2023年はうさぎ年!安易なペットブームに乗る前に、覚悟と準備を呼びかける漫画が話題
2022年も残すところ数ヶ月となり、そろそろ来年の話題が出てくる季節になりました。
2023年にやってくる卯年は、きっとたくさんのうさぎグッズが店頭に並び、メディアでは可愛いうさぎの魅力を目にすることが多い年になるでしょう。
「うさぎ年だし、うさぎは可愛くて飼いやすいって聞いたし、飼ってみようかな」なんて思う人も増えるかもしれません。
そんなうさぎブームは、うさぎ好きの人たちにとって嬉しい反面心配なことでもあるというのです。というわけで今回は、卯年に先駆けて「うさぎを飼うこと」のリアルを呼びかけ話題になったSNS漫画をご覧ください。
「うさぎさんお迎えしてみようかな~」と思った方に知っておいてほしいこと
漫画では、うさぎと一緒に暮らすのは決して簡単ではないことがかわいらしいタッチで描かれています。
うさぎとのリアルな暮らしをイメージできるこちらの漫画はツイッターで3万件以上リツイートされ、多くのうさぎオーナーさんやうさ好きさんから共感を集めていたのでした。
心を許してくれる幸せ
漫画の作者は小さい頃からうさぎと暮らしてきたという南兎(@sud_lapin2987)さん。うさぎ歴20年以上といううさぎ飼いの猛者で、ツイッターでは現在一緒に暮らしている愛兎のホーランドロップ「ひめちゃん」との日常やエッセイ漫画などを公開されています。
うさぎは小動物として扱われているためか、飼いやすいペットとして取り上げられることが少なくありません。しかしかかりつけの動物病院を探すのが難しいところや、ウンチのしつけが期待できないところなどは、むしろ犬や猫よりも大変なように感じます。保護猫や保護犬と同じように、捨てられたり多頭飼い崩壊で保護されているうさぎがいるということは、知らない人も多いのではないでしょうか。
そもそも何をもって飼いやすいと思うかは個人の主観なので、「飼いやすい動物」かどうかは人それぞれですよね。動物ごとの特性を、「飼いやすい」と感じる人もいれば「飼いにくい」と感じる人もいるのです。
安易なブームに気持ちを持っていかれてしまうとどうしてもリアルな側面が耳に入らなくなってしまいがちですが、こんな風に経験者ならではの視点で漫画にしてもらうと受け入れやすいですね。
漫画が投稿されたツイートには「うさぎ年でペット業界が盛り上がった結果、知識なくうさぎさんをお迎えする人が増えてしまうことや、そのためにつらい目に遭ってしまううさぎさんを少しでも減らせたらいいなと思って描きました。ハッピーな卯年を迎えられますように!」という心のこもったコメントが添えられていました。
とはいえ、動物と暮らすのはその大変さに余りあるほどの楽しいことがたくさんあるのも事実です!
そこで南兎さんに、改めてうさぎさんとの生活の中で幸せを感じるのはどんな時か伺ってみました。
「うさぎさんが心を許してくれているのを実感した時です。うさぎさんは元々警戒心の強い動物ですが、人に心を許してくれたうさぎはとてもリラックスした姿を見せてくれます。頭を撫でると『もっともっと』と甘えてきたり、お腹を見せてゴロンとひっくり返ったり。この空間には危険なものは何もないと信じて安心しきっている姿を見ると、幸せな気持ちになります。」(南兎さん)
確かにそんな姿を見せてもらえたら、ちょっとした面倒などどうでもよくなってしまいそうですね!
そんな時いつも南兎さんは、「この子を守るためならなんでもしてあげたい」と強く思うのだと教えてくれました。
うさぎ年が単なるブームの年にならず、愛されるうさぎさんがたくさん増える年になることを願います。
■南兎さん
子供の頃からずっとうさぎと一緒に暮らしてうさぎ歴20年ちょっとの人。うさぎ以外にもいろいろな動物と暮らしてきました。いま一緒に暮らしてるのは、ひめちゃん(ホーランドロップ)2020.2.23生まれ。
■ツイッター https://twitter.com/sud_lapin2987
■インスタグラム https://instagram.com/sud_lapin/
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.