先日、スズキのスペーシア ベースで、愛犬と泊まれる山中湖湖畔のヴィラ、Rakuten STAY VILLA Fuji Yamanakakoを訪れた際、ランチに立ち寄ったのが、「森のなかのソーセージやさん古志路」。Rakuten STAY VILLA Fuji Yamanakakoからはクルマで約5分の距離にある、まさに森の中の隠れ家のようなお店です。
山中湖での開業は平成元年。山中湖に移転する前のお店は昭和47年開業という老舗店です(現在は2代目オーナー)。愛犬を同伴できるのは5テーブルあるテラス席のみですが、冬季であればストーブが用意され、寒さもしのげるはずですね。
注文したのは、ここが山中湖高原ハムの工房を併設し、ソーセージの作り体験もできるハム、ソーセージの専門店ということもあり、まずはハムとソーセージの盛り合わせ。ソーセージはもちろん自家製のポーク100%の無添加のもの。スモークされた香高い一品でした。
そして、メインはお店自慢のじっくり煮込んだ自慢のシチューの中から、ビーフシチューを選択。このほかにタンシチューもあります。デミグラスソースは化学調味料を一切使わず、野菜と牛骨を2週間煮込んだもので、ビーフシチューの場合、お肉は牛すね肉と牛バラ肉を使っています。
しかし、テーブルに運ばれてきたシチューを見て、もうびっくり。ビーフシチューを提供しているレストランは数多くありますが、これほど大きなお肉の塊で供された、そして脂身のないビーフシチューをほかに知りません。具材はビーフの塊と大きなマッシュルームのみ。そして、バラ肉を使っているにもかかわらず、脂身なし。オーナー兼シェフに聞いたところ、バラ肉は肉の塊から半分の量になるほど、脂身を削ぎ落してから煮込んでいるのだとか。
もちろん、お肉は絶品。ホロホロと崩れるほど柔らかく、美味でした。お肉たっぷりなのに、すんなりといただけるのは、デミグラスソースが、深みがありつつ優しい味付けだからでしょう。セットでオードブル、ミニサラダ、ライスなどを付けることもできます。
もう1品、注文したのは、はんばーぐとチーズ入りソーセージ(ハンバーグがひらがななのは、お店のメニューに準じています)。昭和47年の開業時から変わらない味だそうで、デミグラスソース仕立てのハンバーグはもちろん、チーズ入りのソーセージ、そして付け合わせのほくほくしたジャガイモまで美味しくいただくことができました。
山中湖のような有名観光地では、味はフツー、そのわりに料金が観光地値段・・・というレストランも少なくありませんが、ここは本格、そしてメニューの値段も良心的。次回、山中湖を訪れた際も、ぜひリピートしたいと思わせてくれた森の中の名店でした。
なお、前日までなら愛犬と同伴できるテラス席の予約が可能。営業時間は11時からラストオーダーが19時、定休日は木曜日(祝日の場合は営業)とのことです。ちなみに店内にはオーナーが集めたフェラーリのミニカーなどのコレクションがあります。山中湖を訪れた際、そして楽天ステイヴィラ富士山中湖に滞在した際は、ぜひ足を運んでみてください。
文/青山尚暉
写真/雪岡直樹・青山尚暉