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資産になる?損益通算はできる?ゴルフ会員権を購入する前におさえておくべき基礎知識

2022.10.20

蜜を避けられるスポーツとしてゴルフが人気だ。ゴルフに頻繁にいくという方には、割安にプレーでき、優先的に予約できるゴルフ会員権は魅力的だろう。

知ってるようで意外と知らない…あらためて「ゴルフ会員権」とは?

ゴルフ会員権とは、対象のゴルフ場を優先的に予約できる権利だ。そもそも会員権を持っていないとプレーできないゴルフ場もある。そして、会員になればプレー料金が安くなり、非会員(ビジター)と比べるとプレー1回あたり1~2万円の差があり、毎週行く場合年間96万円の差が生まれる。また、会員にはゴルフ場主催の競技大会に参加することもできる。

さらに、ゴルフは広大な場所で適度な間隔をもって少人数でプレーするため、新型コロナ感染症の感染リスクが低いと考えられることから、これを機に新しくゴルフを始めたという人も多くおり、ゴルフ会員権の相場は上がり、関東圏の主要150コースの平均価格は前月比0.2%高くなり、5か月連続で上がっている。

一方、ゴルフ会員権を購入しても毎年年会費がかかり、さらに売却するときに下がっていれば損をしてしまうこともある。現時点でのゴルフ会員権の相場は、法人は接待に使うためとして底堅く需要があるが、個人では直近上昇していることから売っている人もいる。

ゴルフ会員権には株式型と預託金型があり、株式型は出資であるため、出資額以上の損失はないもの売却時に価格が下がっていれば損をすることもある。一方、預託金型は一定期間経過すると預託金は全額返還される権利がついている。ただ、経営難で全額返ってこないことも度々あり、預託金型ではあるものの返還請求がなく、プレー権のみあるものもある。

購入方法

業者を仲介して購入する方法と相対で買う方法があるが、通常は業者を通して購入する方法だろう。

基本的には現金払いで購入し、その際仲介業者に取引手数料を支払う。入会にはゴルフ場の面接、テストプレー、推薦人の保証が必要であるため、事前に対象ゴルフ場の入会要件を確認しておく必要がある。ゴルフ場の承認後、名義書換料、年会費、保証金(退会時に返却)を支払って入会できる。

ゴルフ会員権は100万円~300万円程度の資金が必要だが、ローンを組むこともできる。安定した収入があれば審査のうえ、無担保で借りることができるが、金利は2~7%と高い。借入利子は株式型で配当所得があれば、税制上の所得計算上配当金収入から控除することができる。

売った時の税金はどうなる?

ゴルフ会員権は税制上ぜいたく品として、損失が生じたときの優遇が少なくなっている。

ゴルフ会員権を売ると、譲渡所得のうち総合譲渡所得という区分になる。総合譲渡所得は基本的に損失を他の所得(給与所得など)と損益通算することができるが、ゴルフ会員権については損益通算できない。

ゴルフ会員権売却時の税金は所有期間が5年超かどうかによって計算が異なる。

なお、預託金型で償還請求をして償還益が生じたときは雑所得となる。

■所有期間5年以下
譲渡所得=売却価格―(売却費用+取得費)

■所有期間5年超
譲渡所得={売却価格―(売却費用+取得費)―特別控除最高50万円}×1/2

※取得費は入会金を含み、年会費は含まない。
※預託金型で預託金の切捨、償還損があっても何も考慮できない。預託金の一部切捨てがあっても取得費は変わらない。

ゴルフ会員権があることで、優先プレー権を獲得でき、プレーを割安にでき、さらに資産としての価値があることは魅力的だ。ただ、権利自体は100~300万円と高額で、毎年高い年会費がかかるため維持費も高い。

購入時には、自宅からどのぐらいかかるか、何回かプレーして頻繁に来る魅力があるかどうか、そもそもゴルフ場に頻繁にくるかどうか、経営状況などよく確認のもと、購入するのがおすすめだ。

(参考)
ゴルフ会員権0.2%高、8月の関東圏 法人需要一服: 日本経済新聞 (nikkei.com)

文/大堀貴子

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