木を切らずに森を守り、CO2の削減でトークンを付与 ENVIRONMENT
森林の維持費用は、木を伐採して換金するのが一般的だが、その仕組みを変えようというDAO。衛星写真で森林の緻密なデータを集め、どれだけ木が植えられているかに応じてオーナーにMERITトークンを発行。木を植えたり、維持したりすることを促す。
CO2の排出権取引より根本的な温暖化対策に!
「Single.Earth」は、現実世界を仮想空間に再現するデジタルツインで地球上の森林や湿原などを評価する。これによって、どこがCO2を吸収しているかやCO2を地中に貯蔵するかをトークンと紐づけ、土地所有者に生態系保護する動機づけを与える。すでに欧州ではトークン購入者と企業に向けて提供が始まっている。
科学者が研究成果や知見を公共財にすることでトークンを提供 SCIENCE
科学的知見や医学的知見は人類共有の財産という思いで科学者が集い、大学や研究機関に縛られず、研究成果を製薬会社などに直接提供し、研究費用を調達するDeSci(分散型科学)という分野がある。そのひとつが、長寿研究の科学者が集った「VitaDAO」。VITAトークン(VITA)の保有者は研究成果を誰に、どのように商業化するかを決められるなどの権利を持つ。
人類のためになる研究成果をみんなのものに!
VitaDAOの概念図。老化克服や寿命延長を目的とした医薬品開発をDAOによって主導している。VitaDAOでは、知的財産の活用の権利を提供する代わりに長寿研究に資金を得る。将来的には、製薬会社などへライセンス提供することで資金を確保し、研究を発展させる構想を持つ。
DeSciは、すでに日本のコミュニティーも立ち上がっている。詳しくは「#DeSciJapan」でチェックを。
測定器を設置し、データを提供することでトークンを獲得 ATMOSPHERE
人の健康、気候変動に影響を及ぼす大気汚染。測定器を設置することで周囲の大気の状態を監視し、そのデータと引き換えにPLANETトークンを提供する。現在欧州や米国などを中心に7万台以上のセンサーが設置され、マップやアプリで大気を確認することなどができる。この局地的なデータを活用し、行政は都市計画や施設配置などを計画できるほか、汚染源に対して税金を高くしたり、キレイなところは税金を安くするなどのアイデアがあるという。
局地的な大気データで住環境をアップデート!
大気センサーが配置されているマップ。日本を含めた世界中にセンサーが設置されていることがわかる。PlanetWatchは欧州原子核研究機構(CERN)に在籍していた科学者らが創業したフランスの企業。
「Type1 Airqino(エアキノ)」。一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2)、オゾン(O3)、PM2.5などをリアルタイムで監視可能。
取材・文/橋本 保
DIME12月号の特集は「Web3の教科書」「中古家電の○と×」「VTuberベスト30」特別付録はUSBカップウォーマー!
DIME12月号の付録は、コーヒーや紅茶、緑茶、ミルクなどの温かい飲み物やスープを飲みごろの温度にキープする「USBカップウォーマー」です。2A出力に対応したUSBポート(電源)につなげば、ドリンクの入った容器を置くだけで保温を開始するという便利なアイテム。陶器、耐熱ガラスのティーポット、ステンレス製のマグカップ、哺乳瓶、缶、紙コップなど、様々な容器に対応しており、ちょうどいい温度にキープすることができます。
※主要オンライン書店は完売しております。お近くの書店、コンビニでお買い求めください。
温かい飲み物が恋しくなるこれからの季節、ぜひ、ご活用ください!
※保温中および使用後しばらくは、付録の本体中心部が 大変熱くなりますので、やけどなどにご注意いただき、絶対に触らないようにしてください。また、使用後は、必ず、USBケーブルをポートから抜くようにしてください。
※接続するUSBポートが2A未満の出力だと作動しない場合があります。
※ご使用になる前に付録の箱面に記載している「ご使用上の注意」を必ずお読みください。
■大特集
世界一やさしい!Web3の教科書
「アップルやGoogleの全盛時代がついに終わる!?」
「会社に依存せず自由に働けるようになる!?」
「トークンが経済の仕組みを変える!?」
10年後のビジネス、暮らし、教育、医療はこう変わる!
孫泰蔵、堤幸彦、せきぐちあいみ、草野絵美、太田雄貴がWeb3の未来を解説!