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大画面6.7インチの「iPhone 14 Plus」は買いなのか?「iPhone 14 Pro Max」と比べてみてわかった結論

2022.10.13

■連載/石野純也のガチレビュー

 iPhone 14シリーズ最後の1機種となる「iPhone 14 Plus」が、2022年10月7日に発売された。アップルは、iPhone 11以降、スタンダードモデルとProモデルの大きく2つにiPhoneを区分していたが、ディスプレイサイズが最大の端末は、Proモデルにしか存在しなかった。代わりにiPhone 12シリーズでは「iPhone 12 mini」が加わっている。miniの投入でスタンダードモデルとProモデルはそれぞれ2機種ずつになったが、その方向性は真逆だったと言えるだろう。

 一方で、スマートフォンはどちらかと言えばコンテンツを扱うための窓のようなもの。ユーザーとの直接的な接点になるディスプレイは基本、大きいほど情報量が増える。スマートフォン全体のトレンドを見ても、コンパクトさより、ディスプレイの大きさが重要視されているのが実情だ。そんな中、アップルはiPhone 14シリーズでminiをラインアップから外し、スタンダードモデルとして初の6.7インチディスプレイを搭載したiPhone 14 Plusを投入する。

 性能的には、先に発売されたiPhone 14とほぼ同じで、ディスプレイのサイズが最大の違いだ。ただ、同じ6.7インチのディスプレイを搭載する「iPhone 14 Pro Max」に比較すると、色々なことが見えてくる。筆者は、発売に先立ち、iPhone 14 Plusの実機を試用した。ここでは、そのレビューを通じて、同モデルの使用感などをお伝えしていきたい。

スタンダードモデルとして初の6.7インチディスプレイを採用したiPhone 14 Plus

一覧できるエリアが増える大画面。文字サイズを拡大できるのも強みか

 iPhone 14 Plusは、そのディスプレイサイズが最大の魅力だ。6.1インチのiPhone 14と比べると、1画面に表示できる情報量が増え、全体を見渡しやすくなる。一覧性が高まり、スクロールの操作を少しだけ減らすことが可能だ。例えば、『@DIME』のトップページを表示した場合、上部の写真に加え、最新記事の4本目までが丸々表示される(一部広告で隠れてしまうが)。これに対し、6.1インチのiPhoneだと3本目までしか表示されず、それ以降を見たい時には、画面をスクロールさせなければならない。

左がiPhone 14 Plus、右がiPhone 14。画面に収まる情報量が多く、記事タイトル1本分、多く表示されていることがわかる

 数にすると記事1本分の差しかないが、サイトを開いた際に、まず目に入ってくるかどうかは大きな違いと言えるだろう。6.1インチのiPhoneだと、3本目の記事を読むかどうかすら、サイトを開いた段階では判断できない。スクロールをしなければ、そこに記事があることにすら気づけず、見逃してしまう可能性もある。この一覧性の高さは、6.7インチのディスプレイを搭載したiPhone 14 Plusの利点だ。

 「設定」画面でも同様に、画面の大きさが生きる。1画面に表示される項目が多くなるため、必要なものを探しやすい。設定アプリを開いた直後は、iPhone 14だと「スクリーンタイム」までしか表示されないが、iPhone 14 Plusはその下の「一般」や「コントロールセンター」まで見える。もちろん、単に情報量が多いだけでなく、写真や動画の迫力が増すのも大画面ならではの体験。スマホの利用頻度が高い人ほど、このサイズ感のありがたみが増すはずだ。

iPhone 14 Plus(上)の方が表示量は多く、「一般」や「コントロールセンター」といった文字まで見える

 ただし、これはあくまでサイズを「標準」に設定した時の話。このままだと文字やアイコンが小さく見づらいという場合は、「拡大」が可能だ。拡大表示にすると、情報量は減ってしまうが、そのぶん文字は読みやすくなる。視力が高くない人は、こちらの拡大設定にした方がいいだろう。拡大設定にしてもそれなりに1画面に情報が収まるのは、6.7インチディスプレイの魅力と言える。

