いやすい製品を作ろう……という、メーカーの思いやりじゃないでしょうか。

スマホ「JA2-SMP0601」は、アプリゲームなどをヘビーに楽しむというよりは、Web検索やメール、電話といった、スマホに特別な高性能を求めず、〝必要な最低限の事ができればいい〟という、ライトユーザー向けの端末です。そこで、動画視聴やメール、SNSといった動作をひと通り試しましたが、アプリの起動や文字入力といった、各動作に多少のラグは感じるものの、価格を考えれば十分満足できるはずです。

OSはエントリークラスの端末用に最適化されている、軽量版の「Android 12 Go edition」です。通常版と比較し、アニメーションが簡略化されていたり、長期間使用していないアプリを自動的に休止させることで、ストレージ容量の節約をしてくれるOSなので、メモリ、ストレージ容量が控えめな「JA2-SMP0601」でも、十分快適に動作します。

本体はIP52の防塵/防滴に対応し、nanoSIMカードを2枚使うデュアルSIMも利用可能。ただし、5G通信やおサイフケータイ機能、生体認証には非対応となっています。

まぁ、クルマに例えるなら軽自動車って感じでしょうか。多くをもとめるよりも、生活に必要な事がしっかりできる、そんな実用重視のスマホでした。

IP65相当のタフなヤツ! 4万1800円(市場想定価格)のお買い得Androidタブレット「JA2-TBA1001」

今回aiwaデジタルは、デジタルデバイスの第1弾として、3種類のタブレットを発表してくれました。

まずは、10.1インチディスプレイを搭載した、2万1800円(市場想定価格)の激安エントリーモデル「JA2-TBA1002」。

そして、8インチディスプレイを搭載した、1万7800円(市場想定価格)の超激安コンパクトモデル「JA2-TBA0801」。

そして、今回実機で試せた「JA2-TBA1001」が販売されました。

片手でもギリギリ持てるサイズ感

「JA2-TBA1001」は、10.36インチのIPS液晶ディスプレイで、使いやすいサイズのタブレットです。公式ストアでの販売価格は3万9800円(オープン記念価格)となっていて、aiwaデジタルのタブレット製品の中では唯一のミドルレンジ製品です。

CPUはMediatek MT8183を搭載。メモリ4GB、ストレージ64GBと、まあまあのスペックになっています。これくらいの性能なら、使って「すごく遅い!」と不満になることは、よほどの作業をしなければないはず。

OSはAndroid 12で、操作は比較的スムーズに行えます。動画も快適に見られますし、自宅で手軽にエンタメコンテンツを楽しむデバイスとしておすすめ。

とはいえ、ビジネスシーンでもそこそこ活躍できるはず。複数の作業を同時に行ったりしなければ、Web会議にも便利でしょう。

特徴的なのが、本体を横持ちした時、左右に来るよう配置されたクアッドスピーカーです。最大音量が大きく、臨場感のある音が再生できます。別売の専用キーボードを着用すれば、スタンドがなくても画面を立てられるのも、動画を見るのに便利です。

まぁ、ソファでくつろぎながら、映画を観る……そんな使い方がメインでしょうね。

また、IP65の防塵防水性能もあるので、不意の小雨、キッチンでレシピを見るといった場合も、水滴をそこまで気にせず使えるのではないでしょうか。なお、バッテリーは6800mAhで、連続約5時間の動画視聴が可能です。まぁ、十分な性能だと思います。

スマートウォッチ「JA2-SMW0001」は衝撃の6180円

スマートウォッチ「JA2-SMW0001」の注目は、なんといっても6180円(市場想定価格)という激安な販売価格でしょう。スマートバンドに匹敵する販売価格ですが、ディスプレイサイズは1.85インチと大型で、IP67の防塵防水性能も、ちゃ〜んと採用しています。解像度は240×280と高くはありませんが、時刻や通知の確認には十分です。

ディスプレイがスクエア型なのに加えて、側面にリューズと画面を点灯させるボタンが1つずつ配置されているため、デザインとしてはApple Watchシリーズに近い見慣れたタイプ。

また、「JA2-SMW001」に「aiwa wear」アプリをインストールすれば、iPhone、Androidスマホのどちらとも接続できるのは便利。リューズを回転させれば、画面のスクロール操作もできます。

心拍数の計測中

健康を管理する機能は、心拍数の測定や血中酸素濃度の計測、睡眠モニタリングといった、スマートウォッチの標準的な機能をちゃ〜んとカバー。ワークアウトモードは、ランニングやサイクリング、サッカー、野球といったスポーツが24種類も登録されています。

モニタリングした健康データはaiwa wearアプリからも確認可能

バッテリー容量は200mAhとなっており、最大待機時間が約5日間と長いのも特徴。24時間心拍数モニタリングといった機能をオンにすると、バッテリーの消耗は激しくなりますが、それでも1日は余裕をもって着けていられます。

激安aiwaデジタル第1弾製品は低価格と割り切って使おう!

aiwaデジタルの母体となるJENESISは、タクシーに設置したタブレットなどの製品を提供している、BtoBに強い企業としても知られています。そして、今回登場した激安スマホやタブレットといった製品は、一般ユーザーも購入できるものの、BtoBでの展開が中心となる見通しです。

まあ、法人利用の端末なので、いずれも「必要十分な性能を安価に」というコンセプトは正義です。しかし、安いデジタル製品を割り切って使える、ある意味リテラシーの高いユーザーから支持を集めるかもしれません。

そして、「aiwaといえばオーディオ」というイメージを持つ人なら、「早くオーディオ製品を出して!」と思っているかもしれません。もちろん、aiwaデジタルはそんなユーザーの期待を理解してくれています。aiwaならではの音響技術を活かした製品の発売も今後計画しているというので、今から期待しちゃいましょう。

〝僕らの「アイワ」〟の復活劇は、「オーディオメーカー」の枠にとどまるのではなく、「総合デジタルブランド」としての展開も楽しめるようです。そんな、aiwaデジタルが今後どのような製品を展開していくのか……続報を待ちたいと思います。

取材・文/中馬幹弘

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