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今年のボジョレーヌーヴォー、出来はどう?シニアソムリエに聞いた〝推し〟の6本

2022.11.17

世界中がワインで盛り上がる日、ボジョレーヌーヴォーが発売されました。毎年この時期を楽しみにされているファンも多いと思います。

でも、お店にはたくさんのワインが並んでいて、どれを飲んだらよいか分からない!そんなあなたに、シニアソムリエの植田真未さんが厳選してくれた劇推し6本をご紹介しましょう。

11月第三木曜日の午前零時が解禁日になった理由

厳選ワインの前に、少しだけボジョレーヌーヴォーの解説について。知っている人は読み飛ばして劇推しワインへGO!です。

「ボージョレ」とは、ブルゴーニュ地方の南部にある地域名で、ボージュ(Beaujeu)という町の名前からきています。紀元前125年、ローマ人とガリア人が現在のボージョレ地区でぶどう造りをはじめ、その後、600年にベネディクト派の修道士によってワインの醸造が始められた、長い歴史があります。「ヌーヴォー」とは新酒という意味です。

ボジョレの生産者団体でつくっているボジョレワイン委員会によると、1937年には『ボージョレ』という原産地統制呼称が造られ、フレッシュなワインを楽しめるよう、他の産地よりも早めに出荷を認められました。1951年11月13日がボジョレ・ヌーヴォーの正式な誕生日です。

その後、収穫状況に合わせて日にちが変わり、1967年11月15日に解禁日固定の政令が出ました。しかし、その日がたまたま日曜日に当たってしまうと、安息日を大切にするフランス人は仕事を休み、運送なども止まってしまうので、1985年には「11月の第三木曜日の午前0時」を解禁日にするよう変更されたのです。

日本に根付いたボジョレーヌーヴォー

今やボジョレーヌーヴォーは、日本の習慣、伝統、文化になりました。ボジョレーヌーボーは約2,520万本生産され、そのうち約43%の1,080万本が110カ国に輸出され、我らが日本は毎年、輸入量が第1位!約630万本と、ダントツです!ちなみに2位はアメリカの約160万本、3位のカナダは約42万本ですから、どれだけ多いか理解していただけると思います。

そして、私達ワインショップが少しずつ活気づくシーズンでもあります。私もまるでガソリンを満タンにしてエンジン全開!一気にクリスマスまで突入!という感じで、一年分の気合を全部注ぎ込む季節なのですが、今年のボジョレーヌーヴォーは、これまでとは違う気配を感じています。

その理由は、コロナ禍の影響を受けた大幅な物価高騰、記録的な円高傾向、ウクライナ戦況の影響による航路の縮小と燃料費の高騰といった、ワインを取り巻く環境の変化です。関係者の間では、「ヌーヴォー解禁日の11月第3木曜日に間に合わないかも」という声も聞こえてくるほどで、私も胸の痛む日々です。特に円安で価格については厳しいと言われていて、お客様にお届けするタイミングも、今まで通りにはいかない状況に追い込まれているのが現状です。

それでも!日本にやっと根付いた伝統文化を守りたい、毎年この日を楽しみにして下さっている方にお届けしたい!という熱い情熱を持ったインポーターさんは、かなり無理をして、決死の覚悟で、今年のボジョレーヌーヴォーを断行されたのです。それは、もちろん日本でワインを待ち望んでくださっている多くのお客様のためなのですが、一方で、代々ヌーヴォーを造り続けてくれている生産者を、栽培農家を、ぶどう畑を守るためでもあります。

採算度外視かもしれませんが、ワインデマミでも、何とか生産者の皆さんを応援したいと思っています。

ボジョレー・ヌーヴォーの魅力は何といっても、「収穫の喜び!今年もありがとう!」と、ぶどうを育ててくれた太陽や、ワインを造ってくれた生産者や、一年間のいろいろなことに感謝の気持ちでいっぱいになれることかなと、私は思います。一年中ワインは飲めるけれど、ヌーヴォーの解禁日になっている「11月の第3木曜日は世界の人に右手にワイングラスを持ってほしい」と昔から願っています。戦争もやめて、銃も置いて、みんながお互いの平和のためにワインを飲む日になってくれるといいなあ。

2022年は果実味と酸のバランス感抜群の高品質なワインに

ボジョレワイン委員会の評価をもとにフランス食品振興会(SOPEXA)がその年のボジョレーヌーヴォーのキャッチフレーズを発表しています。2021年のキャッチコピーは、「挑戦の末たどり着いた、納得のヌーヴォー」でした。ヨーロッパを襲った寒波によって、ボジョレー地区の約半数ものぶどう畑が、遅霜の被害を受けてしまい、大きなダメージを受けました。生産者たちがこうした被害から立ち上がり、勇気をもって作り上げたその努力が「挑戦」という言葉に表れているように思います。今年のキャッチフレーズは、執筆時の11月10日現在ではまだわかりませんが、素晴らしく良い年になると言われています!楽しみですね!