視力に自信がない人にお勧めなのが、拡大モード。情報量は減るが、そのぶん文字が大きくなって読みやすい

 また、6.7インチのiPhoneに特化した機能として、ランドスケープモードに対応している。これは、本体を横向きにした際に、横長のディスプレイに合わせて調整されたユーザーインターフェイス(UI)のこと。標準アプリでは、「メール」や「メモ帳」「カレンダー」「メッセージ」などが、このモードに対応している。通常だと、複数階層に分かれているメニューが、左右に分割されて2行で表示されるため、画面を行ったり来たりせず、操作を簡略化できる。元々Maxのつく6.7インチモデルが対応している機能だが、iPhone 14 Plusの登場で、それがスタンダードモデルにも広がった格好だ。

本体を横にした時に見やすいUIを備えているのが6.7インチモデルの特徴。画面内を行ったり来たりする操作の頻度を下げられる。

Maxに対しての優勢は軽さにあり、選び方が変わる可能性も

 とは言え、ここまでに挙げてきた特徴は、同サイズの6.7インチディスプレイを搭載したiPhone 14 Pro Maxと大きな違いがあるわけではない。むしろ、ディスプレイそのものの性能は、最高輝度が高く、ダイナミックアイランドの採用でノッチの面積が減っているiPhone 14 Pro Maxの方が上だ。その体験の一部を、相対的に安価なiPhone 14 Plusで味わえるのは魅力の1つだが、機能的な優位性とは言えない。

iPhone 14 Pro Maxも、同じく6.7インチのディスプレイを搭載している。サイズ感はiPhone 14 Plusに近い

 一方で、6.7インチのディスプレイを採用しながら、同サイズのiPhone 14 Pro Maxより軽いのは、iPhone 14 Plusならではの売りになる。6.7インチモデルが代々、ボディにステンレススチールを採用してきたためか、“大きいモデルは重い”というイメージを刷り込まれていたが、それはあくまで素材の違いに由来していたことがわかる。これまでMaxと名のついたiPhoneを持ったことがある人は、その軽さに驚くだろう。筆者の第一印象も同じで、見た目とは裏腹に軽いことのインパクトが大きかった。

フレームがアルミのため、本体が軽くて持ちやすい

 これは、スタンダードモデルのiPhone 14が、フレームにアルミニウムを採用していることが大きい。ステンレススチールのような磨きがかかった光沢感はないが、強度を上げても軽量にしやすいのがアルミニウムの特徴。重量は203gと、6.1インチのディスプレイを搭載した「iPhone 14 Pro」の206gより軽くなっている。同サイズのiPhone 14 Pro Maxは240gもあり、その差はさらに開く。長時間使った際に手が疲れにくいのはもちろん、取り回しがしやすく、手からこぼれ落ちにくくなるのもうれしい。軽さは正義だ。

ステンレススチールと比べると光沢感はないが、剛性感は高く、安っぽさはない

 名前にMaxがついたiPhoneは、機能性に優れている一方で、価格はシリーズ最高値になるうえに、重量もサイズに比例して高くなっていた。Proモデルは、スタンダードモデルよりカメラなどの機能も強化されている。大画面のiPhoneがほしい場合、たとえ全機能が必要なく、価格や重量が気になっていても、Maxを選ぶしかなかったというわけだ。

 ここにiPhone 14 Plusが加わったことで、iPhoneの選び方が変わる可能性もある。価格をにらみつつ、必要な画面サイズや機能でスタンダードモデルにするか、Proモデルにするかを選べるようになったのは、ラインアップにiPhone 14 Plusが加わった意義の1つと言えるだろう。

