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電気毛布は使える?ポータブル電源「RIVER 2 Max」を雪中キャンプで試してみた

2022.11.16

連載/大森弘恵のアウトドアへGO

2022年11月上旬、イベント取材のために北海道・美幌のキャンプ場を訪れた。1年を通してキャンプではスマホ用のモバイルバッテリーしか用意しないが、さすがに2泊3日、氷点下でカメラを使うとなると電池が持たない。パソコンでのメール送受信とデータ確認もするためEcoFlow「RIVER 2 Max」を用意。ついでに電気調理器や電気であたためる寝袋も持ち込み、どの程度まで使えるか試してみた。

雪が降っては溶け……を繰り返し、テントは3日間ずっと雪に埋もれた状態。とはいえ日中は3℃程度、夜も氷点下5℃程度とあたたかい。

EcoFlow「RIVER 2 Max」(6万4900円)は従来のRIVERシリーズで採用されていた三元系リチウム電池からリン酸鉄リチウム電池となり、1週間に6回使用して約10年間使えるという長寿命と安全性が自慢の新製品だ。

自宅ではデスクトップパソコンやNASと接続して停電に備えられること、そして近い将来、バッテリーの使用サイクル回数をアプリで表示できるようになるというのも頼もしい。

推奨使用温度こそ20〜30℃と幅は狭いが、使用温度範囲は-10〜45℃で真冬でもテント内での使用には耐えられそうだ。

また、重量6.1kgと持ち出しやすいうえ、容量512Wh。500〜600Whのポータブル電源で電気毛布を使っているキャンパーが多いと聞き、こちらを選択した。

充電は前評判通りの高速

付属しているのはAC充電ケーブル、車載シガーソケット充電ケーブル、そしてDC5521-DC5525ケーブル。「RIVER 2 Max」のDC出力ポートはDC5521-DC5525ケーブルのどちら側を差し込んでもいいそうで、パソコンやルーターなど機器側の端子にあわせて変えられるというものだ。

もともとEcoFlowは充電時間のスピードが売りだが、「RIVER 2 Max」となり充電時間が38%短縮している。15%の充電残量を示す「RIVER 2 Max」をAC充電ケーブルへ挿して充電したところ、当初は「充電時間3時間」と表示されて驚いたが、みるみるうちに表示時間が減っていき、最終的にカタログがうたうとおり1時間ほどで満充電となった。

エレクトリックメスティンでうどんを調理

「RIVER 2 Max」で使ってみたのは、カメラ用バッテリー3個(容量は各875mAh)、サンコー「エレクトリックメスティン」(消費電力450W)、LEDランタン2個(容量は各3250mAh)、パソコン、スマホ、ヒーター内蔵封筒ホールアース「E-Largo5+」の充電用モバイルバッテリー(容量20000mAh)ら。

まず試したのは「エレクトリックメスティン」。

ヒーターと角形クッカーと鉄板にもなるフタ、料理保存用の樹脂製フタのセットで本来は御法度とされているテントや車内でも調理ができる話題の製品だ。

使い方は簡単で、ヒーターのコードをポータブル電源のAC出力ポートに差し込み、温度調整ダイヤルを回すだけ。底面には100Vと220Vの電圧切り替え用ダイヤルがあり海外でも使える。

この日、うどんを作ってみたところ、高温で出汁が沸くまで約13分、中温に変えてうどんと具を加えて5分ほど加熱したところ、スマホやカメラの充電で90%ほどだった容量は39%に。消費電力450WのためAC出力500W(X-Boost750W、サージ1000W)の「RIVER 2 Max」では本来の力で加熱できたものの、やはりぐいぐい消費される。

とはいえ寒い朝や夜、ここぞと言う時にテント内へこもって調理できるのはうれしい。

電気毛布もしっかり稼働

夜は「E-Largo5+」を使用。単体ではどれだけの寒さに耐えられるかわからないし、途中で電源が切れる不安があるので手持ちの寝袋と併用する。

内側は起毛素材でしなやかな肌触り。加えて付属のUSBケーブルにモバイルバッテリーを挿せば内蔵されているクロスヒートによりマイクロカーボンファイバーが発熱。遠赤外線効果でじんわり身体をあたためてくれるという進化型寝袋だ。

設定温度は3段階で、容量20000mAhのモバイルバッテリーにつないで中温に設定。

薄手の寝袋を中に入れ、眠る前に3時間ほど使ったところバッテリーのインジケーターはまったく変動なし。調べたところ、連続使用時間は容量3380mAhのバッテリーで高温2時間、中温3時間、低温なら6時間が目安とのこと。

今回は電池切れに備えて寝袋と併用したが、寝袋の足下が最初からあたたかいし、スイッチを切ってもじんわりとあたたかさが続く。イベント取材のため基本的に外へずっといたので試していないが、テント内にこもるような時は付けっぱなしにして床に広げるとかなり助かりそうだ。

出力1000W以上のポータブル電源には負けるが、備えには○

2泊3日のキャンプで電源を使ったのは次の通り。

 カメラのバッテリー×3個 → それぞれ3回充電
 エレクトリックメスティン → 1回使用
 モバイルバッテリー → 充電なし
 パソコン → AC電源に挿しっぱなし
 スマホ → 3回充電
 LEDランタン×2個 → それぞれ2回充電

残り容量は約13%で終了した。

電気毛布では1晩しか使えないが、モバイルバッテリーを挿す「E-Largo5+」なら連泊でも電池切れの不安はない。

また、コンパクトな「RIVER 2 Max」でも「エレクトリックメスティン」との組み合わせなら1回ではあるが調理可能だ。

移動型のキャンプ旅では、クルマのシガーソケットで充電すれば毎日1度は調理に使えるかと思ったが、3時間走っても満充電にはならずこれは現実的ではない。

電気でガッツリ湯沸かしや調理をするなら、容量1000Wh以上/出力1000W以上のポータブル電源がほしいところだが、それでも「RIVER 2 Max」は雨や雪で焚き火をしづらい・外で調理できない時の備えとしては十分だ。

【問】EcoFlow Japan

取材・文/大森弘恵

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