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「どの大企業も成し遂げていないコト消費のビジネスモデルをつくる」カインズ・高家正行代表取締役CEOインタビュー

2022.11.29

多様性を持った組織が会社の幅を広げていく

──もともとカインズは同族経営で、高家さんが初の外部からの社長となりました。その経緯は?

「2013年にミスミグループ本社の代表取締役社長を辞め、充電期間中に何社かのアドバイザーや顧問をやっている中の1社がカインズでした。しばらくして非常勤取締役になって、その後副社長をやって、そして2019年に社長という流れです。

 前社長の土屋がなぜ僕を社長に選んだのか? その真意はもちろん僕にはわかりません。ただその人事を社内で発表した際、土屋が言っていたのは『カインズがこれから不連続な改革を行なう。それは、今までのことを否定するところは否定して、新しい価値をつくっていくこと。そのためには、もっとも大きな人事、つまりトップを変えることをやらなくてはいけない』と──。それは当時の土屋の考えを明確に表した言葉だと思います」

──カインズの業績はもともと順調でしたが、就任翌年にはついにホームセンター業界で売り上げ1位を達成していますよね。

「土屋と僕の共通認識は、このままのやり方では次の10年、20年成長を続けることは極めて難しいだろうと。就任するまでの1年間は海外を視察しながら、その危機感や認識をすごく持ちました」

高家正行氏

──欧米のデジタル化の話ですね。

「それだけではなく、日本国内のホームセンター市場は10年以上約4兆円でずっと横ばい。にもかかわらず、各社は新しい店舗を出し続けている。そうなると1店舗当たりの利益や売り上げは徐々に下がっていくわけです。

 つまり自分たちが身を置いているマーケットそのものを4兆円の外に創って広げない限り、成長はパイの取り合いのみとなり、いつか頭打ちになってしまう」

──ホームセンターだけの枠にはとらわれず、様々な会社がライバルになっていくのでしょうか?

「確かに僕らはホームセンターというカテゴリー意識がそれほどありません。ヒトのくらしをよくする会社はすべてがライバルでもあり協業のパートナーにもなりうると考えています。

 それは、決して小売業だけではありません。ECのプレイヤーもスタートアップのサービス企業も、すべてが対象です」

──最後に読者に向けて、「こんな人材を求めている」というビジョンがあれば教えてください。

「DIME読者のようなミドル層で考えると、求められるのは多様性だと思います。カインズも含め、今までのビジネスモデルや価値観のままずっとやっていける盤石な企業はそれほどないでしょう。

 これからは間違いなく、多様性を持った組織であることが、会社の成長の可能性を広げていく。だからこそ自分の個性や価値観を強く持っていたほうがいいし、そういう人とカインズで一緒に働きたいなと思います」

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