問題点と今後
ある青森県の大きな病院ではマイナ保険証の顔認証付カードリーダーの自動受付機での認証が1日2回だったという。
まだ、マイナカードを保険証として利用する人は少ないようだ。
なぜか、現状以下のような問題点があると考えられる。
・顔認証付カードリーダーの自動受付機がすべての病院にあるとは限らず、結局健康保険証を持ち歩く必要がある。また、医療費控除の点においても、顔認証付カードリーダーの自動受付機がない医療機関の医療費が把握できず、結局すべて自分で計算することになる。
・診察券を確認する必要があるため、結局顔認証付カードリーダーの自動受付機を使わず診察券と健康保険証を受付で同時で出した方が早い。また、子ども医療費受給者証の確認は自動受付機でできないため、結局受付で確認してもらうことになる。
・マイナカードの普及率がまだ低く国民の49%であるうえ、マイナ保険証の利用登録は2883万人と22%にとどまる。紙やカードの健康保険証が廃止となるならあと6,400万人はマイナカードの発行が必要になる。
現状上記のような問題点はあるものの、今後約1年半でマイナ保健証が普及して、全国の小さい病院から大きな病院まで自動受付機が設置されれば、やはり便利になる。まず、大きな病院では保険証の確認などで受付に待つことが多いため、それは解消される可能性がある。また、医療費控除の申告やお薬手帳への入力が簡単になるし、医療費控除の領収書をなくしたことによる計上忘れもなくなる。さらに、まだ整備されていないが、追加で必要となり子ども受給者証などが必要なくなり、診察券も必要なくなれば、マイナカード一枚もっていれば済むので、財布の中もかさばらない。
(参考)読売新聞2022年11月10日
マイナカードを健康保険証として利用方法
健康保険証の利用登録はスマホがあれば1分程度でできる。
マイナンバーカードの発行ができたら、スマホで『マイナポータル』アプリをインストール、起動する。
そして、健康保険証の利用を申し込むをタップし、マイナンバーカードの暗証番号を入力し、読み取れば完了だ。読み取りはスマホの上部をマイナンバーカードの写真右下にある青い部分に置けばすぐ読み取れる。
また、今ならマイナポイントがもらえる「マイナポイント事業第2弾」がある。マイナンバーカード新規取得で最大5,000円分、健康保険証としての利用申込で7,500円分、公金受取口座登録で7,500円分のマイナポイントが受け取れる。是非、発行、利用登録してみてはいかがだろうか。
文/大堀貴子