処理能力はiPhone 13 Pro並み、カメラは絵作りが進化

 その他の機能面は、おおむねiPhone 14と変わらない。チップセットは、「iPhone 13 Pro」や「iPhone 13 Pro Max」と同じ、GPUが5コアに強化された「A15 Bionic」。型番がiPhone 13シリーズと同じで処理能力が向上していない点は気になるかもしれないが、ハイエンドモデルの中でも依然として、基本性能のレベルは高い。ベンチマークアプリの「Geekbench 5」で計測したスコアも、それを裏づける。メモリは6GBあり、動作の緩慢さは一切感じられない。「A16 Bionic」を搭載したProモデルと比べても、すぐに違いがわからないレベルだ。

CPU、GPUともに、iPhone 13 Proに近いスコア。進化はないが、処理能力は十分高い

 これに対し、カメラ機能にはProモデルと明確な差がつけられている。Proモデル2機種は4800万画素のメインカメラに、マクロ撮影対応の超広角カメラや3倍の望遠カメラが搭載されている。これに対し、iPhone 14 Plusは超広角と広角カメラのデュアルカメラで、マクロ撮影には非対応。デジタルズームは最大5倍まで可能だが、光学的に被写体に寄れる望遠カメラは搭載していない。

超広角と広角のデュアルカメラという点も、Proモデルとの違いだ

 ただし、画像処理エンジンには、新たに「フォトニックエンジン」が採用しており、画質自体はiPhone 13シリーズから向上している。広角カメラも、スタンダードモデルのiPhone 13よりセンサーサイズが大きくなり、iPhone 13 Proや13 Pro Max相当になった。そのため、暗所での撮影性能は向上している。夜景は、ナイトモードに入りづらくなったうえに、ナイトモードを使ってもノイズが少なく、画質の劣化が少ない。

この程度の光量だとナイトモードに入らず、本体を数秒固定している必要がない

真っ暗な場所でもそれなりにディテールが残った写真を撮れる

 室内で撮影した料理の写真も、ホワイトバランスが正確に取れていて、ディテールまで鮮明に映し出されている。加えて、デジタルズーム時の画質が向上しており、5倍ズームを使っても、劣化が少なくなった。実用性という観点では、この違いが前モデルとの大きな違いと言えるかもしれない。

照明が暗めの店内でも、明るい写真が撮れる

5倍のデジタルズームを使って撮影。画質の劣化が少なくなっていることがわかる

 一方で、マクロ撮影に対応していないため、Proモデルほど被写体に寄れないのは弱点と言えるかもしれない。iPhone 14 Pro、Pro Maxは、4800万画素センサーの中央部分を切り出す2倍ズームに対応しており、これを使って被写体に寄ることも可能。その手段がないiPhone 14 Plusは、手元のものを撮る際に少々苦労する。以下の写真は小さなお椀に盛られた料理の写真だが、撮りたい料理に寄り切れていない。これ以上近づくと、ピントが合わなかったからだ。

マクロ撮影に非対応のため、小さいものには寄りづらい

 とは言え、iPhone 14 Plusの意義は、やはり大きな画面をより気軽に持てるところにある。撮影にこだわるのであれば、Proモデルの購入を検討した方がいいだろう。軽くて取り回しがしやすい大画面のiPhoneを求めていた人にとって、iPhone 14 Plusはベストな選択肢になりうる。これまで、その重量感から名称にMaxがついたiPhoneを敬遠していた人も、ぜひ手に取ってその使い勝手を確かめてみてほしい。

【石野’s ジャッジメント】
質感        ★★★★
持ちやすさ     ★★★★
ディスプレイ性能  ★★★★
UI         ★★★★★
撮影性能      ★★★★
音楽性能      ★★★★★
連携&ネットワーク ★★★★★
生体認証      ★★★★
決済機能      ★★★★★
バッテリーもち   ★★★★★
*採点は各項目5点満点で判定

取材・文/石野純也

慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。


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