DIME MAGAZINE
カードの収納に悩む最近の財布
「最近、ポイ活にはまってしまって」と言いながら、筆者の知人女性が、ポイ活に使用するカードを見せてくれた。
数十枚もあるカードが、1枚1枚透明なカードスリーブに入って、それが手帳サイズのカードブック……というのだろうか、それに収まっている。
「すごいね。買い物のたびに全部持って行くのですか」と聞くと、「まさか」との答え。使うカードだけをピックアップして財布に入れ、買い物に出かけるのだという。
しかし、カードを忘れたり、予定外の店でついで買いするときにカードがなくて後悔することも多いという。
かといって、レジの前でパンパンに着ぶくれしたカードブックを出すのは、「なんかカッコ悪い」のだそうだ。わかる気がする。
一方、ミニマリストを気取っている筆者は、そうしたカードは2、3枚しか持っていない。
しかし、マイナンバーカード、健康保険証、銀行カードなどを、「留守の家に置いておきたくない」というだけの理由で長財布に入れている。それは、いつも膨らんでいて「カッコ悪い」。
この2人のように、キャッシュレス化のトレンドで新商品の財布はスリム化する一方、減らせないカードの扱いに悩んでいる人は、案外多いのではと思う。
■「30枚のカードを膨らまず」に収納
そんな折、たまたま見つけたのが「PROUDY_N（プラウディ_エヌ）」という名の長財布。
革製品を手がけるスタジオYクリエイションの自社ブランド「…to(R)」のヒット商品だ。
特許庁意匠登録済の「独自設計」とのことで、いくつかの新機軸がある。なんといっても最大の特徴が、「30枚のカードを膨らまずに収納」できる点。
「どうやって収納するのか」という疑問がまず膨らむが、写真を添えながら説明を試みよう。
ファスナーを開くと、左右対称の空間が現れる。中央の部分をマルチスペースと呼ぶ。マルチスペース自体は、1つの仕切りで区切られ、硬貨や家の鍵を入れる底の浅いつくりとなっている。
筆者は、USBメモリや印鑑まで今の財布に入れているが、こうした小物も難なく入るくらいの空きがあって、なにかと便利に使えそう。底が浅いのは意図的な設計で、取り出しやすさを優先したため。
そのマルチスペースの外面に、斜めに切り込みが入っており、カードを収納できるようになっている。
切り込みは左右それぞれ5か所。つまり、ここだけで10枚のカードをしまえる。余計な膨らみが出ないよう、10枚入れても重なり合うカードは2枚だけという、既存の財布にはない工夫が施されているのもポイント。
くわえて、マルチスペースと向かい合った両サイドにカードスペースがある。ここには、カードサイズの仕切りが全部で6か所設けられており、仕切り１つに３枚のカードが収納可能。6×3で18枚入る計算だ。
両サイドのカードスペースに接して、横長のポケットが設けられている。マチ幅はないので、あまりかさばるものは入らないが、レシート類など入れておくのに重宝できそう。
紙幣は、マルチスペースと両サイドの合間に、約10枚ずつ入れられる。
収納スペースはこれだけではない。外部にフロントポケットがあり、スマホなど頻繁に出し入れするものは、ここに収めるとよさそう。
このフロントポケット内部にもカードスペースがあり、2枚入る。交通系ICカードや、よく行くスーパーの会員カードは、ここが定位置となるだろう。
紙幣や硬貨などのスペースもしっかり確保しながら、カードが30枚も入るというのは脱帽もの。
それに輪をかけて凄いのが、許容量のめいっぱい入れても、ファスナーを閉じたときに、中央が「ぼこっ」とカッコ悪く膨らまないことだ。冒頭で登場した知人女性なら、即買いだろう。これからは、ポイ活カードを忘れて泣きを見ることはないはずだ。
■若干コンパクトで16枚収納のバージョンも
筆者のように、「カードスペースはそれなりに必要だが、30枚はいらないかな」という向きにおすすめしたいのが、同ブランドの姉妹製品「PROUDY_mini」。
こちらは「PROUDY_N」と比べて、やや小さめで自重もやや軽いが、基本的な構造は一緒。収納できるカードの枚数は16枚となっている。
将来的にポイ活にハマる可能性もなさそうだから、個人的には断然こちらが好み。なお、「PROUDY_N」の素材は、イタリアの老舗Monfrini Pellami 社製の牛革（丸シボ型押し加工）を用い、「PROUDY_mini」は、日本製の山羊革を使用している。
どちらも高級感や風合いの点で甲乙はつけがたく、どちらも申し分のないクオリティ。
現在、「PROUDY_N」は、クラウドファンディングの「未来ショッピング」にて、「PROUDY_mini」は、クラウドファンディングの「CAMPFIRE」にて予約販売中。人数限定で割引価格となっているので、興味のある方は早めにチェックしておこう。
・スタジオYクリエイション公式サイト： https://studio-y-creation.tokyo/
編集部注：記事掲載時には、クラウドファンディングサイトに記載のリターンが売り切れてしまっている場合があります。立案会社の問題でプロジェクトが頓挫する可能性や支援金が戻らなくなるリスクも稀にあります。購入に当たっては、お客様ご自身でご判断いただきますようお願い致します。
文／鈴木拓也（フリーライター）
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