サクッと朝食や昼食を済ませたい時、小腹が空いた時などに重宝するおにぎり&パン。この2つのうち、どちらがより多くの人から好まれているのだろうか?
プラネットはこのほど、「おにぎり・パンに関する意識調査」を実施し、4,000人から回答を得た。
米とパンを食べる機会、「米が多い」が64.4%
普段の生活のなかで、米とパン、どちらを食べる機会が多いかを聞いたところ、「米が多い」と回答した人は全体で64.4%だった。
性年代別に見てみると、「男性・20代」を除けば、男女ともに年代が上がるほど、「米が多い」と回答した割合は下がる。性年代別で最も割合が高いのは「男性・30代」の75.0%、最も低いのが「女性・70代以上」の56.1%となった。「女性・20代」は女性のなかでは最も割合が高い(62.0%)だが、男性のなかで最も割合の低い「男性・70代以上」(62.8%)よりも低い割合になっている。
「毎日パンを食べる」は高齢になるほど上昇
1週間にどのくらいの頻度でおにぎりやパンを食べるかを聞いたところ、「毎日」と回答した人は、おにぎりが7.8%、パンが29.6%だった。
性年代別に見ると、「おにぎりを毎日食べる」人は若いほうが割合が高く、女性のほうが男性よりもわずかだが、高い割合だった。
「まったく食べないわけではないが1週間に一度も食べないことがある」人の割合は年齢が上がるほど高くなっている。パンは、年代が上がるほど「毎日食べる」割合が高くなっていて、年代による差はおにぎりよりも大きい。
男女比を見ると、60代までは女性が高く、「70代以上」になると逆転する。「男性・70代以上」では49.7%と、ほぼ半数がパンを毎日食べているという結果だった。
パンは朝食、おにぎりは昼食
次に、どんなときにおにぎりやパンを食べるかを聞いた。おにぎりの場合、最も割合が高いのは「昼食」(65.7%)で、パンは「朝食」(62.6%)だった。1位がほかの選択肢を大きく引き離しているのはおにぎりもパンも共通している。
さらに、「朝食」「昼食」「夕食」と回答した人を世代別に見ていく。「おにぎりを朝食で食べることが多い」と回答した「20代」「30代」は3割近いが、「70代以上」では10%未満だった。
同様に「おにぎりを昼食で食べることが多い」という人は、最も高い「70代以上」が74.4%で、最も低い20代が52.3%と、20ポイント以上の差がある。「パンを朝食で食べることが多い」と回答した割合は20代が最も低く(56.5%)、最も高いのが70代以上(68.0%)だった。
おにぎりとパンで買う場所も違う
次におにぎりやパンをどこで買うことが多いかを聞いた。おにぎりについては、もっとも多いのが「コンビニ」(57.2%)で、2位が「スーパー」(24.9%)だった。パンについては、「スーパー」(54.1%)、「コンビニ」(22.7%)の順になっていて、おにぎりとパンで1位・2位が逆転している。
おにぎりは昼食に、パンは朝食に食べる人が多いという結果だったが、おにぎりの場合は「出先のコンビニで買って、すぐ食べる」人が多いのかもしれない。パンを「自分で作る」ことが最も多いという人は2.5%だったが、自作はハードルが高いようで、おにぎりを「自分で握る」ことが最も多いという人(11.5%)と比べると低い割合だ。ただ、「自分で握る」と回答した人は男性(6.4%)と女性(16.5%)で10ポイントの差がある。
また、「チェーンのパン専門店」と回答した人は4.4%、「チェーンではないパン専門店」と回答した人は8.5%だった。「チェーンではないパン専門店」と回答した女性の割合は11%で、男性の5.8%と比べて、かなり高くなっている。「コンビニ」と回答した女性が16.7%で、男性の28.7%と比べると10ポイント以上低いことから考えると、パンにこだわりのある女性が多いのだろうか。
スタンダードは「さけおにぎりを緑茶とともに」
最も頻繁に購入するおにぎりの具を聞いたところ、「さけ」が33.9%と他を圧倒した。2位以下は「ツナマヨ」(16.4%)、「梅」(14.5%)、「明太子」(11.6%)、「おかか」(6.3%)と続く。
次におにぎりやパンと一緒にどんな飲み物を飲むか(選択肢は共通)を聞いた。すると、またもや1位が圧倒的だった。
おにぎりの場合は「緑茶」(53.9%)、パンの場合は「コーヒー」(53.9%)と、どちらも50%以上の支持を受け、2位と40ポイント前後の差をつけている。
おにぎりの場合、2位以下は「麦茶」(14.6%)、ほうじ茶(6.5%)、味噌汁(5.6%)、「水」(5.3%)と続く。一方のパンは「牛乳」(12.2%)、「紅茶」(6.6%)、「緑茶」(5.4%)、「水」(3.2%)の順だった。
「緑茶」と「水」は両方に出てくるものの、まったくのバラバラと言っていいほどに違う結果だった。2位以下との差を見ると、「おにぎりと言えば緑茶」、「パンと言えばコーヒー」という固定概念はかなり強固なようだ。
小麦価格の影響は?
最近、さまざまなものの値上がりがニュースになっているが、小麦の価格も値上がりしている。小麦はパンの材料でもあるが、小麦価格の上昇は食生活に影響を与えているのだろうか。
「これから先もパンが値上がりするとしたら、あなたはどの段階までパンを買い続けると思いますか」と聞いたところ、最も多かったのは「現在の値段の1.3倍まで」(25.7%)だった。
「現在の値段の1.1倍まで」が23.1%、「現在の値段でもいずれ買わなくなると思う」という人が12.5%、これら3項目を合計すると、6割を超え、「現在の値段の1.5倍まで」(20.1%)という人も合わせると8割を超える。ここから先、値上がりが続けば、一気に「パン離れ」が起こるかもしれない。一方で、「現在の値段の2倍以上でも買い続ける」という人も13.3%いた。
次に、パンの値上げによって、この1年でパンや米を食べる頻度に変化があるかを聞いたところ、「変わらない」という人がパン(78.7%)とおにぎり(83.8%)の両方で、最も多かった。
食べる頻度が「減った」と回答した人はおにぎり6.5%、パン10.9%なので、パンのほうが「減った」という人が多かったものの、現時点では、食生活が変化するほどの影響はないのが実際のようだ。
<調査概要>
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「おにぎり・パン」に関する意識調査を実施。
期間:2022年7月27日~31日、インターネットで4,000人から回答を得ている。
出典元:株式会社プラネット
構成/こじへい