新品スマホの価格が軒並み上昇している今、中古スマホの購入も検討すべきだ。『iPhone』ならカメラ機能が最新モデルと比べても遜色なく、外観も近い『iPhone 11』以降がおすすめ。安く買いたい場合でも、OSアップデートの対象になっているモデルを選んだほうが長く使えてお得だ。
「OSアップデート対象外となる『iPhone 7』以前のモデルは避けましょう」
円安・ドル高の影響で7月1日に既存『iPhone』の価格が2割程度上昇。最新の『iPhone 14』シリーズも、最も安い『iPhone 14(128GB)』ですら10万円超えだ。
そこで注目したいのが中古スマホ。特に中古事業者が扱うスマホは、データ消去や機能チェックがきちんとされ、万が一ネットワーク利用制限がかかって使えなくなった場合も交換や返金に応じるなど、個人のフリマより安心感があるのでおすすめ。
ただ、注意しておきたい点も。2021年10月1日より前に発売されたスマホはSIMロックがかかっている可能性がある。『iPhone 12』以前のモデルはチェックが必要だ。また、OSアップデートの対象外になったモデルは、アプリが使えなくなる可能性がありセキュリティーリスクも高まる。iOS 16のサポートから外れた『iPhone 7』シリーズ以前のモデルは買わないほうが無難だ。また、できればバッテリーの状態もチェックしたい。『iPhone』なら最大容量が80%以上のものを選びたい。
スマホライター 房野麻子さん
2002年に独立し、携帯電話業界を中心に取材・執筆。「スマホをフリマで売るのはOKですが、中古スマホを買うならチェックが行き届いた中古ショップのほうが安心です」
【選びのポイント】
● 購入者の口コミなどを参照し、定評のある中古スマホショップで購入
● SIMロックの有無、ネットワーク利用制限がかかる可能性を確認
● 保証内容を確認し、適宜保険の契約を
2万円台から買えるTouch ID搭載モデル
Apple『iPhone8』※64GB
中古『iPhone』のベストセラー。カメラは単眼だが、SNSにアップして見せる程度なら問題なし。指紋認証、防水防塵、おサイフケータイに対応していることも魅力で、高い性能を求めないなら問題なく使える。
発売時の定価8万5104円 → 中古平均価格2万2562円
〈 ここが狙い目!〉『iPhone 7』と並ぶ人気中古スマホだが、こちらは最新のiOS 16に対応。安い『iPhone』を狙うならこちら。
有機EL、Face ID搭載で快適に使える
Apple『iPhoneX』※64GB
『iPhone 8』と同時に発表され、ディスプレイに有機EL、顔認証のFace IDを採用した最初のモデル。カメラ機能はやや劣るが、最新の『iPhone』と同じ使い勝手の端末を3万円から入手できるのが魅力。
発売時の定価12万1824円 → 中古平均価格3万5788円
〈 ここが狙い目!〉鮮やかなディスプレイとボディーの高級感が魅力。ただ、『iPhone X』の顔認証はマスクに対応しないので注意。
Touch ID&高性能チップセットが好評
Apple『iPhoneSE』※第3世代・64GB
サイズ感や基本デザインは『iPhone 8』と同様だが、CPUは『iPhone 13』シリーズと同じA15 Bionic。コンパクトだがパワフルで、ARを使ったゲームなどもサクサク動く。指紋認証がマストなら『SE』がおすすめだ。
発売時の定価5万7800円 → 中古平均価格4万9920円
〈 ここが狙い目!〉デザインや単眼カメラに古くささを感じるもののCPUは最新モデル並み。カメラにこだわらない人に。
背面カメラはデザインも性能も最新モデルに近いテイスト!
Apple『iPhone 11』※64GB
デュアルカメラのひとつは超広角で、室内や風景の写真を一段アップさせる。ディスプレイは『Pro』より大きい。
発売時の定価8万784円 → 中古平均価格5万2837円
〈 ここが狙い目!〉今や当たり前になっているが超広角カメラが楽しい。ディスプレイは液晶。
Apple『iPhone 11 Pro』※64GB
メイン、超広角に加え光学2倍の望遠カメラを備える。正直、カメラ性能は最新モデルに引けを取らない。
発売時の定価11万5344円 → 中古平均価格6万9750円
〈 ここが狙い目!〉レンズ配置は異なるが、パッと見の外観やカメラ画質は最新モデルとほぼ同じ。