■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所
写真機としてのインターフェイスを追求
FUJIFILMのミラーレス、Xシリーズにはプロ用のX-Hシリーズとハイアマチュア用のX-Tシリーズが存在する。その違いだが、Hシリーズはとことん高性能を追求、Tシリーズは小型軽量とコスパなどにも気を配られたバランス型と思っていたのだが、11月25日発売予定の「X-T5」の発表でその思いが揺らいだ。
なぜなら、X-T5はX-H2と同じセンサー「X-Trans CMOS 5 HR」を搭載。画像処理エンジンも同じく「X-Processor 5」を搭載している。予想実勢価格約25万3000円でH2の実勢価格約26万円とかぶっている。こうなるとなぜX-T5が発表されたのかが疑問だが、その違いは写真機をどう捉えるかだった。それをこれから説明していきたい。
写真機としての進化と深化、そして原点回帰をコンセプトにX-T5は生まれたという
X-T4でボディ内手ブレ補正を採用、X-T5で4000万画素センサーを搭載して軽量化を果たした
X-T4から50g軽量化して3方向チルト液晶モニターを採用、撮影枚数は740枚に増えている
X-T5と同時に発表された標準マクロレンズ「XF30mmF2.8 R LM WR Macro」(9万7900円)
リニアモーターによるなめらかなAF、全長の変わらないインナーフォーカスを採用