「エアーマウスモード」「ジェスチャーマウスモード」2つのモードを装備
手首より先のジェスチャーで動かせる3D操作モードも搭載した次世代のフィンガーマウス「VANZY」は使えるのか
筆者は以前、腱鞘炎を患ったことがあったせいで、サブ的に使えるマウスへのニーズが大きかった。それで、手首を使わないデバイスをいくつか試してきて、はじめて満足のゆく製品が、新発売となる「VANZY(バンジー)」だ。
「VANZY」は、いわゆるフィンガーマウスに分類され、指に装着して使う。デスクに手首を置いて操作する必要はないので、腱鞘炎リスクはほぼゼロという第一の要件はクリアしている。
本体は非常に小さく、重量はほんの5gしかない。そのため乾電池は使わず、充電は専用のクレードルに入れ、USB C-typeケーブルを介して行なう。なお充電中でも、充電器を持ってクリッカーとして操作することもできる。
パソコンやスマホとの接続は、Bluetoothでペアリングをする。「VANZY」の中央を長押しすることで、ペアリング先のデバイスが認識し、ほとんど瞬間的にペアリングが完了するので、初期設定のストレスがないのがいい(スマホではアプリ「Snowl」をインストールしておく)。ペアリングを済ませたら、ゴムリングにはめて人差し指に装着する。
大まかな機能としては、「エアーマウスモード」と「ジェスチャーマウスモード」の2つのモードがある。エアーマウスモードは、普通のマウスと同じ使い方。
本体左側のタッチが、マウスの左クリックと同様の操作となり、同じく右側はマウスの右クリックに相当する。
また、スワイプすることで画面上のスクロールができる。なお、キーのタイピング動作で、自動的にマウス機能が一時停止する。
一方、ジェスチャーマウスモードは、本製品の特徴をなすものだ。これは、手首から先の動作(ジェスチャー)を三次元的に認識し、対応した操作が画面上でできるという機能。動作は全部で8種類。
下図のように、購入時に動作対応はプリセットされているが、専用アプリでカスタマイズした動作を新たに学習させることも可能。
なお、本体左側をタッチした状態で指を動かすと、それに応じてマウスポインターが動くようになっている。
実際にパソコンとスマホの両方で使ってみた。以前、似たようなデバイスをいくつか使用した経験から、「スムーズな操作にはコツと練習がいるのでは?」と覚悟していた。
要するに、過去のデバイスは、こちらが意図したようには動いてくれず、フラストレーションがたまることが多かったのである。
しかし、「VANZY」についてはそういう心配はなく、こちらの動作に合わせて、スムーズかつ快適に操作ができる。動作識別には人工知能が活用されているとのことで、テクノロジーの進歩はすごいと感じた。
ビジネスでもプライベートでも活用でき、同じようなニーズを持つ人にとって、これは買いだろう。
スマホの小さな画面でも快適操作
韓国生まれの「VANZY」は、ただいま、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」にて予約販売中(メタルリングのオプションもある)。終了日(11月2日)まで間近なので、興味のある方は早めにチェックしておこう。
編集部注:記事掲載時には、記載のリターンが売り切れてしまっている場合があります。立案会社の問題でプロジェクトが頓挫する可能性や支援金が戻らなくなるリスクも稀にあります。購入に当たっては、お客様ご自身でご判断いただきますようお願い致します。
文/鈴木拓也(フリーライター)