2022年は暖かい春と適度な雨の恩恵を受け、夏は美しい晴天に恵まれ35度まで上がる日が続きました。成熟度が高く健康そのもので、すべてが非常に順調! 実は小さく皮は厚く育っており凝縮感のある果汁が期待できそうです。実が小さめなので絞れる果汁の量は少なくなりますが、果実味と酸のバランス感抜群の高品質なワインとなりそう。2018 年や2020 年によく似たコンディションで、高い品質のワインが期待できます!

今年はこの6本がおすすめ!

お待たせしました!ぜひ今年、味わって欲しい厳選した推しの6本を紹介しましょう。

1 航空運賃を削減し、徹底的に価格を抑えたお薦めワイン!

アルベール・ビショー社
ボジョレー・ヌーヴォー・ペットボトル

アルベール・ビショー社は、世界最大規模のワインコンクール「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」において、世界で唯一白ワイン・赤ワインそれぞれの部門で「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー※2」に3度も選ばれた、ブルゴーニュの名門ワイナリーです。今回はペットボトル入りでエコ&軽量化を実現しました。

2 これぞボジョレー・ヌーヴォーの元祖。やっぱりヌーヴォーといえばこれ!

ジョゼフ・ドルーアン社
ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー

ドルーアンは、古くからボジョレ地区のワイン産業に深く関わってきたボジョレワインのパイオニアです。明るい紫色で、スミレやボタンの花、ラズベリーのような香りと、絹のように滑らかな舌触りで、豊かな果実味が長く余韻に残る素晴らしいワインです。

3 「天地人」ラベルで有名な仲田氏のこだわりの逸品を味わおう!

ルー・デュモン社
ボジョレー・ヌーヴォー・ヴィエイユ・ヴィーニュ

日本人醸造家の仲田晃司氏が設立したネゴシアン。世界が認める日本人醸造家が手掛けるボジョレー・ヌーヴォーです。樹齢70年以上の古樹のブドウから生まれる凝縮感と滑らかで心地よい舌触りが最大の魅力となっています。

4 ヴァン・ナチュール。無農薬・有機栽培・無濾過。ガメイ100%!ガメイを味わって!

ドメーヌ・ジュベール社
ル・ヌーヴォー・ガメイ・オーガニック

ガメイ(gamay:フランス東部ブルゴーニュ地方の南部で栽培される赤ワイン用ブドウ品種)の豊かな風味を味わう一本。自然なワイン造りにこだわり、無農薬、有機栽培、醸造家庭での酸化防止剤(亜硫酸塩)無添加、無濾過で瓶詰めなど、健全な造りからブドウそのままのワインを表現している「ヴァン・ナチュール」。この画像は右側が船便ラベル、左側は航空便ラベルで、飲み比べもぜひ!

天候がよく例年より早く収穫できそうなので、AOC認定を待たずに船便で輸入しました。みずみずしく、花の香りが広がり、タンニンはやわらかく、ワインとしての旨さに感動するピュアな一本です。

5 イタリアの新酒、最優秀生産者に選ばれた生産者で毎年リピーターが続出!

ファンティーニ社
ヴィーノ・ノヴェッロ

イタリア語で「ヴィーノ」はワイン、「ノヴェッロ」は出来立て。イタリアでは10月30日の解禁日から翌年の3月頃まで、多くの人々に親しまれる人気のワインです。

ファルネーゼは、アブルッツオ州で1582年よりワイン造りを営む老舗。イタリアワインガイドの決定版といわれる「ルカ・マローニ・ベストワイン年鑑」でこれまでに9回、最優秀生産者に選ばれました。

6 毎年予約限定で毎年完売の逸品を今年もなんとか確保しました!

シャトー酒折
にごり甲州 2022(白・やや甘口)

なかなか手に入らない大人気商品!発酵したての甲州ワインをそのまま瓶詰めした新酒で、普段ワインを飲まない人にも大・大・大好評です。

価格はお店によってそれぞれ異なりますが、ワインデマミでは1~4をセットで通常価格3,300円を2,999円(送料別)。5は通常価格4,378円を3,999円、6は通常価格1,760円で販売します(送料別)。世界がワインで乾杯する日、みなさんの幸せと健康をお祈りしながら、乾杯!

Wine des Mami(ワインデマミ)オフィシャルサイト
https://wine-des-mami.net/
所在地: 〒310-0912 茨城県水戸市見川2丁目49−2
電話029-224-4301
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文/植田真未・柿川鮎子

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