餃子ともっとも相性が良い「つけだれ」はいったい何なのか?
Mizkanと、味覚データの提供や味覚に関するコンサルティングを行うAISSYは、慶応義塾大学が開発した味覚センサーAI 「レオ」を用いて、酢しょうゆ・酢こしょうなど、餃子につけて食べられる調味料と餃子との相性度を測定した。
その結果、餃子×味ぽんの相性度が98.2点で、餃子との相性が最も良いとわかった。詳細は以下のとおり。
相性No.1となったつけだれは驚異の98.2点!
■餃子との最強組み合わせつけだれランキング
1位「味ぽん」…相性度:98.2点/100点満点
2位「酢しょうゆラー油」…相性度:97.6点/100点満点
3位「酢こしょう」…相性度:97.2点/100点満点
4位「しょうゆ」…相性度:93.5点/100点満点
5位「酢しょうゆ」…相性度:92.7点/100点満点
餃子のつけだれとして、餃子との相性が最も良かったのは「味ぽん」だった。餃子のつけだれとして定番の、酢しょうゆをも超えるおいしさであることがわかった。※1
味ぽんは、酢しょうゆ・酢しょうゆラー油などと比較しても有意に相性が良く、「絶品の味」との結果がでた。同じく98点以上の例としては、マグロ×しょうゆ、ステーキ×ソース、ビール×唐揚げといった定番の組み合わせが挙げられる。
※1出典:味覚センサーレオ調べ 【調査期間:2022年1月、5月】、一般的な冷凍餃子を分析。
相性度:0.2ポイント差が有意差(95%以上の人が認識できる差)。98点以上……絶品の味 95~98点……非常に美味しい 90〜95点……美味しい
AISSY代表取締役社長 鈴木隆一氏が語る、“餃子×味ぽん”のおいしさロジック
餃子のつけだれとして、“味ぽん”の相性度が最も高くなった理由について、「味博士」ことAISSY代表取締役社長の鈴木隆一氏は、5味の観点で「塩味、酸味、旨味のバランス」と語る。また酢しょうゆと比べて味ぽんは、塩味、酸味、旨味の強度が同程度でありバランスが良く、酸味が丸く旨味をしっかり感じられるようになるとのこと。
味は一定の強さを超えると、他の味を抑制する効果があり(甘味が強いと塩味が引くなど)、強さが3を超えてくると負の相関が生まれ、2程度の場合、反対に引き立つ場合もあると鈴木氏。
おいしいものは強い味が3~3.5に行くことが多く、ヒトの舌の場合、一番強い味が3.8だと濃い、2.8だと薄いと感じるようとのこと(参考として、塩分濃度0.8%の場合、塩味の強さとしては3.3程度となる)。
今回の“餃子×味ぽん”の結果は、塩味、酸味、旨味の強さが3~3.5の間をキープしており、おいしさの黄金比を満たしていると言える。
構成/こじへい