行動制限が緩和されたことで、海外旅行へのハードルがコロナ禍初期と比べればグッと低くなった。しかし、コロナが収まったと思ったら、今度は記録的円安という事態が発生。
こうした中、人々は「海外旅行」とどう向き合っているのだろうか?
ソニー銀行はこのほど、海外旅行経験がある全国の20~60代の男女500名を対象に「海外旅行とお金に関する調査」を実施。その結果を発表した。
34.0%が渡航・入国制限の緩和前と比べ、海外旅行への意欲が高まっていると回答
新型コロナウイルスの感染拡大が始まって3年目を迎えた今年、海外旅行経験がある全国の20~60代の男女500名に海外旅行への意欲を聞いたところ、34%の人が「意欲が高まっている」ことが明らかになった。特に、20代と30代はその傾向が強く、20代で47.0%、30代で53.0%の人が海外旅行への意欲を示している。
さらに、海外旅行への意欲が高まっている人のうち63.0%もの人が「3年以内に海外旅行に行く予定がある」ということがわかった。なかでも30代は、約7割にも及ぶ人が3年以内に旅行に行く予定があると回答。行き先としてはハワイが最も人気で、次いでアメリカ、韓国が多いという結果になった。
円安の中で、海外旅行に行くことにためらいを感じている人は85.0%
次に、海外旅行へ行く際に気になっていることを聞いたところ、第1位は「新型コロナウイルス」、第2位は「為替相場」、第3位は「治安」という結果になった。
円安の中、海外旅行へ行くことにためらいを感じている人は85.0%にも及ぶことが判明し、海外旅行意欲は高まっているものの、円安状況下での海外渡航を懸念している人が多くいることがうかがえる。
さらに、円安は海外旅行費の貯蓄状況にも影響を与えている。海外旅行に向けてお金を貯めている人のうち2人に1人が円安状況下を考慮して、普段より多めに貯蓄していることが判明。特に、20代と30代はその傾向が強く、その他の年代が20%台であるのに対して、20代は68.1%、30代は59.6%という結果になった。
また、円安を受けて多めに貯蓄している人に対して、円での貯蓄か外貨での貯蓄かを聞いたところ、多くの人が「円」と回答したものの、30代の外貨預金割合が15.4%と他の年代に比べ、やや高い値になった。
海外旅行における決済手段は85%が「クレジットカード」
海外旅行時に利用する決済手段を聞いたところ、第1位「クレジットカート(85.0%)」、第2位「現金(59.2%)」、第3位「デビットカード(6.2%)」という結果になり、クレジットカード利用割合が圧倒的に高いことがわかった。
海外旅行時にお金関連で困った場面の第1位は「チップの金額」
海外旅行時にお金関連で困ったシチュエーションについても調査を行った。第1位は「チップでいくら払えばよいかわからない(37.2%)」、次いで「外貨への両替が多すぎた・少なすぎた(25.0%)」、「ついつい買い物をしすぎた(21.4%)」が上位にランクインした。
<調査概要>
調査主体 :ソニー銀行
対象 :海外旅行経験がある全国の20~60代の男女500名
集計期間 :2022年7月23日~2022年7月24日
実施方法 :WEBアンケート
出典元:ソニー銀行株式会社
構成/こじへい