2018年より、日本唐揚協会では毎年10月を「から揚げ強化月間」とし、から揚げのさらなる普及、消費拡大に向けた取り組みを行っている。ニチレイフーズは、そんな「から揚げ強化月間」に合わせて、全国の一般生活者14,100名を対象に、「鶏のから揚げ」に関する意識・実態調査『全国から揚げ調査2022』を実施した。
好きなおかずランキングで「から揚げ」が3年連続1位を獲得
調査回答者に、全29品のおかずから好きなものを選択(複数選択可)してもらったところ、全体の69.5%が「から揚げ」を選択。3年連続で好きなおかずランキング第1位に輝いた。2位には「焼肉(68.5%)」、3位には「餃子(68.0%)」がランクイン。
年代別でみると、これまでと同様に調査回答者(20代〜70代男女)いずれの層でも「から揚げ」を選択している人が多く、引き続き幅広い性年代から愛されていることがわかった。中でも男性50代、女性30~40代は8割近くが好きなおかずと回答している。
から揚げの好意レベルを聞いたところ、3年連続で9割近くが好きと回答(「好き(60.6%)」、「やや好き(25.3%)」)。から揚げは“日本の国民食”と言っても、もはや過言ではないかもしれない。
年間総消費量は約370億個、1か月間平均喫食個数ランキング1位は「山形県」
から揚げを1ヶ月間に食べる平均喫食個数(一人当たり)を推計すると、今年最も多かったのは「山形県(64.0個)」であった。
山形県は、「惣菜」「コンビニ」「専門店」「外食店」「冷凍食品」「手作り」の全ルートで喫食個数推計値が1位となり、調査史上初の「完全1位」を達成。
喫食個数の推計は2位が「福島県(51.0個)」、3位が「東京都(48.7個)」の順。一方、最も少なかったのは「長野県(24.9個)」という結果に。
また、から揚げを1ヶ月に1回以上食べている人の割合(喫食率)を都道府県別に調べたところ、最も高い割合だったのは「宮崎県(81.7%)」、次いで「愛媛県(77.7%)」となった。3位は同率(77.0%)で「京都府」「徳島県」「福岡県」であった。
続いて全国のから揚げ消費個数を推計で算出したところ、2022年の年間消費量は約370億個以上となる見込みで、コロナ禍前の2019年調査と比較すると、年間総消費量の推計は約150%となることが分かった。
巣ごもり消費によるから揚げの年間総消費量の急伸は一服した感はあるが、高止まりは継続している。
1ヶ月以内のから揚げ喫食率をルート別でみると、「惣菜」が43.5%と最も多く、次いで「手作り(40.2%)」「冷凍食品(27.7%)」「コンビニ(21.4%)」「外食(18.0%)」「鶏のから揚げ専門店(17.8%)」となった。
簡便調理で食卓のメインおかずにも使える「冷凍食品」や、コロナ禍で利用者の増えた「惣菜」「鶏のから揚げ専門店」が健闘しているようだ。
から揚げで好きな部位は4年連続で「もも」「むね」「手羽先」の順。「かりっとジューシー」なから揚げが好まれる傾向が続く。
から揚げの好きな部位1位は4年連続で「もも」
から揚げの好きな部位をみると、4年連続で「もも(85.3%)」「むね(46.4%)」「手羽先(37.8%)」の順となった。
「もも」は比較的女性の支持が多く、「むね」は比較的男性の支持が多い。「手羽先」は、女性は年代による支持の違いはあまり見られなかったが、男性では70代の好意者が最も多く、20代は最も少ないという「対照的」な結果に。
最も食べたいと思うから揚げの「衣」と「肉感」を聞いたところ、衣は「かりっと(47.0%)」「さくっと(36.9%)」、肉感は「ジューシー(48.7%)」「じゅわっと(38.6%)」を好む傾向がみられ、この傾向は2年連続であった。
属性でみると、「かりっと」した衣は女性層、「さくっと」した衣は男性層での支持が目立つ。また、「ジューシー」な肉感は女性若年層と60代以上の男性層を除いた幅広い支持を集め、女性若年層と60代以上の男性層は「じゅわっと」した肉感を支持している人が多めであった。
冷凍食品のから揚げを月に1回以上食べている割合をみると、「富山県(36.7%)」「福島県(33.3%)」「山形県(32.7%)」という結果になった。
1回に食べる個数と冷凍食品のから揚げ喫食頻度から1ヶ月の平均喫食個数(一人当たり)を推計すると、「山形県(平均9.76個/月)」が最も多く、次いで「福島県(平均9.50個/月)」「茨城県(平均8.39個/月)」と続く。
冷凍食品のから揚げは他のから揚げと同様に「夕食(65.6%)」での利用が多く、次いで「昼食(31.7%)」が多い結果に。特に「昼食」での利用は昨年比+3.5ptと伸長しており、食卓での存在感が増している実態がうかがえる。
調査概要
調査期間:2022年8月19日~29日
調査対象:全国の 20~79歳 の男女(14,100名)
調査方法:インターネットによるアンケート調査
※小数点以下を四捨五入しているため、また、複数回答の結果を参照している場合があるため、合計しても 100%にならない場合がある。
※ニチレイフーズ調べ
関連情報:https://www.nichireifoods.co.jp/research/
構成/Ara