電力不足の解消に向け、今夏よりスタートした「節電プログラム」。すでに参加の受付が始まっていますが、政府は今冬に向けて新たな支援策を発表しました。
本記事では、条件を満たすことでポイントがもらえる節電プログラムの概要や、節電ポイントを獲得する方法について紹介します。
電気料金の上昇により家計が圧迫される中、少しでも家計を助ける方法のひとつとして参考にしてください。
節電プログラムの概要
画像引用元:経済産業省「節電プログラム」
「節電プログラム」のおおまかな概要は、経済産業省の「節電プログラム(※1)」を参照すると分かりやすいでしょう。
「節電プログラム」という名称から、「節電に成功しないとポイントがもらえない」と勘違いしている人が多いのですが、参加を表明するだけでも、各家庭に「プログラム参加特典」として2000円相当のポイントが付与されます(事業者には20万円相当)。
ただし、どの電力小売事業者と契約していても参加表明ができるわけではありません。契約している電力小売事業者が、国から採択されている必要があります。
どの電力小売事業者が国から採択されているかは、先ほど紹介した経済産業省のホームページの「採択事業者一覧」から探すことができます。
契約している電力小売事業者が採択されていることが確認できたら、各電力小売事業者のホームページより参加表明を行いましょう
なお、本日現在、契約している電力小売事業者が採択事業者となっていなかった場合でも、審査待ちや審査中の場合もあるため、定期的に確認してください。
さらに政府は、今冬に行われる各電力小売事業者の「節電プログラム」では、電力使用量を前年同月と比べて3%以上減らした家庭には月1000円相当(企業は月2万円相当)のポイントを上乗せする方針などを打ち出しており、追加で節電ポイントを獲得できる見込みがありますので、そちらもあわせて確認しましょう。
節電ポイントを獲得するには
上記のような節電ポイントがもらえるだけでなく、各電力小売事業者独自の節電プログラムにも注目しましょう。
例えば、東京電力では、「TEPCO 省エネプログラム2022(※2)」として、「節電チャレンジ」と「わたしの省エネ行動宣言」の二つのプログラムが実施されています。
ひとつめの「節電チャレンジ」では、3月31日までの間に「対象の時間帯に節電する」「昨年よりも電気使用量を抑える」の各条件の達成でポイントの付与が行われます。こちらは、対象の時間帯に、初めて0.01kWH以上の節電に成功すると、「初回100節電ポイント」も獲得できます。
ふたつめの「わたしの省エネ行動宣言」では、11月30日までの期間中、、省エネ行動を宣言するだけで毎回20くらしTEPCOポイントが進呈されます。抽選で100名には、毎回1000ポイントの進呈も行われます。
なお、今回は東京電力の節電ポイントを獲得する条件について紹介しましたが、各電力小売業者によって節電プログラムの内容は異なります。個別の条件については各電力小売業者のホームページなどでよく確認しましょう。
節電を成功させるには
上記の通り、まずは「参加するだけでもらえる節電ポイント」を確実に獲得できるようにしましょう。
その上で、「節電を成功させることでもらえるポイントの獲得方法」について確認していきましょう。
前年同月より節電するには
前年同月より節電するには、まず前年同月の電気の使用量を調べる必要があります。前年同月の時点で「一般的な節電は行っており、これ以上の節電はできない」と考えるのであれば、時間帯に合わせた節電の方が向いています。
これまで積極的に節電を行っていなかった人であれば、こまめに電気を消すなどの基本的な節電を行うだけでなく、稼働させる家電を最小にするだけでも大きく節電することができるはずです。ブレーカーが分かれているなら、あまり使用していない部屋はブレーカーごと落としてしまい、利用頻度の高い部屋のみを利用するなども一つの方法です。
時間帯にあわせて節電するには
時間帯に合わせた節電ポイントを獲得するには、ポイント付与の対象となる時間帯をチェックし、その時間帯にできるだけ電気を使わないにすることでポイントを獲得できます。
一般的に電気の使用量が跳ね上がりやすいドライヤー、炊飯器、電子レンジ、エアコンなどを利用する時間帯をずらすなどの工夫をすると達成しやすいでしょう。
なお、設定日によって獲得できるポイントには差がある場合もあるため、電力小売事業者からのお知らせを必ず確認しましょう。
節電ポイントで節約しよう
最近は、電力料金の値上がりが非常に顕著です。見るたびに「電気代が昨年よりも上がった」と感じる人が増えており、負担に感じている人も多いことでしょう。
節電プログラムには、節電に成功できなくても参加するだけでもらえるポイントもあるため、電気代の負担を少しでも軽減したい人は、しっかり内容を確認し、期限までの申請を忘れないようにしましょう。
※1 経済産業省「節電プログラム」
※2 東京電力「TEPCO 省エネプログラム2022」
※データは記事執筆時点での情報。公開後に制度や内容が変更される場合がありますので、最新の情報についてはホームページなどでの確認をお願いします。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
文/家計簿・家計管理アドバイザー あき
著書に「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖(講談社の実用BOOK)」「スマホでできる あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他
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