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チェスもポーカーもeスポーツも!身体に縛られない「マインドスポーツ」の魅力とは

2022.10.26

スポーツ観戦というと、野球やサッカーなど身体を使った「フィジカルスポーツ」をイメージしがちだ。しかし、昨今は麻雀やポーカーといった頭脳だけで勝負する競技が「マインドスポーツ」と呼ばれ、人気を集めている。マインドスポーツの起源や強み、そして未来の可能性について探った。

比較的新しい言葉ながら、海外には協会も

昨今、身体を使わず頭脳のみで勝負する競技が人気を集めている。

麻雀のチーム対抗戦形式プロリーグ「Mリーグ」では、2021年シーズンにAbemaTVで配信された番組の瞬間最高視聴者数は10万人を超え話題になった。また、2022年5月に開催された国内最大規模のテキサスホールデムポーカー大会「Japan Open Poker Tour 2022 Grand Final」には、8日間におけるエントリー数が過去最多となる1万人超を記録している。

チェスや将棋、囲碁といった伝統的なテーブルゲームとあわせて、これらの競技を「マインドスポーツ」と捉える流れが生まれている。その語源や発祥については定かではないものの、1997年にチェス選手のデイビッド・レビーによってロンドンで開催された大会「Mind Sports Olympiad」が最も古く使用された例ではないかといわれている。その後、2005年には国際チェス連盟、世界ブリッジ連盟、世界ドラフツ連盟、国際囲碁連盟によって「国際マインドスポーツ協会」が設立されている。

定義についてもはっきりしたものは存在しない。が、イギリスの辞書『コリンズ英語辞典』では「チェスやブリッジなど、知的能力に基づいた競技性のあるゲーム」と表記されている。

重要なのは「競技性」という部分にあると筆者は考えている。例えばカジノゲームの中でも、戦略が必要で他人とチップを奪いあう「ポーカー(テキサスホールデム)」はマインドスポーツに分類される一方で、ルーレットのように”対カジノ(当たるか外れるかのみで、他者と勝敗を決めるわけではない)”であるゲームはマインドスポーツとはみなされないのだ。

「身体に縛られない」マインドスポーツの可能性

マインドスポーツ最大の強みは、競技の際に自分の頭脳のみを用いて勝負する点だろう。
野球やサッカーといったフィジカルスポーツの場合、頭脳に加えて身体も使用する必要があるため、物理的な参入障壁が存在する。しかしマインドスポーツであれば、年齢や性別、身体的ハンディによる差はほとんど起きないため、誰でも気軽に始められるし、プロ選手として活躍するチャンスもあるのだ。

KADOKAWAが所有するMリーグチーム「KADOKAWAサクラナイツ」。最年少は28歳で女流雀士の岡田紗佳で、昨シーズンまでは67歳の沢崎誠が最年長を務めていた。

マインドスポーツの動きは徐々に広がりを見せている。国際オリンピック委員会(IOC)は1999年にチェスをスポーツとして認定。2024年のパリオリンピックで競技として採用するべく国際チェス連盟が働きかけている。また、ゲームを競技として捉える「eスポーツ」もマインドスポーツの一つと捉える動きが生まれており、2021年5月にはIOC公式ライセンスイベントのeスポーツイベント「Olympic Virtual Series」が開催された。

一方で、日本国内では各競技種目における連盟団体は存在するものの、それらを横断的に取りまとめることができる団体が存在しないことが課題だといえる。また、オリンピックの競技種目として取り上げられたとしても、囲碁や麻雀のように国内外で標準ルールが異なる競技があり、ルール統一化に対する是非の議論も必要になってくる。
これらの課題をクリアした先に、野球やサッカーに並び、競技分野の一つとしてマインドスポーツが認められる日がくることを願っている。

取材・文/桑元康平(すいのこ)
1990年、鹿児島県生まれ。プロゲーマー。鹿児島大学大学院で焼酎製造学を専攻。卒業後、大手焼酎メーカー勤務などを経て、2019年5月から2022年8月まで、eスポーツのイベント運営等を行うウェルプレイド・ライゼストに所属。現在はフリーエージェントの「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズのプロ選手として活動中。代表作に『eスポーツ選手はなぜ勉強ができるのか』(小学館新書)。

 

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