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「赤」が欠かせないのはなぜ?還暦のお祝いの選び方と厳選アイテム

2022.11.05

還暦を迎えた人には、どんなお祝いやプレゼントを贈ると喜ばれるのでしょうか?還暦についての豆知識を紹介し、お祝い選びで欠かせないポイントや、お祝いの食事会を開くときの注意点、そして具体的なプレゼントの例をお伝えします。

還暦のお祝い準備の前に知っておくべきこと

還暦のお祝い準備をする前に、還暦がどういったものなのか知っておく必要があります。そもそも、どうして60歳で還暦をお祝いするのでしょうか?その理由も解説します。

60歳を還暦としてお祝いする理由

還暦が60歳のお祝いであることは、「干支(えと)」が関わっています。干支は10種類の干(かん)と、12種類の支(し)が組み合わさったもので、別名「十干十二支(じっかんじゅうにし)」といいます。

干支の組み合わせは全60種類あり、60年で一回りです。このことから、60年を「元の暦に戻る」という意味の「還暦」と呼び、60歳をお祝いする習慣が生まれました。

還暦に赤が欠かせないのはなぜ?いつお祝いする?

赤い座布団に座った犬

(出典) photo-ac.com

還暦のイメージカラーといえば「赤色」ですが、どうして還暦と赤色が結びついたのでしょうか?還暦といえば「赤色」が定番になった理由を、還暦をお祝いするタイミングと一緒に解説します。

還暦といえば「赤色」の理由は?

昔から赤いものは縁起が良く、魔除け・厄除け効果があるものとして扱われてきました。男性は還暦の年が厄年と重なっており、「厄を赤いもので追い払う」という意図で還暦祝いに赤いものを贈るようになりました。

還暦祝いで赤いちゃんちゃんこや頭巾を着るようになったのは諸説ありますが、干支が60年で一回りするため、「赤ちゃんに還る」→「赤ちゃん」→「赤いちゃんちゃんこや頭巾」に変化したというのが一説として伝えられています。

満60歳の誕生日・お正月・お盆などにお祝いする

長寿のお祝いは、かつては数え年でやっていましたが、近年では満年齢でお祝いするのが一般的です。しかし、自分が生まれてから61年目(満60歳)で生まれた年の干支に戻るので、現在は満60歳で還暦をお祝いします。

お祝いする日は決まっていませんが、家族みんなで集まれるなら誕生日前後が良いでしょう。誕生日前後に集まるのが難しい場合は、お正月・お盆・敬老の日などに家族で集まってお祝いするのが一般的です。

知っておきたい!還暦のお祝い基礎知識

プレゼントを渡す

(出典) photo-ac.com

還暦のお祝いについて具体的に考え出すと、検討項目はいくつもあります。プレゼントの予算など、最初に押さえておきたい基礎知識を解説します。

赤色が入ると「還暦」のお祝い感がグッと増す

かつては、還暦のお祝いには赤いちゃんちゃんこや頭巾を贈るのが定番でした。しかし、現代では60歳でも働いていて若々しい人が多いため、赤いちゃんちゃんこや頭巾をプレゼントするケースは昔よりも減っています。

赤は魔除け・厄除けの意味がある縁起が良い色ということから、赤色が使われている品物をプレゼントするのが現在の還暦祝いの定番です。普段使いの品物であっても、赤色が入るだけで、還暦のお祝い感がアップします。

プレゼントの予算相場は「5,000~5万円」

還暦に贈るプレゼントの予算相場は、5,000〜5万円が一般的です。プレゼントを贈る側と贈られる側との関係性で、相場の金額は変わります。

両親・義両親に子供から贈るのであれば1万〜5万円、叔父叔母・伯父伯母などの親戚に贈るのであれば5,000〜2万円が相場です。少々高価になっても高品質なものをプレゼントしたいと、兄弟姉妹でお金を出し合って金額の大きいものを贈るケースもあります。

還暦祝いの熨斗(のし)に関するマナー

熨斗(のし)の表書きは、「還暦御祝」「祝還暦」「御還暦御祝」「賀華甲(かこうをがす)」「賀寿」などとします。熨斗下には贈り主の名前(苗字またはフルネーム)を縦書きで記入しましょう。

水引は、大きく分けると「蝶結び(花結び)」「あわじ結び」「結び切り」の三つがあります。「何度でもお祝いしたいイベント」には「蝶結び」、「お祝いするのは一度だけあってほしいイベント」には「あわじ結び」や「結び切り」を使います。

還暦は、「長寿を祝う」という何度でもお祝いしたいイベントなので、水引は金銀または紅白の蝶結びを使用すると良いでしょう。

還暦のお祝い選びに欠かせない考え方

鯛の尾頭付き

(出典) photo-ac.com

還暦をお祝いする際には、お祝いされる側の立場になって考えることが重要です。還暦のお祝いについて考えるときに、欠かせないポイントを紹介します。

贈る相手に合わせたお祝いを選ぶ

還暦のお祝いを選ぶ際は、贈る相手の性別や、趣味は何か?仕事内容は何か?など相手の状況を考えることが重要です。例えば、現役で働いている男性には赤をモチーフにした普段使いできるアイテムも選択肢ですし、ゴルフ・お酒などの趣味に関わるものを贈るのがおすすめです。

女性に贈る際には、赤色を使った明るくて華やかなアクセサリーなど、見ているだけで若々しい気持ちになれるアイテムをおすすめします。ただし、デザインには好き嫌いがあるので、ベーシックなデザインにするか、相手の好みに合わせたものを贈る配慮が求められます。

日常使いできる実用性が高いものもおすすめ

日常使いできる実用性の高いプレゼントを贈りたい人には、「家電」「日用品」「食器」がおすすめです。家電の中では、ロボット掃除機のような家事の負担を軽減してくれる商品や、疲れた体をいたわるマッサージ器が人気です。

日用品なら、タオルセットは相手を選ばず、今治タオルなどのブランドものを贈れば特別感も出せます。食器を贈る場合は、好きな飲み物(お酒・コーヒー・お茶など)に合わせたグラス・カップ類をおすすめします。

形に残らない食べ物・体験の方が喜ぶ人もいる

自分の持ち物にこだわりが強い人や、形に残るプレゼントが相手の負担になる場合には、消えものか体験をプレゼントするのがおすすめです。食品・お菓子なら、普段は食べない高級なものがプレゼントに適しています。高級フルーツや高級スイーツなど、量よりも質を重視したものが良いでしょう。

レストランの食事券や旅行券などの体験をプレゼントするのも、多くの人が喜んでくれるアイデアです。贈られた人がレストランや宿泊先を選ぶカタログギフトなら、相手の満足度も高くなります。

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