YouTubeでは一般的な「ゲーム実況」や「トーク配信」のほか、VTuberだからこそ特色を出しやすい「ご当地系」や「実学・トレンド解説」などがコンテンツのトレンドだ。複数にわたって活躍するケースも多いが、今回は〝特に推せるジャンル〟にて紹介する。
歌・音楽
今やVTuberは動画配信サイトの枠に収まるだけの存在ではない。オリコンチャートで1位を獲得したり、ドラマやアニメの主題歌に起用されたりと、近年はVTuberが発信する音楽の大衆化が加速。注目のシンガーをピックアップした。
今やVTuberがアーティストの近道に
YouTube上では、企業所属の有無を問わず、様々なVTuberによるハイクオリティーなミュージックビデオが毎日のようにアップされている。
実はVTuberとサブスクやデジタル配信との相性は抜群にいい。手軽に活用できる「BOOTH」のような販売サイトがあり、購入導線も簡単に引ける。今ではチャート入りすることも珍しくなくなった。日本武道館でワンマンライブを行なった花譜のように、人気と実力を兼ね備えたVTuberが次々に登場しているのだ。
VTuberにとってメジャーデビューは音楽活動の必須条件ではない。むしろYouTubeを主戦場にするからこそ、好きなタイミングで楽曲を発表し、キャラクター性を深めることもできる。
近頃はメタバース上で音楽活動を行なう有名ミュージシャンも目立つ。VTuberによる音楽表現と経済圏は、成長と変革の真っただ中だ。
KAMITSUBAKI STUDIO 花譜(かふ)
初配信 2018年10月/チャンネル登録者数 72.3万人
中学在学中から活動を続けるバーチャルシンガー。今年8月に3度目となるワンマンライブ「不可解参(狂)」を日本武道館で開催。10月からTOKYO MXで初の冠番組がスタートする。
オタク系ライター/たまごまごさんの推しポイント
中学生から成長した姿を武道館で披露!
〝花譜〟のココがすごい!
デビュー当時は内気だった少女が、今やアニメや映画の主題歌に抜擢される実力派バーチャルシンガーに! 常に成長する瞬間を追いかけたいと思わせるボーカリストです。
©KAMITSUBAKI STUDIO
ホロライブ 星街すいせい
初配信 2018年3月/チャンネル登録者数 159万人
冠ラジオ番組を持つなど、多方面で活躍。オリジナル曲『GHOST』がオリコンチャート1位を記録。音楽プロジェクト「Midnight Grand Orchestra」でメジャーデビューを果たした。
プロゲーマー・ライター/すいのこさんの推しポイント
高い歌唱力とパワフルな配信スタイルに注目!
〝星街すいせい〟のココがすごい!
プロの歌手が絶賛するレベルの歌唱力の彼女ですが、同時にゲームの対戦などでポロッと怖い言動をとって、ホロライブメンバーをビビらせることも。そのギャップが魅力的!
© 2016 COVER Corp.
RIOT MUSIC 長瀬有花
初配信 2020年9月/チャンネル登録者数 8.72万人
自称〝だつりょく系〟アーティスト。ゆるふわ感のある楽曲は、時に哲学的で独自の世界観にあふれる。オリジナル曲『とろける哲学』がTikTok再生回数1億回を突破して話題に。
オタク系ライター/たまごまごさんの推しポイント
2次元と3次元を行き来する多次元顕現音楽
〝長瀬有花〟のココがすごい!
2次元と3次元の姿を駆使する一風変わったバーチャルシンガーです。どちらの姿での活動を見ても〝長瀬有花がいる〟と感じられるのは、自身の世界観をブレることなく表現しているからかも。
©RIOT MUSIC
にじさんじ 戌亥とこ
初配信 2019年3月/チャンネル登録者数 67.6万人
天然風味の雑談が人気の、地獄のケルベロス。今年は同じくにじさんじに所属する町田ちま、朝日南アカネと「Nornis」を結成。実力派ボーカルグループとして活動を開始した。
ゲームキャスター/田中一朗さんの推しポイント
はんなりとした口調と歌声のギャップがすごい!
〝戌亥とこ〟のココがすごい!
普段の配信ははんなりしているのに、いざステージに立つとカッコいい! VTuberってアイドルでしょ? と思っている人にこそ、とこさんのオリジナル曲『地獄屋八丁荒らし』を聴いてほしいですね。
©ANYCOLOR, Inc.
文/たまごまご、渡辺和博
※チャンネル登録者数は2022年9月末時点。
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