外もすっかり寒くなり、秋から年末年始にかけては何かと家にいる時間が増えるもの。
そんな長いおうち時間にぴったりなのが謎解き本だ!この記事では、“遊べる本屋”をキーワードに、オリジナリティあふれるセレクトが魅力の「ヴィレッジヴァンガード」が、今年の秋冬、巣篭もりシーズンにいちおしの謎解き本をピックアップ!おすすめポイントなども紹介してもらった。
ヴィレッジヴァンガードはどんな本屋?どんな謎解き本をラインナップしているの?
ヴィレッジヴァンガード(略称・以下:ヴィレヴァン)は、愛知県名古屋市に本社を置く書店。“遊べる本屋”をコンセプトに、通常の書籍販売だけにとどまらず、CDや映像作品、アーティストやキャラクター関連グッズ、衣類や生活雑貨、おもちゃ、菓子類に至るまで、扱う商品ジャンルの幅広さと、ユニークな商品ラインナップが人気だ。2022年5月31日時点で、全国に318店舗(直営313店+FC5店)となっている。
今回、謎解き本を推薦いただいたのは、昨年まで下北沢店で書籍担当をされていたというプロモーション戦略部 マネージャーの長谷川さんだ。長谷川さんは、ヴィレヴァン店頭での書籍の品揃え・売れ筋に関してこう語る。
「ショップを利用いただく年齢層としては10代後半から20代の方がメインとなりますので、若い方に人気のアニメやキャラクター、YouTuberに関連する書籍は幅広く扱っており、実際よく売れています。また、イラストレーター(絵師さん)関連や、分かりやすい自己啓発本、名言集などもよく売れていますね。
また、ヴィレッジヴァンガードの特徴として、コミックも話題の新作だけでなく、藤子不二雄などのベストセラー作品や短編集なども数多く扱っていますし、カルト的な人気を誇る丸尾末広、古屋兎丸、伊藤潤二などの作品を買いにいらっしゃる方もいて、マンガ好き、サブカル好きの方からも支持されています」
謎解き本にはどんな種類がある?ヴィレッジヴァンガードではどんな謎解き本が売れてるの?
謎解きにはさまざまな形式があり、1枚の画像で、問題と解答が導かれるまでの過程が完結する1枚謎や、クロスワードなどのパズル形式の謎、写真を用いた実写謎などが有名だ。リアル脱出ゲームなど、体験型の謎解きでは、複数の形式の問題が出題されるが、「よく出題されるパターン」があり、そのパターンをいくつか知っているだけでも、脱出成功率が高くなる。謎解き本と一口で言っても、1枚謎やパズル系など、特定の形式の問題のみを取り扱っているものと、リアル脱出ゲームなどのエッセンスを盛り込み、複数形式の謎解きが楽しめる謎解き本が存在する。
「弊社の扱っている謎解き本の中でも定番人気なのは、SCRAP出版の『リアル脱出ゲーム』シリーズです。これは、リアル脱出ゲームなどのイベント企画・運営を行っているSCRAPの出版部門が出している書籍なのですが、2016年に発売された『リアル脱出ゲーム presents 究極の謎本』以降、コンスタントに売れ続けている印象がありますね。最近は、手軽にリアル脱出ゲームの問題が楽しめる『5分間リアル脱出ゲーム』というシリーズも展開していたりして、マニアだけではなく、すきま時間に謎解きを楽しみたいライトなファン層にも謎解き本が人気になっていることを実感します。また、これから謎解きを始めるなら、1枚謎がまとまった本なども、手軽にTRYできておすすめです。」
秋の夜長にぴったり!ヴィレッジヴァンガード店員がおすすめする謎解き本3選
さて、ここからは、長谷川さんに実際に店舗で購入できる本で、秋冬のおうち時間におすすめの謎解き本をピックアップしてもらった!初めてTRYする人にも比較的取り組みやすいものばかりなので、ぜひチャレンジしてみては?
1.「DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人」(著者:道尾秀介 出版:SCRAP出版)¥4,290
「『月と蟹』で直木賞も受賞した道尾秀介先生が全編執筆した自宅で本格的な犯罪捜査体験ができるボックス入りキットです。キットの中には、過去に起きた未解決の殺人事件に関する捜査依頼の手紙や本物のような大量の捜査資料が同封されていて、それを使いながら謎解きが楽しめます。数多くの推理小説を手がけてきた道尾先生による謎解きキットということもあり、ストーリーが重厚なので、ぜひ挑戦して殺人事件の謎を解き明かす気分を味わってください!」
2.「リアル脱出ゲーム 潜入捜査官エウレカの願い 〜耳をすまして事件を解決せよ!〜」(出版:SCRAP出版)¥3,300
「人気声優の梶裕貴さんがSCRAPと共同制作した謎解き本。梶さんのファンの方にはもちろんおすすめですし、音声を聞いて謎を解くというのが謎解き好きの方にも新鮮かもしれません。
ストーリーは、私立探偵のあなたが、通信機で潜入捜査官エウレカの捜査をサポートしながら事件を解決する、というもの。ドラマを聞いて謎を解き進めて行くのですごく没入感があり、リアル脱出ゲームのストーリーや世界観に浸れますよ!」
3.「すこしずるいパズル2」(著者:たつなみ 出版社:アリス館)¥1,100
「著者のたつなみ氏はゲームクリエイター兼プログラマーで、『ゼリーのパズル』『ハナノパズル』シリーズなどを、フリーゲームで世に送り出してきた方です。これは、彼がTwitterに投稿しているパズルが人気となり書籍化された謎解き本の第二弾。1ページに1つ謎解きパズルが載っている形式で気軽なので、ちょっとした頭の体操になりますし、イラストも可愛いので子供から大人まで楽しめると思います。」
ヴィレッジヴァンガード下北沢店 [住]東京都世田谷区北沢2丁目10−15 マルシェ下北沢1F [電]03-3460-6145 [営]AM11:00〜PM11:00 [休]年中無休
文/あさみ