人によっては、なければ日々の楽しみの大部分が奪われてしまうと言っても過言でないほどに、現代人の生活に深く定着したサブスクリプションとスマホゲーム。
では、多感なハイティーンの学生たちは何割程度がサブスクを利用し、また、ソシャゲでどれほどの金額を課金しているのだろうか?
SMBCコンシューマーファイナンスは、15歳~19歳の学生を対象に「10代の金銭感覚についての意識調査」を実施し、1,000名の有効回答を得た。その中から今回、10代のサブスクリプションサービス利用とゲーム課金の実態に関する調査結果を紹介する。
「サブスクリプションサービスを利用している」大学生等の35%、前回調査より2ポイント上昇
“サブスクリプションサービス(サブスク)”について質問した。
全回答者(1,000名)に、定額制サービス(動画配信や音楽配信サービスなど、利用期間に応じて支払いが発生するサービス)の利用をしているか聞いたところ、「している」は28.0%、「していないが、したいと思う」は33.1%で、合計した『前向き(計)』は61.1%となった。
前回の調査結果と比較すると、定額制サービスを利用している人の割合は、男性では1.6ポイントの上昇(前回調査26.8%→今回調査28.4%)、女性では2.4ポイントの下降(前回調査30.0%→今回調査27.6%)、高校生では2.1ポイントの下降(前回調査25.1%→今回調査23.0%)、大学生等では2.0ポイントの上昇(前回調査33.4%→今回調査35.4%)となった。
定額制サービスを利用している人(280名)に、定額制サービスに、ひと月あたり、いくらくらいお金を使っているか聞いたところ、「500円~1,000円未満」(36.4%)や「1,000円~2,000円未満」(35.0%)に多くの回答が集まり、平均は1,425円だった。
前回の調査結果と比較すると、平均は38円の増加(前回調査1,387円→今回調査1,425円)となった。
「ゲーム課金に前向き」高校生の39%、大学生等の25%高校生では前回調査より6ポイント上昇
ゲームへの課金について質問した。全回答者(1,000名)に、ゲームでのアイテムの購入やガチャ等の利用(ゲームへの課金)をしているか聞いたところ、「している」は13.4%、「していないが、したいと思う」は19.7%で、合計した『前向き(計)』は33.1%となった。
前回の調査結果と比較すると、ゲーム課金に前向きな人の割合は、男性では7.6ポイントの上昇(前回調査35.6%→今回調査43.2%)、女性では1.8ポイントの下降(前回調査24.8%→今回調査23.0%)、高校生では5.5ポイントの上昇(前回調査33.4%→今回調査38.9%)、大学生等では0.8ポイントの下降(前回調査25.3%→今回調査24.5%)となった。
ゲーム課金をしている人(134名)に、ゲームでのアイテムの購入やガチャ等の利用(ゲーム課金)に、ひと月あたり、いくらくらいお金を使っているか聞いたところ、平均は2,571円だった。
前回の調査結果と比較すると、平均は全体では513円の増加(前回調査2,058円→今回調査2,571円)、男性では597円の増加(前回調査2,124円→今回調査2,721円)、女性では237円の増加(前回調査1,958円→今回調査2,195円)、高校生では817円の増加(前回調査1,689円→今回調査2,506円)、大学生等では181円の減少(前回調査2,931円→今回調査2,750円)と、高校生での増加幅が特に大きくなった。
「課金してでもゲームを有利に進めたい」10代男性の5人に1人
続いて、ゲーム課金に関する意識について聞いた。
<お金を使ってでも(課金してでも)ゲームを有利に進めたい>では「そう思う」は14.8%となった。「そう思う」と回答した人の割合は、男性では20.6%と、女性(9.0%)と比べて11.6ポイント高くなった。
<ほしいアイテム・キャラを手に入れるためのお金は惜しみたくない>では「そう思う」は21.8%、<お金を使わないと楽しく遊べない>では「そう思う」は13.6%、<レアアイテムやレアキャラを手に入れたときは誇らしい気持ちになる>では「そう思う」は49.8%となった。
また、ゲームでお金を使ったこと(ゲーム課金したこと)に後悔したことがあるか聞いたところ、「ある」は23.6%、「ない」は76.4%となった。男女・学生区分別にみると、後悔したことがある人の割合は大学生等の男性(33.7%)が最も高くなった。
構成/こじへい