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価格と機能のバランスがちょうどいい3万円台で買えるOPPOの10.3インチタブレット「Pad Air」

2022.10.09

このくらいでいいんじゃないか?

そう思う瞬間が、最近多くなった。これは自分が歳を取ったというよりも、昨今の社会情勢の影響である。

明らかに可処分所得が少なくなった。食品も電気もガスもすっかり高くなっている。そしてこの記事を書いてるまさにその最中、Appleがアプリの料金を約3割も値上げしてしまった。

こうなると、スマホやタブレットの買い替えに頭を悩ませることになるはずだ。

今までのように、10万円以上もするハイエンド機種は買えない。

となると、それ相応のスペックのミドルレンジAndroid機種に嫌でも目を向けることになるだろう。

アスペクト比16:10の軽量タブレット

先日発売されたばかりの『OPPO Pad Air』が我が家に届いた。もちろん、一時的に貸与されたものではあるが。

約10.3インチ、アスペクト比16:10の2Kディスプレイを有するこのタブレット、価格は3万7,800円である。

つまりミドルレンジ機種だ。が、そのデザインはハイエンド機種のそれと殆ど変わらない。

アルミ合金製の上品なボディは、重量僅か約440g。そして厚みは約6.9mm。

この薄さは、筆者の稚拙な文章力では上手く書き表せる自信がない。

実際に触ってみるのが一番いいが、製品を持ち上げた手にストレスは一切発生しない。

「重量感」という言葉はどこへ行った? そう首を捻ってしまうほどの軽さである。

筆者の手を広げれば、『OPPO Pad Air』を何とか片手で掴むことができる。だからといってこれを「片手で握り締めることができますよ」と主張するつもりはないが、16:10というタブレットにしては珍しいアスペクト比も相成り、使い勝手が非常に良い。

なお、OSはAndroidベースのColorOS。

そしてこの製品、何と立体音響方式『Dolby Atmos』に対応する4つのスピーカーが内蔵されている。

故に、音楽を大音量で流しても音割れしない。なるほど、今回のOPPO製タブレットは音響面に狙いを絞ったか!?

アクションゲームには辛いが……

無論、価格が3万円台である以上「それと引き換え」の要素もある。

まず、プロセッサーはSnapdragon 680で、これは今の時点では「中の下」という位置付けのもの。

3万円切りの価格帯のスマホに使われるようになっているが、残念ながら5Gネットワークには対応しない。

というより、そもそも『OPPO Pad Air』がWi-Fi専用機である。

そしてそんな『OPPO Pad Air』で『原神』というゲームをやってみる。分かる人には分かるが、『原神』はスマホやタブレットの性能をテストする際によく用いられるタイトルである。

この重いゲームをサクサクプレイできれば大したものだが……残念ながら、『OPPO Pad Air』では時折紙芝居かパラパラ漫画のようになってしまう。

動きのあるゲームをするには、リフレッシュレートが追いついていない(もっとも、最大60Hzではまったくダメということはなく、省電力性で大きなアドバンテージを有している)。

故に『OPPO Pad Air』は、「ゲーム好きな孫のためのプレゼント」として買うにはあまりに性能不足である。

もちろん、YouTubeで動画を視聴する分には全く問題はないが。ちなみに、下の画像は筆者のYouTubeチャンネルの一コマ。

ゲームをするには辛いスペック。そんなことは、メーカー自身がよく分かっているはずだ。

『OPPO Pad Air』は、「ごく普通の人」の日常に寄り添うタブレットである。

用途はせいぜいネット検索、LINEの利用、たまのWeb会議、そして動画視聴をしながら気になった事柄を詳しく調べるためにブラウジング……という「何気ない使い方」に特化したものなのだ。

及第点の結晶

『OPPO Pad Air』のカメラは、2022年という時代を考慮すればかなり物足りない。

何しろ背面約800万画素(F2.0)、前面約500万画素(F2.2)動画撮影は1080Pまで。このあたりを酷評するガジェットライターもいるだろう。

しかし筆者は「取捨選択の結果」を非難しようとは考えない。そこには必ず「強い動機」があるからだ。

現実問題、写真撮影はタブレットよりもスマホで行う人のほうが多数派のはず。

つまり、スマホさえあればタブレットのカメラなどというものは「それなり」で構わない。

極端な話、QRコードさえ認識できればいいのではないか。

4GBという、今の目で見ればやや物足りないメモリーも「それで十分」と考える人たちからの需要がある……と解釈すれば、『OPPO Pad Air』はよく出来た製品である。

何より、4万円足らずの価格で「及第点の結晶」のようなタブレットを購入できるというのは今の時代非常にありがたいことではないか。

「価格高騰時代」のタブレット

筆者はとあるPR会社の社員Mくんから、

「澤田さんはガジェットライターなのに、なぜ食品関連の企業の発表会にも参加するんですか? 分野が全然違うし、正直つながりが見えないんですけど……」

と、質問されたことがある。

この場を借りてMくんへの返答を書くと、ガジェットと食品の間につながりが見えないとしたら、それは君の経験不足だ。

食品価格が高騰すると、それまで最新のハイエンドスマホに費やしてきたガジェットマニアの可処分所得が確実に減る。

そうなると彼の脳裏に「今後はもう少し安いスマホで我慢するかな……」という選択肢が、嫌でも浮かんでくる。

君自身もそうだろう、Mくん。

ガジェットマニアでない「普通の人」であれば、尚更である。悲しい話ではあるが、少し奮発してハイエンド機種を買おうと意気込む人は確実に減っている。

それは言い換えれば、ごく普通の生活を送れるだけの性能を確実に発揮するスマホやタブレットが注目されるということだ。

処理性能やカメラは及第点を堅持しつつ、ボディの材質、ディスプレイ、そして内蔵スピーカーに目を見張る要素を加えた『OPPO Pad Air』は、「価格高騰時代」を生きるための重要アイテムになるかもしれない。

【参考】
OPPO Pad Air

取材・文/澤田真一

 

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