アミューズメントカジノという、お金を賭けずに店内専用通貨で遊ぶ店舗が増えている。その数、都内だけで50以上。遊べるゲームの中では、世界の競技人口が1億人以上といわれる「テキサスホールデムポーカー」が人気だ。コロナ禍以降、YouTuberの影響で若い世代を中心に注目されている。
その流れを受け、大手企業もこの〝お金を賭けないカジノ〟に注力している。サミーはポーカーアプリ『m HOLD’EM(エムホールデム)』を2021年7月にサービス開始、翌月にはアプリと同コンセプトのテキサスホールデム専門店を東京・目黒にオープン。アプリは毎日約2万人がプレーし、店舗は1か月で約2000人が訪れる盛況ぶりだ。
「アプリでポーカーの存在を知り、実店舗で遊んでみるという流れを想定しています」(m事業GRマネージャーの元木信吾さん)
観光地の集客に用いる事例もある。22年4月に東京タワー内にオープンした「RED゜TOKYO TOWER」の最上階にはポーカーエリアがあり、休日には家族連れでにぎわうそうだ。ネットカフェ「自遊空間」を運営するランシステムが15年7月から展開する「ジクー」では、コロナ禍以降のポーカー人気に伴い、それまで全体の2割程度だったポーカー関連の売り上げが7割に増加したという。
三社三様の盛り上がりを見せる中、サミーはポーカーのリアルコミュニティ事業を分社化し今後本格的な事業展開を予定している。
「相手の手を読み、時にブラフで欺く心理戦がポーカーの醍醐味。従来のギャンブルのイメージから脱却し、競技としてのエンタメを追求するべく、さらなる事業拡大を目指していきます」(元木さん)
オシャレな空間でポーカーを堪能!
東京・目黒区にあるポーカーハウス&バー。ドリンクやフードを片手に、気軽にポーカーを遊べる。初心者向け講座もあるので、未経験者でも安心だ。
※キャッシュレス決済のみ対応
内装はホテルのロビーをイメージ。VIPルームに置かれたポーカーテーブルは、プロジェクションマッピングによる演出も可能。
ゲームアプリとの連携も!
『m HOLD’EM(エムホールデム)』
iOS、Androidにて配信中
ゲーム感覚で楽しめるテキサスホールデムポーカーアプリ。アプリで予選を通過すれば、実店舗で開催される大会の出場権利が得られるなどのコラボも。
m HOLD’EM 目黒
[住]東京都目黒区目黒1-3-15-2F [電]03・3779・4510 [営]17:00~23:00(平日)、13:00~23:00(土日祝) [休]不定休 参加費3500円〜(リングゲーム)、2000円〜(トーナメント)
豊富なフードと海外のような雰囲気を満喫!
東京をはじめ3都県に展開。海外カジノのような雰囲気の中で、テキサスホールデムポーカーをはじめ、バカラやルーレットなどカジノゲームを楽しめる。「自遊空間」の会員証でも入店可能だ。
オススメは唐揚げとプレッツェル!
特徴的なのがフード・ドリンクメニューの多さ。片手でつまめるプレッツェルドッグ(660円)や唐揚げ(440円)が人気。
アミューズメントカジノ ジクー 西武新宿駅前店
[住]東京都新宿区歌舞伎町1-25-3-3F [電]03・5155・3453 [営]14:00~22:30(平日)、13:00~22:30(土日祝) [休]無休 参加費2310円(チップ$200分)
ポーカーとeスポーツの欲張りセット
東京タワーフットタウン内の複合型eスポーツ施設。デジタル映像に包まれたポーカールームでは、非日常感の中でポーカーをプレーできる。初心者講習会や大会などイベントも豊富。
東京タワーで本格ポーカー!
レースゲームや多彩なフィジカルeスポーツが遊べるエリアが充実。飲食エリアやカフェバーもあり、家族連れやカップルにもオススメ。
RED° TOKYO TOWER
[住]東京都港区芝公園4-2-8 東京タワー 3F フットタウン [電]0120・210・519 [営]10:00~22:00 [休]無休 施設入場料2500円(平日、Web購入)、3200円(土日・ハイシーズン、Web購入)
取材・文/桑元康平
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2022年8月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。