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「貯金=堅実」は昔の話!?インフレが進行する今〝貯金貧乏〟から脱出するヒント

2022.10.28

老後2000万円問題や教育資金の高騰など、現在は資産形成における自助努力が求められています。また、将来の漠然とした不安に備え、毎月貯金をしている方も多いのではないでしょうか?

貯金する人の中には、「貯金しなきゃ」という義務感・強迫観念にかられ、預金口座残高はいっぱいあるのに、日常生活で使えるお金が少なく窮屈感を感じている人、すなわち”貯金貧乏”になってしまっている人もいるかと思います。

お金があっても貧乏?社会人一年目に私も経験した貯金貧乏とは?

私が社会人1年目の時、初任給が振り込まれて以降、毎月給料が振り込まれ貯金残高が増えていくことに楽しみを感じていたため、「もっと増えたらいいのに」「減らしたくない」という思いに駆られ、まさしく「貯金貧乏」の状態でした。

例えば、職場の先輩が捨てようとしていたほつれたカバンや衣服をおさがりに貰い使っていたり、毎日昼食には半額シールの貼られたパンを食べたり、多少身に着けるものが壊れていても使い続けるなど、上げればきりがありません。そのような生活を見た上司から、「もしかしたら●●君は消費者金融でお金を借りていて、首が回らないのかもしれない」と疑われるほどでした。

そして、そのような貧乏感のある生活の原動力は、「お金を貯めたい」「先月よりも多く入金したい」という強迫観念によるものです。まさしく、貯金はしていてお金はあるのに、生活における心理的な貧乏感がありました。

貯金したら貧乏になる?貯金貧乏が現実に!

今まで話してきた貯金貧乏というのはそもそも、心理面では窮屈感を感じるものの「貯金をしっかりとしており経済的には貧乏ではない」というのが前提です。ただ2022年になりインフレ・円安が急激に進んだことで、貯金をする行為自体が自分を貧乏化させてしまう、経済面での「貯金貧乏」が表面化してきたと思います。

115円/$から150円/$まで円安が急進行(出所:株探)

例えば円安では、2022年1月の為替レートが1$=115円ほどだったのに対し、現在は1$=150円となっています。円安とはそもそも日本円の価値が減少することであり、直近10ヶ月間、日本円の価値は約30%落ちたことになります。これは日本円で銀行に預けている日本人の貯金にも同じことが言え、去年100万円あった貯金の価値は、たとえ額面が減っていなくても現在は70万円ほどの価値に目減りしたといえます。口座にある100万円という数字がかわってないがゆえに、円安による資産価値の減少はあまり感じないかもしれません。

この円安による日本円価値の減少の一番わかりやすい例がiPhoneの値上げです。今年の7月にアップルは10~20%ほどの値上げを行い、iPhone 13 Pro MAX(512GB)は170,800円→204,800円へ、34000円の大幅値上げになりました。この価格改定の理由は、6月~7月にかけてiPhoneの性能が飛躍的に向上したわけではなく、円安により日本円の価値が下落したことで、今までの値段ではiPhoneを輸入できなくなったからです。

このニュースはTwitterなどで話題となり、「iPhoneが高すぎる」と嘆くツイートも散見されました。ただし、この価格改定の捉え方として、iPhoneの値上がりを嘆くというよりは、自分たちのもつ日本円の価値が下がったことに焦りを感じた方がよいのです。

また円安などの影響もうけ、様々な商品に値上げが行われ、9月の消費者物価指数は前年同月比+3.0%となりました。このような円安・インフレに伴い、今まで蓄財してきた貯金の価値は刻一刻と減少しているのです。

インフレが進む中で、「貯金する人=真面目な人」ではなくなる?

従来、貯金をする人というのは、お金を浪費せず堅実で真面目な人というイメージがありました。ただ、貯金というのは円安・インフレに弱い資産であるがゆえ、刻一刻と円安・インフレが進む中では貯金だけをするのは悪手と言えます。個人の資産形成においてそれらの対策をするならば、少なくとも貯金以外に外貨建て預金・債券投資などが必要でしょう。

また、そもそも日本銀行は経済発展のために「インフレ率2%」を目標に掲げています。そのような国策のなかで、資産形成・蓄財の選択肢が「貯金だけ」というのは避けるべき事態であり、資産形成の知識のアップデートが必要となります。もちろん、毎月浪費せずに貯金できるほどの余力がある人が「堅実である」というのは今後も変わらないでしょう。

ただ、資産形成という観点でいえば「資産形成の選択肢が貯金しかない」というのは危機的な状況なのです。

文/ぽんちよ
投資系YouTuber。2019年10月からYouTubeチャンネル『投資家ぽんちよ』を開設し、投資や副業、セミリタイアに関わることを発信している。サラリーマンとして働きながら活動していたが、2022年3月にFIRE達成。YouTubeチャンネルはこちら

※情報は取材時(8月末時点)のものです。

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