ライトはいつ点灯するのが良いのか?
ライトは、日が傾き、暗くなり始めたら点灯しましょう。また、周囲の状況が見えづらいとき、歩行者や自転車など他の車両の存在がわかりにくいと感じたときにもライト点灯した方が良いと言えます。具体的には、薄暮時、トンネルの中、雨や霧といった悪天候時などです。
このように自分から周囲の状況や車両などが見づらいということは、周りの車両からも同じように見えづらいということになります。そのため、周囲の状況の認識がしにくくなってきたらライトを点灯しましょう。
オートライト機能が装備されている車は、周囲の明るさに応じて自動で点灯と消灯をしてくれるため、スイッチを「AUTO」にしておけば運転者の操作は必要ありません。ただし、オートライトが装備されていない車の場合は、手動でライトのオン・オフをする必要があります。ライトが点灯しているかどうかは、メーター内にあるマークで確認できるため、ライトがついているかわからないときはメーター内を見ましょう。
また、ライトを点灯しているときは、ライトの向き(ハイビームとロービーム)にも注意が必要です。周囲に車やバイクなどがいる状況でハイビーム(上向き)にしていると「減光等義務違反」となり、違反点数1点、反則金6,000円(普通車の場合)となります。ハイビームになっているかどうかもメーター内のマークで確認できるため、ライト点灯時には、ライトの向きも確かめておきましょう。
自分の存在をライトで知らせて事故に巻き込まれないようにすることが大切
ヘッドライトは、点灯しなければならない状況であるにも関わらず点灯していない状態(無灯火)のときに交通違反となります。しかし、ヘッドライトを点灯する必要がない状況で点灯し続けることは違反になりません。車両のライトは、前方の視界を確保するだけでなく、自分の存在を周囲に知らせるという役割も担っています。無灯火によって交通違反になったり、事故のリスクを高めたりすることがないよう、ライトを有効に活用して自己防衛運転をしましょう。
取材・文/齊藤優太